佐々木純一さんからyu-kiさんへの質問

  • 2009年08月26日

Question

(LuLu by U-REALM 佐々木純一さん)
【質問:今だから言える、いい経験になった失敗談をお聞かせください。】
yu-kiさん、お店に遊びに来てください!
首を長くしてお待ちしています!!
yu-kiさんのお話、是非聞かせてください。

Answer

(pas de deux by u-realm yu-kiさん)
うーん、どうしよう……。

というのも、
今だから言えるも何も……、
僕って基本おっちょこちょいだから
美容師がやり得る失敗の
ほとんど全てをやってきてるんですよね(笑)!

シャンプーの時に
顔に水をかけちゃったとか
耳に入れちゃったとか、
そんなんにはじまり、
パーマの薬を間違えてかからなかったり、
カラーが全然染まってなかったり、
かと思ったら、お客様の洋服染めちゃったり(笑)
などなど……
本当に、もうこれ以上はないんじゃないかというくらい
失敗はやりつくしてきました。

だから何を話していいものやら
かなり迷いますが……。

やっぱり最大の失敗はこれかな……。
僕、お客さんを
取り違えてしまったことがあるんです。

ちゃんと各々カウンセリングをした後でのこと。

今自分が作るべきスタイルは
頭に入っていたんですが、
2人のお客様のオーダーを、
完全に入れ替えて、施術してしまったんですよね。

だから
本当はアッシュ系カラーにして、
バッサリ切りたい! と言っていたお客様に、
ピンク系カラーをして、
切らずに返してしまいました。

そしてもう1人のお客様には、
本当はピンク系カラーをして
毛先を整える程度のカットをするはずだったのに、
アッシュ系カラーをして
バッサリ切ってしまいました。

1人目のお客様は
きっと何かおかしいなとは思っていたと思うんですが、
言い出しにくかったんでしょうね、
何も言わずにお帰りになったので、
その時点では僕はまだ気が付きませんでした。

2人目のお客様の髪に、
最初のハサミを入れた瞬間、
お客様の顔色が変って
「え!」と声が漏れました。
そりゃそうですよね、
カウンセリングの時「伸ばしたいんです。」
って伝えたはずなのに、
10cm近く
バッサリ切られたんですもんね。

それで僕は、
2人のオーダーを逆に施術している!
ということに気が付きました。

でも時すでに遅し……。

こうなったらもう
ひたすら謝るしかありません。

幸いにもエクステというものがあるので、
それをつけさせていただくことで、
対応させていただきました。

帰ってしまった方のお客様にも、
すぐに電話してお詫びし、
やりなおさせてほしいと伝えました。

まだカリスマ美容師ブームの最中で、
お客様1人1人にちゃんと自己紹介をして
カットをし始める……なんていう丁寧さなんかが
なかったような、そんな時代でした。
そういうバタバタした環境だったからこそ、
それに飲み込まれて、起きてしまったミスなのかな。

でもそれからは
打ち合わせ内容はきちんとカルテに書くことを徹底し、
いざ切るという直前にも、
ちゃんとお客様に確認して……
という風に、
やり方を改めました。

僕は本当に多くミスをして来たなと思うけど、
やっぱりミスをしてしまったあとの対処法としては、
ミスを認めて謝る
っていうのしかないと思う。

ミスはどうやっても正当化できないし、
しちゃいけないものだと思うんです。

よく
お客様とのカウンセリングで
打ち合わせしたとおりに
仕上がらなかったりすると、
「途中でこういうところがあったから、
こんな風にしておいたよ。」とか
もっともらしいことを言って、
正当化しちゃう人、
見かけます。

でも、それがミスでしかないことは、
本当は自分が一番良く分かってるはず。
それなのにそれを認めず、
お客様の不満をねじ伏せるようなやりかたで
終わらせてしまうっていうのは、
なんだかウソをついているようで
僕だったらそういうのって、
心苦しいなーと思うんですよね。

もちろん美容師としてのプライドもあるし、
人それぞれ考え方もあると思うけど、
僕はどんな失敗をしても
正当化するよりは
誠心誠意謝る方を選びたい。

素直に謝って、
「もう1回やらせて!」
って言っちゃった方が
気持ちもいいし、
ちゃんとやりなおさせてもらう
チャンスも得られるかもしれないし、
ずっと前向きだと思うんですよね。

そうやってきた結果、
今まで失敗してしまったお客様も、
その多くが後には常連さんになってくださったりして……、
その取り違えてしまった時のお客様たちも、
今でも僕の所に通ってくださる
大切なお客様になっています。

やっぱり、お客様にも
自分にも、
嘘つかず、
美容師やっていきたいなと思いますね。