CHIEさんから高橋俊友さんへの質問

  • 2009年08月21日

Question

(anti lagoon CHIEさん)
【質問:今だから言える、いい経験になった失敗談をお聞かせください。】
この前は野球の試合お疲れ様でした!
次の試合は必ず見に行きます!
でもまたantiが勝ちますよ(笑)!!
高橋さんの今だから話せる、ためになった失敗談聞かせてください。

Answer

(GARDEN 高橋俊友さん)
ええ!
次は絶対負けませんよ(笑)!

失敗談ですか……。

失敗はいっぱいありすぎて
何を話していいのか分からないくらいありますよ。

アシスタント時代って、
がむしゃらで一生懸命なんだけど、
でも幅が無くて、
その幅の無さゆえしてしまう失敗が
本当にいくらでもありました。
自分では正しいと思ってやっていたのに、
結果は思い通りに行かなかったりして、
先輩から
「なんでそうなったの?」って聞かれ、
話していくうちに、
いろんなことに気がつかされたりして……。

そんな失敗と気付きを繰り返して、
今があると思います。

だけど今につながらない、
何の意味もなさない失敗もしてきました。

それはどんな失敗かっていうと、
言いわけをしたり、ごまかしたりして終わった失敗です。

アシスタント歴が長くなってきたり、
あと、スタイリストになりたての頃とかもそうですが、
慣れやプライドが悪い方に働いちゃって、
自分の失敗を自分で認めないで、
逃げちゃうようなことってあったんですよね。

これは一番ダメ。
一番成長しません。

やっぱり1回した失敗は
二度としちゃいけないと思うんですが、
したと認めないで逃げた失敗は、
また繰り返してしまう。
繰り返さないためには、
自分の技術や考えから目をそらさず、
失敗に終わったらそれを受け止めないといけない
と思うんです。

この仕事って、
感性によるところも大きいし、
自由な部分も多いので、
ごまかそうとすれば
いくらでもごまかせるようなところがあります。

僕もごまかしたり、
言いわけをしたり、
自分に嘘をついたこと、
何度もありましたよ。
怒られたくなかったり、
認めたくなくて……。

でもある失敗をした時、
いつもよく怒られていた先輩から
絶対責められる!
絶対怒られる!と思って、
言いわけまで用意していたのに(笑)、
怒られなかったことがありました。

先輩は怒る代わりに、
僕に話をしてくれて、
「失敗したんじゃないのかもしれない。
ヘアスタイルは生ものだし
いろんな考え方や受け取り方があるから、
失敗とは言えないかもしれない。
でもお客様にとって、どうだったかっていうとベストじゃなかった。
そこに基準を置いて考えると、結果良くなかった。
なんでそうなったかの理由を掘り下げて考えてみよう。」
と言ってくれました。

全然責められなくて、
いつもと違う先輩は、
なんだか気持ち悪い気もしましたが、
その時僕は
初めて「基準」を与えられたような気がしました。

お客様にとってのベスト。

それが目指すべきところである以上、
言いわけなんかしても意味ないんですよね。

そう考えだしたら、
今まで無意識のうちに
「まぁこれぐらいでいいや……」と、
曖昧な気持ちで人の頭をいじっていたことが
ままあったんじゃないかと、
急に思えてきて、
素直に反省する気持ちになりました。

自分が納得できるかどうかじゃなくて、
お客様に喜んでいただけるかどうか。

OKかどうかの基準は、
そこなんだなと、
その時初めて僕の中で明確になりました。

言いわけなんかせずに、
どんな小さな仕事でも集中して
お客様のためを考え、常に本気で取り組もうと思いました。
そうしないと、
言い方へんですけど
ちゃんとした失敗もできないし、
成長もできませんよね。

そして失敗したら
しっかり受け止めて
次につなげないといけませんね。
自分の価値観を疑うこと、
まずはそこからだと思います。
言いわけをしたり逃げたりっていうのは、
自分の商品でもある技術や
自分たちのブランドを
下げることになる。

忙しい中にいると、ついつい
自分は仕事ができる、みたいな
気がしてきてしまうんだけど
そういうことじゃないんですよね。
今は教育する側の立場になりましたが、
忙しさに流されてごまかしたり
これくらいでいいか……、
っていうような仕事の仕方をしている子を見たら
そこは厳しく指摘するようにしています。
髪を乾かすこと1つとっても、
誇りを持って取り組んでほしいですね。

先輩方からは
人生かけて仕事に没頭する
プロフェッショナルな姿を
たくさん見せてもらってきました。

自分が今、そんな姿を見せられているだろうかと、
振り返ってみると、
まだまだだと思うこともあり、自信はないですが、
プロフェッショナルなスタンスは
これから先もずっと、追求していきたいですね。