高橋俊友さんからCHIEさんへの質問

  • 2009年03月06日

Question

(GARDEN 高橋俊友さん)
大好きなCHIEさんに質問させてください!!
僕は、自分を最大限に生かすことが、
サロンや後輩、そしてお客様のためになるって思っています。
CHIEさんって、自分の色を
すごくしっかりと持っている方だなと思っているんですが、
そんなCHIEさんの色、
お店でどんな風に表現しているんでしょうか?
対お客様だったり、一般誌向けのスタイルは、
当然好き勝手にはできないと思いますが、
そんな中で自分自身の感性を
どうやって磨いているのか、
どうやって表現しているのか、
お聞かせ下さい。

Answer

(anti lagoon CHIEさん)
こちらこそ、
大好きな高橋君、質問ありがとうございます!!

まずは、
自分の色をどうやって持つようにしているのか
っていうことなんですが、
私は自分の主観をすごく大事にしていますね。

1つのものを見たり聞いたりする時、
ただそれをそのまま受け入れて
流してしまうんじゃなくて、
こうだったらもっといいんじゃないか、
こうしたらこんな風にかわるんじゃないか、
そういうことを常に考えるようにしています。
それがデザイナーとして
とっても大事なんじゃないかな
と思うんですね。

例えば同じ映画を見ても、
「あの女優さんの演技がよかった!」という人もいれば、
「ファッションやヘアスタイルが斬新だった。」という人もいるだろうし、
「ストーリーの展開がおもしろかった!」っていう人もいるかもしれません。
どこに注目しているのか、
何を感じるのか、
それは、人それぞれの主観であって、
それこそが個性だと思うんです。

だから、
自分がどう感じているか、
どう判断しているのか、
それを常に意識するようにしています。
意識するというか、
楽しんでもいるんですが。
自分の感性に向き合うことで、
主観を育てているんだと思います。

後輩から
「このスタイル、どう思いますか?」って
意見を求められたりした時、
「私はいいと思う」とか
「私は好きだな」って、
はっきり自分の意見を言ってあげられるくらい、
主観をしっかり持っていたいです。

そういう主観をちゃんと持った女性が、
自分の理想の女性像でもあるので、
「自分の色がちゃんとある」っていっていただけるのは
とってもうれしいです。

作るヘアスタイルにも、
そういう女性像を反映出来たらいいなと思っています。

あと、感性を磨くという部分では、
うちのサロンでは、サロン内にスタジオを持っているので、
季節ごとにテーマを決めて、
スタイリストコレクションをしています。
同じテーマで、それぞれ皆がスタイルを作るんですが、
それをすると、
すごく自分の感性と向き合えるし、
また、皆がそれぞれ違った主観を
持っているんだなっていうのが、
バチバチ感じられます。
テーマは時々、あえて決めない時もあって、
今作りたいものを作るっていう時もあるんですが、
そうなるとなおさら自分と向き合う時間は増えるし、
すごく感性が磨かれているなと実感します。

雑誌の撮影などのお仕事だと、
そんなに自分の好きなものだけを
全面に押し出すことは勿論できないんですが、
読者の方が見て、
可愛い、新しい、と思えるもの
というテーマの中で、
自分らしさを表現して
提案するようにしています。
雑誌だったりメディアだと、
自分のためじゃなくて、
編集さん側にも、
「あっ!」と思ってもらえるような
スタイルを提案したいと思っていますし、
編集さんがじゃあどんなスタイルをかわいいと思ってるかって考えたら、
やっぱり読者の方が求めるスタイル、
新鮮に感じてもらえるスタイル、
ってなってくると思うんで。
モデル選びから、コーディネートも含めて、
時代の流れを意識した
新しさを感じてもらえるものを
いち早く提案できるようにと思っています。
常に、そういう気持ちを持っていることが、
すごく大事だと思うので。

後輩のアシスタントたちにも、
そういう意識を持っていてほしいですよね。

最近はすごくマイペースで素直な子が
増えてきたなと思います。
それ自体は全然悪いことじゃないんですが、
意識の面でもマイペースになりすぎているというか、
ただ受け入れるだけの考え方に
なってしまう子も結構多いように思うんです。
でもやっぱり
素敵なスタイリストになってもらうためには
意識がいちばん大事なんですよね。
意識が変われば、
掃除の仕方ひとつでも、
違いが出てくると思います。
人から言われたことをやるだけだと、
どうしても限界があるし、
変われないんですよね。
でも自分で変わろうという気持ちを持っている人は、
変われると思います。

だから後輩たちには、
考えてもらうようチャンスを
たくさんあげたいなと思っています。

うちではアシスタントの子に
撮影の時のメイクをしてもらっているんですが、
もちろん私のスタイルに合わせたメイクになるので、
私の主観を反映したものになるだろうし、
私の中ではコレがいいというのは一応持っています。
それでも担当するアシスタントの子に、相談します。
1つの作品をより良くする為に、
一緒に考えてもらって、
一緒にデザインすることを楽しんでもらいながら、
その中で最終的に決定するようにしています。

撮影の時だけじゃなくて、
普段のサロンワークでも同じ。
スタイリング剤を選ぶのも、
カラーの配合を決めるのも、
全部一緒に考えてもらうように、
と思っています。
考えてもらって、
たくさん疑問を感じてもらって、
それに対して私がコメントをする。
それによって成長していくっていうのが、
いい形なんじゃないかと思っています。
全部私が「こうして」「ああして」って
指示をしているだけだと、
なにも成長しなくなっちゃうと思うので。

後輩の考えてきたことに対して、
「いいと思う。」「私はこうしたい。」と
コメントをするためにも、
私自身主観をしっかり持っていないとと思うし、
考えながら、自分と向き合いながら、
意見をはっきり言う自分の姿を見せることで、
後輩のみんなも
自分の色をしっかり持ったスタイリストに育っていってくれたらと、
今はそういうことをよく考えています。