吉沢ジュンさんから河野悌己さんへの質問
Question
(LIPPS 青山 吉沢ジュンさん)【質問:2009年秋冬のトレンドについて聞かせてください。】
今年の秋冬のトレンド、
どんな風に考えていますか?
Answer
(drive for garden 河野悌己さん)そうですね、
今回はちょっと
お店としての方針というよりは、
個人的な感覚でお答えしたいと思います。
吉沢さんが言うように、
今年はやっぱり
80年代のテイストが来ているなと思います。
雑誌でもショーでも
ファッションには上品かつハードな
雰囲気が感じられます。
色でいうと、黒をベースにしているものが多いですよね。
不景気を吹っ飛ばせ!
っていう気持ちも込められているのか、
女性の強さや質の高さを感じさせる
インパクトのある作品が多いような気がします。
長さならショート。
アシンメトリーなフォルムや
強めのウェーブなど、
主張の強さを感じさせるデザインが
今年らしさを引き出してくれるのかな
と思っています。
ただ僕はトレンドを考えるとき、
いつも何をメインに考えるかというと、
やっぱりお客様です。
お客様にとっての
トレンドの取り入れ方。
それは僕らがとらえているよりも
もっとナチュラルな流れの中に
あるような気がします。
秋冬になったから
トレンドはこうなりました!
と言われても、
それって受け入れるのが
難しいんじゃないかと思うんです。
例えば今年の春夏は、
結構やわらかくて、しなやかな、
どちらかというと自然体のスタイルが
トレンドとされてきましたよね。
そんなヘアを今まで提案されてきたお客様が
突然
「秋冬はアシンメトリーに」とか
「トレンドだからショートに」と言われても
やっぱり難しいと思うんです。
だからあくまでも、お客様目線で、
これまでのスタイルの延長線上に
これからのトレンドをのせるような感覚で
提案していければと思っています。
トレンドに染め切るというよりは、
その方の個性を生かしたスタイルに、
ポイントとしてトレンドを追加して
季節感を楽しんでもらう。
そんな感じでしょうか。
なので今年はそんな
強くてハードで勢いのある
80年代のテイストに
これまでの流れとしてあった
柔らかさを交え、
エレガントだけど脱力感のあるデザインや
かっちり作りこんだ中にどこか崩しのあるデザイン、
逆に
ラフなスタイルにきちんと感でアクセントをつけたデザインなど、
お客様にも程良く楽しんでいただける
デザインを提案していきたいと思います。
対メディアには一歩先行くデザインもありだけど、
対お客様の時は、しっかり引き算して、
受け入れて頂きやすい形での、
半歩先くらいの
トレンド提案を心がけています。