三笠竜哉さんから河野悌己さんへの質問

  • 2008年10月20日

Question

(Tierra 三笠竜哉さん)
悌己君が考える「理想のチーム」とは、
具体的に、どんなチームですか?
そしてそのビジョンを末端のスタッフまで
どのように伝えていっていますか?

PS、忙しいとは思うけど、今度お店、遊びに来てね!!

Answer

(drive for garden 河野悌己さん)
三笠さん、いつもお世話になっております。
ご質問ありがとうございます。
お店にはすぐ行きます!!

ええ……
理想のチーム……。
チームというか、お店になってしまうんですが、
1つとしては、
デザインをし続ける集団であること。
デザインを常に考えて、
それを出せる場所を常に設けることができる
そういう美容師の集団でいたいですね。

もう1つ、
これは目標というか夢みたいなものですが、
会社としても、
個人としても、
みんなが目指すべきものをちゃんと持っていて、
同期でも先輩でも後輩でも関係なく、
お互いにお互いが、
今どういう状況でどこに向かって走っているのか、
お店が今、どういう状況でどこに向かって走っているのか、
そういう現状と方向性を
把握し合っている。
そういう状態が理想ですね。

最初の方の、
「デザインし続ける」っていうことに関しては、
日々のサロンワーク、
お客様との接し方、
仕事をしているスタンスそのものから
感じてもらえればと思ってやっています。

もう1つの理想に関しても、
僕はあまり言葉でうまく伝えられる部分ではないので、
ヘアスタイルを作り続けること、
お客様と関わりその姿を見せていくことで、
その空気感だったり仕事に対する姿勢だったりを
伝えたいと思っているんです。
ただ「背中を見せて」っていうだけでは
難しい部分も、もちろんあるので、
僕よりもみんなに近い立場である店長を通して
言葉で伝えてもらうっていうこともあります。

あとはサロンワーク以外でも、
小人数だったり、
時には大人数だったりもするんですが、
スタッフと美容の話をしながら
ご飯を食べたりするんですね。
そういう時に、
僕の考えているチームワークについての話を
結構しています。
逆に話を聞いてあげたりもして、
そういう機会に、
密にコミュニケーションをとるようにしています。

そうやって歩調を合わせて
同じ方向にベクトルを向かせて……
サロンとしての目指すべきところに
一緒に向かっていけるように
図っていく感じですね。

とはいっても、
これだけ人数もいるので、
頑張っている人間もいれば、
頑張れなくなりそうな人間もいるんですね。
そういう、
頑張れなくなりそうな人が
辞めないお店づくりを
考えていかなきゃいけないと思っています。

チームは、
だんだん人数を増やし、
大きくなっていかなきゃいけないと思うんですよ。
同じメンバーでずっとやっていれば、
もちろん強靭なチームには
なっていくと思うんですが、
新しいものって生まれにくくなってしまう。
だから増えていき続けることって、
大事なんだと思うんですね。
人が増えることによって、
いろんな考え方がアップデートされて、
どんどんキャパが広がって、
チームがより良くなっていくことが
望ましいと思っています。
だから、辞める人を出したくないんですよね。

で、辞めちゃう時って
なんで辞めたいと思うのかなって考えると、
やっぱりつまんなくなっちゃったからなんだと思うんですね。
もし僕が「辞めたい」と思うとしたら、
それはつまんないとか、
やりがいを感じないって思う時だと思うんです。
多分、やる気があるんだけど、
責任を持たせてもらえなかったり、
仕事を任せてもらえなかったりすると、
面白くないと思う。
「頑張っているのに報われない」
そんな思いが度重なっていくと、
「つまらない」
「やりがいがない」、
そんな不満につながって、
「辞めたい」という思いになってしまうのかなと思うんですよね。

そういう兆候を感じたら、
すぐに一人ひとりと話をしたり、
他のスタイリストからも声をかけてもらえるようにしたり、
常に話してあげられ、話を聞いてあげられる
そんな状況を作るようにしています。

幸いにも、
うちのサロンに入ってきてくれる美容師さんって、
みんな意識のレベルがとても高い人が多い。
だからうちの場合は、
そのやる気をちゃんと見出して
活かしていってあげることができれば、
人の辞めにくいお店になっていくのかなと。
そう思っています。

やる気がある子なのに、
放ったらかしにしてしまったり
何もやらせてあげないままにしておくと、
「俺ってこの店にいても意味ないのかな?」
っていう原因になってしまうんですよね。

なので、
一人ひとりが役割のようなものを
しっかり感じられるよう、
上の立場の人間が、
ちょっとリードしてあげることが大事なんです。
意欲はもっているので、
それを突き動かすひと押しを、
加えてあげる。
そうしたらあとは自分だけでも頑張れたりするものです。
で、またがんばれなくなったら、
また押してあげる。
その繰り返しで、
いつか押さなくてもいい日が来ると思うんですね。

今の子ってどちらかというと、
ものすごくエネルギーがあって
「いくらでも頑張ります!!」
みたいな子って、
少ないんですよね。
やる気があって、
意欲もあって、
サロンに来るんですけど、
「まぁいいや」ってなっちゃう時が
結構ある。
でもその「まぁいいや」っていうのを、
減らしていくことが、
理想のチームワークを作ることに
つながっていると思うんです。

時には休むことだって必要ですが、
常に前向きな気持ちを持ち続けて欲しい。
そうやって前を向かせていくのが、
上の人間の仕事なのかな、
と思っています。