河野悌己さんから古賀栄三さんへの質問
Question
(drive for garden 河野悌己さん)いつもお世話になっています!!
個人的なブランディングと、
お店としてのブランディング、
やり方に差があると思うのですが、
どんなところに違いを出してやっていますか?
お店って、下の人間の気持ちも汲みつつ、
自分のやりたいことも通してで、
バランスを取るのが難しいのではないかと思うのですが、
そこら辺についてもお聞きしたいです。
Answer
(eizo 古賀栄三さん)質問ありがとうございます!!
っていうか、難しすぎます、コレ!!(笑)
僕、あんまりブランディングって
考えてないかもしれません……。
お客さまにDMをおくったりとか、
特別なサービスを何かするとかも、
あまりしたことがないんです。
昔は、自分にお客様をいっぱいつけることを
一番に考えていました。
お店のことも、考えてはいましたよ、
考えてはいたんですけど、
でもまずその前に
自分がっていうところがあったような気がするんですね。
自分がお客様をたくさんつけることが、
お店や会社に貢献することなる
とも考えていたんで、
お客様がついてくださることは
自分の自信にもつながっていました。
今もそういうところって残ってて、
一定のお客様の数は
キープしておかないと嫌だっていうのは、あるんですね。
自分に自信が無くなっちゃうっていうんですかね。
ただ、以前に比べれば
そういう意識は随分少なくなったというか、
以前は2番目に考えていた
もっとこうした方が、お店がよくなるとか
組織的な部分への意識の方が、
大きくなってはいます。
でも、そうやって、
お客様をいっぱいつけることを
一番に考えていた時だって、
じゃあそのために
何か特別なことをしようっていうのはなくて、
ただただ、
来てくれるお客様に、
僕としてはごく自然に接してきました。
そういうスタンスって、
今も変わってないんです。
まぁ、強いていうなら、
「気に入ってくれたらお友達紹介してね」とか
「お母さんとも一緒に来てね」とか、
そういうことは言ってたかな。
あとは、ファッション。
私服のお店だったから、
自分らしいスタイルでいようとは思っていましたね。
「ちょっと変わっているけどオシャレだね」とか、
「古賀さんらしいね」って言われるような、
自分にしかできないファッションを
常に目指していました。
でも本当に、
それくらいのことですね。
ただ
このあたりで働いていると、
お客様って、
わざわざ電車に乗って、
お店まで来てくれるわけですよね。
お客様の家と僕の働くお店、
その間には、
何百件という数のお店があると思うんですが、
お客様は、そのすべてを越えて、
僕の所に髪を切りに来てくれているわけです。
その期待に
ちゃんと答えなきゃいけないという思いは
昔も今も、変わらずあります。
「ここに来てよかったな」
「素敵になったわ、ありがとう」
そういう風に言われることがうれしいし、
そういう風に思ってもらえるように、
と思いながらお客さまに向き合うんですね。
僕はそういう
気持ち的な部分が、
一番大事なんじゃないかって思っています。
あと僕は、
カットとか、パーマを巻くのが、
大好きなんですよ。
技術は、できることなら
全部自分でやりたいくらい
本当に好きなんです。
だからパーマでも、
自分で巻いちゃうんです。
パーマって本当に
角度のちがいとか、スライスの厚さのちがいで、
ちょっとしたところで
雰囲気が変わったりするでしょ。
だから、できる限り、自分でやりたいんですよ。
自分が巻いた方が
早いっていうのもあるんですけどね。
めっちゃ早いんですよ、僕(笑)。たぶん……。
仕事の能率、とか、
後輩が育たないんじゃないかっていうところを考えると、
全部自分でというわけには、
もちろん行かないんですけど。
でも、お客様の側からしても、
せっかく自分を指名して、
自分の技術を受けようと、
お店まで来てくれているわけだから、
やっぱりできる限りは
自分が直接施術したいと思っているんですね。
それもあるし、僕本当に
技術するのが好きなんですよね。
だから
昔はイケイケっていうんじゃないけど(笑)、
上限作らずいくらでも
施術したいと思っていたし、沢山のお客様をつけたかった。
今も一定数のお客様は自分につけてたい。
なんか経営者にはなりきれていないんですよね。
なんなんでしょうね、
ただ本当に美容が好きだから……、
そんだけなんですよね。
ブランディングっていって、
自分に無理させたりって一切してないけど、
ひたすらに美容が好きな気持ちだけは
ずっと持ちつづけています。
それがブランディングに、
なっているのかもしれません。
今、お店として
どういうお店を目指しているかっていうと、
ちょっと奥まった場所にあるので、
長くやった後に、
『隠れた名店』
みたいな存在に、なれたらっていうイメージはありますね。
それと、
前から結構言っていることになっちゃいますが、
『3世代で来れるお店』なんですね。
イメージとしては、
家族みんなで通えるような
人間味のある、
温かみのある、
それでいてオシャレな……
そんなお店が目標です。
そのために何か工夫をしているかっていうと、
そうですね……
内装とか少しだけこだわりました。。
温かみを出すように、
木材を結構つかっていたり、
あと、ライトもオレンジっぽい
暖色系のものにしていたり、とか、色々……。
でも、それよりも何よりも
スタッフですよね。
スタッフが、どれだけ気遣いができるか、気づけるかどうか。
それが決め手になってくると思うんです。
お客様って
結構サインを出しているものです。
たとえば
トイレに行きたいなとか、
のどが渇いてきたなとか。
何かして欲しい時に、
気づいてあげられるかどうかって、
大事だと思います。
ちょっとした気遣いなんだと思うんですけど、
それがすごくうれしいっていうこと、
あると思うんです。
だから、一生懸命技術に励む中でも、
お客様のそういうサインには
いつでも対応できるように……
ということは
スタッフにいつも言っています。
と言っても、
教育というほどのもじゃなくて、
コレって言い方の違いだと思うんですが
「想いを伝えてる」という感じです。
それ以外のことは、
結構自分たちで考えて
自由にやってねって
言ってます。
後輩のやりたいっていうことや目指しているものと
自分のやりたいことに、
ずれっていうのは、あまり感じてはいない気がします……?!
もちろん、後輩一人ひとり、
いろいろお店をこうしたいとか、
こんな風にしたいっていうのは、
あると思うんだけど、
それって、すごく嬉しいことだと思っています。
実は最近
ちょっと嬉しいこと言ってくれるな
っていうことがありまして。
まだ、うちのお店って
僕を含めてスタイリスト2人に
カラーリスト2人なんで、
一日に施術できる人数って
どうしても限られてきちゃうんですね。
だから待ち合いのスペースっていうのが
一応あるんですけど、
待ってもらうっていうことも
そんなにない状況なんです。
で、この前後輩のアシスタントたちが
「自分たちが早く成長して
お客様の数をもっと増やして、
待ち合いのスペースも、
いっぱいにしたいね。」って、
言ってたみたいなんです。
なんかそういう、
お店に対して前向きな気持ちって、
お店のことを考えてくれる気持って、
本当に嬉しいなと思います。
ブランディングって、
そんなに意識してやってることは
本当にほとんどないんですが、
自分たちらしく自然体で
そのままを
お客さまに気に入ってもらえるよう、
努力していけばいいのかなと思っています。