岡村享央さんから吉沢ジュンさんへの質問
Question
(MINX central 岡村享央さん)【質問:2009年秋冬のトレンドについて聞かせてください。】
いつもトレンドをいち早く察知して
デザインに落とし込んでいる吉沢さんに。
是非この質問の答えをきかせてください。
Answer
(LIPPS 青山 吉沢ジュンさん)LIPPSとして、トレンドラインを考える際は、
1、LIPPSらしさ
2、ヘアの流れ(系譜)
3、ソース
以上の3点から考えるようにしています。
この秋冬のトレンドソースは、
一般的には「80’s」が本命と言われているようですね。
でも僕にとってこの「80’s」というソースは
正直、最近のことすぎて、
あんまりおしゃれというイメージってないんです。
自分が身近に通ってきた時代性だけに
なんだか気恥ずかしいような、照れてしまうような、
そういうも感覚なんですよね。
この感覚は、年代によって異なるものだと思います。
僕は73年生まれなので、
「70’s」っていうのは、
ソースとして受け入れ易いんです。
おそらくそれは
僕が70’sの文化を
その中心にたって触れることがなかったからだと思います。
70年代、僕はまだとても幼かったので。
だから今、
逆に新鮮にとらえることが、できるんですよね。
でも80’sは、僕が直接通過してきた時代。
80’sのオシャレや文化は、
自分自身の昔の姿に通じるものがあるんです。
それってやっぱり少し照れてしまうというか、
恥ずかしい。
だからそのまま受け入れるのには
なんだか抵抗があるんです。
こういうことを踏まえると、
同じ「80’s」というソースでも
20代なのか、30代なのか、など、
捉え方は世代によって違うということが考えられます。
だから僕は、
デザインを提案する送り手として、
同じ「80’s」でも、
どう提案するのかということを
提案する相手の世代によって、
考えなくてはいけないなと思っています。
20代の方には、ビジュアルソースとしての「80’s」を、
提案するようにしています。
例えばソバージュを、現代風にアレンジしたデザインを提案する、
みたいな、そういうことです。
30代の方には、精神性としての「80’s」を提案するようにしています。
意志の強さだったり、ちょっとクールなかっこいい女性像だったり、
そういう、イメージで提案するんですね。
「似合わせ」は、
見た目は勿論、「心」にも合わせるべきだと思うので、
お客様それぞれに合わせて、
提案の仕方も考えることが
大事なのだと思っています。