木村亜沙美さんからJUNさんへの質問

  • 2009年05月25日

Question

(K-TWO eme 木村亜沙美さん)
【質問:自分を変えたひと言を教えて下さい。】
JUNさん、お世話になっています!
私はJUNさんの作風がすごく好きなんですが、
そういうクリエイティブなところを
どうやってお店全体に落とし込んでいるのか
いつも気になっています。
JUNさんを変えたひと言と一緒に
ちょっと教えていただけたら嬉しいです。

Answer

(BivoPHASE JUNさん)
木村さん、
ご質問ありがとうございます!

僕を変えたひと言ですよね!
これは、
今でもずっと
僕の中に持ち続けている
言葉なんですが、
オーナー横手からもらった一言です。

13年前、
まだ僕が入社したばかりの頃です。
営業前、
たまたま横手がいて、
僕のことを呼びとめました。
そして「僕の頭をブローしてくれる?」
と言うので、
すごく緊張しながらも、
ブローをさせてもらったんですが……、
自分なりには
すごく気を付けてやっているつもりなんですよ!
なのに、
僕がハンドドライで横手の髪に手を入れるたびに、
横手の頭が
引っ張られたかのように動くんですよね。

かなり冷や汗をかきました!
それでも何とか最後までブローしきったのですが。

その時に横手に言われた一言が、
僕の中で今でもすごく大事にしている言葉です。

「この仕事はね、
はさみは勿論、指を通しても、
お客様に、
“あなたを素敵にしたい”と伝える仕事なんだよ。
お客様の髪や頭に対して、
もっと優しくなりなさい。
もし君が、
そのルックスで、これから先も勝負していくつもりなら、
尚更ギャップとしてそこをすごく大切にしていきなさい。」

そう言われたんですね。

当初(今でもそうですが…)
僕はファッションやヘアスタイルが
かなりイカつかったので(笑)。

でもそれを否定するんじゃなくて、
横手はそんな一言を、
僕にかけてくれたんです。

それから13年、
今でもお客様を担当させていただく時は、
まず心の中で、
「絶対に素敵にする!」と強く思ってから
カットに入ります。

指やコームのタッチに関しても、
誰よりも優しく、繊細に! と、
心がけて施術するようにしています。
今まで1人のお客様に対しても、
その気持ちや心がけを忘れたことはありません。

このことは今でも、
僕のベースとなり、
武器になっていると思っています。

もう1ついただいたご質問に対してなのですが、
木村さん!
そんな風に言ってもらえてすごく光栄です!
ありがとうございます。

僕、実は、デザインに対して
そこまで強い
「これが好き!」みたいなものって
ないんですよね。
逆に言えば、
なんでも好き! なんですね。(笑)

苦手分野って、なるべく作りたくないし、
出来れば何でも出来た方がいいと思う。

例えば今の若い子たちの傾向を見てると、
可愛いデザインは創れるけど、
格好良いデザインは苦手っていう子が
多いような気がします。

だからスタイリストのレッスンでは
あえて、
エッジの利いたスタイルや、
デザイン性の強いヘアを
創作させるようなテーマを出すようにしています。
それで創ってきたものに対して、
「ここは格好良いよね!」とか
「もう少しこうするとモードっぽくなるよね」
みたいな感じで、
アドバイスをすることが多いですね。

教える側の「可愛い」と「格好いい」の
言葉の使い分けも
時代的にあいまいになりがちなので、
そこも気を付けています。

あとは、
さらにデザイン性を高めるために
どんな別の方法があるのかを、
手直ししながら見せたりもします。

なんか今の時代、
クリエイティブなデザイン性をっていうよりも、
もう少しアバウトに、
男性ウケではない
女性ウケの良いデザイン提案が上手い方が
いいのかな、なんて考えながら指導しています。

まだまだ正直スタッフに落とし込めてはいませんが、
ヘアデザインに対して
常にアンテナを張り、
柔軟かつ大胆に創作できる人が増えていくと、
楽しいですよね。