木村直人さんから足立孝史さんへの質問
Question
(air-b 木村直人さん)【質問:今だから言える、いい経験になった失敗談をお聞かせください。】
最近つれないね!
なんて、忙しいんだと思うんだけど(笑)
またゆっくり飲みたいですね!
同世代で集まりましょう。
drive for gardenの河野くんから
僕に回ってきたメッセージと
全く同じメッセージ、足立さんにも送ります!
いい経験になった失敗談、聞かせてください。
Answer
(K-two AOYAMA 足立孝史さん)そうですね、
僕も若いころは
たくさん失敗したし、
お客様に泣かれたこともありますよ。
あれはつらいですね。
なんで泣かれちゃったのかっていうと、
やっぱりお客様の思っていたのと
仕上がりが違ったからなんですけど……。
それが、切りすぎちゃった! とか
失敗した!! っていうんじゃなくて、
僕からしてみたら、
「え! さっきこうしてって言ってたやーん!」
て思うようなことだったんですよ。
つまり、
お客様の感覚と、
僕の感覚との間に、
ずれがあったんですよね。
もちろん切る前にちゃんとご要望をお伺いして、
切りながらも確認して、
一つひとつ、
お客様の良いといわれる形を整えて、
完成させたはずだったんですよ。
でも、最終形はお客様の思うようにでき上がらなかった。
それでお客様に泣かれてしまったんですが……
それはよく考えたら
仕方のないことだったんですよね。
だってお客様は
髪に関して言えば、
アマチュアなんですよ。
アマチュアの判断に従って、
思い通りになるかって言ったら、
なかなかそうはいかないですよね。
例えば「鎖骨くらいの長さにしてほしい。」
っていわれたとしても、
それは引っ張って伸ばした状態で鎖骨くらいなのか、
ブローして巻いた状態で鎖骨くらいなのか、
それでだいぶ差があると思うんですが、
お客様にはそれが
分かってなかったりする。
だから本当はもっと僕が、
お客様の言葉の意味を奥底から考えて、
お客様のなりたい最終的な仕上がりを考えて、
リードしてあげなきゃいけなかったんですよね。
でもその頃の僕は、
お客様の言っていることを
鵜呑みにしすぎていました。
イエスマンだったんですね。
とりあえずお客様の言ってる通りにしとかな!
っていうようなところがあったんです。
だけどその結果が
泣かれてしまうという展開になって……。
プロの立場っていうものを考えさせられました。
お客様がしたいスタイルっていうのはあるけど、
あくまでもそれは
アマチュアレベルで考えている漠然としたイメージです。
それを明確にしてあげたり、
どうしたらそうなれるのかを考えて
理想の結果に導いてあげるのがプロの仕事ですよね。
アマチュアに任せているだけなら、
それはプロの仕事ではないと思う。
僕らがお医者さんにいって、
「なんか風邪っぽいんですよね。」って言っても
お医者さんは
「じゃあ風邪ですね。風邪薬だします。」
っていう風にはならないじゃないですか。
素人サイドにはどうしても、
間違った判断っていうのがあるから、
プロはそれだけに左右されるんじゃなくて、
「じゃあ診察してみましょう。」って
必ず自分で確認して、判断を下すものだと思います。
その結果
ただの風邪だと思っていたのが
肺炎だったりぜんそくだったりインフルエンザだったり……
別の病気だった!
なんてこともありうるわけですよね。
同じようなことなんじゃないかと思うんです。
お客様にはじめて泣かれてしまった時、
僕はそのことについて
すごく考えさせられましたね。
本当にお客様が求めている髪型は
どんな髪型なのか……
そのイメージをちゃんと把握できるように
カウンセリングすること。
言葉の本質をとらえること。
それが大事ですよね。
それから、それが掴めたら、
お客様に言われるがままではなくて、
僕の方でその髪型になるよう、リードすること。
切っている途中のところをみると、
お客様にとっては「思ってるのと違う」て感じることもあると思うけど、
そういうところは、
「仕上げ見てから決めましょう。」と提案してみたりもしています。
その出来事以降は
そんな大泣きされるような事態は
起きてません。
1回失敗したら2回目は絶対にないように
と思っているので……。
しかしあんだけ泣かれちゃった時は
「えらいことになったー!」と
さすがにびっくりしましたね。
ほんまに、もう泣かせたくない! と思いましたよ。