JUNさんからVANさんへの質問
Question
(Bivo PHASE JUNさん)僕が大好きで尊敬する美容師のVANさん!
ホントいつもお世話になっています!!
僕はDoubleが一般誌で提案されているヘアデザインに
総合力や統一性を感じるのはもちろん、
ヘアショーでも何度かDoubleの作品を拝見していて、
センスの高さ、クオリティの高さをすごく感じています。
そして、毎回「一本取られたな……」的な新しさも感じるんです。
そこで、その背景にあるDoubleとしてのチームワークって、
どんなかんじでどのようにして構築されていっているのか、
ヒントだけでもかまわないので、
ぜひ教えていただけたらと思います。
Answer
(Double VANさん)こちらこそありがとうございます。
JUNさんとはいつも一緒に飲んでるんですけど、
そんな身近な人から
尊敬してるとか大好きだって告白されるなんて……(笑)。
照れますね~(笑)。嬉しいです!!
自分ら身内でやっている分には、
JUNさんが言ってくれるほど
チームワークを構築しているっていう実感はないんですが……。
周りの方から見てそう言って頂けるのは
非常にありがたいというか、光栄ですね。
そんなわけで構築できているのかは分からないのですが、
どうやって構築しているかというと、
そこには何か
決めごとだとか、
マニュアル的なものがあるわけじゃないってことは、
たしかなんですね。
強いて何かあるとすれば、
美容師としての在り方的なことの、
縦の伝達なのかな……と思います。
理想の美容師像や働き方って、
やっぱり個々に
それぞれあると思うんですが、
そのもっと大元になっている
美容師ってこうありたいよねっていう
変わらないところ。
そこは統一させていきたいと思っているんですね。
好きなものがどうとか、
得意分野がどうとか、
そういうところは統一していないんです。
ただ、代表の山下がもっている
山下イズム。
美容師として人として、こうありたいっていうもの。
それを、次へ次へと
受け継いでいっているんですね。
この下に伝達するっていうのは
すごく面倒くさいことかもしれないんだけど、
とても大事なことなんですよね。
一人ひとりのタイミングや考え方を推し量りながら、
時間をかけて繰り返し繰り返し、
出来るだけ話をして理解し合うこと。
こういうことに
効率のいいやり方なんてないんですよね。
うちのサロンは特にかもしれないんですが、
そういう部分は極力アナログにやっています。
ミーティングっていうのもしていますが、
そこで伝えられることっていうのは結局
システム的になっちゃうんですよね。
メンタルを伝えることは、
すごく重要なことだし、
どんなに面倒でも
一人ひとりに時間を割いています。
たとえば、帰り道に話をしながら帰ったり。
そういうコミュニケーションが大切なのかなと思います。
そうやって
山下の想いを上原が助け、
上原がそれを僕に伝達して、
僕がそれを薫森に伝達して、
薫森がそれをさらに下の子たちに伝えていく。
その間のどのつながりも
途切れちゃったらだめなんですよね。
やっぱりトップが一番下まで全部にってなると、
難しいので、
下へ下へと伝達していく形になっています。
だから
すぐ下がすぐ上に
何か話せないことがあるような状態になっちゃうのは、
よくないです。
パートが途切れちゃう。
だからその、近い関係が
しっかり結ばれたものになるように、
意識はしています。
もちろん上にならなきゃわからないこともあるし、
すべてがうまく伝わるってわけじゃないのですが、
それは本当に根気よく、
繰り返し伝え続けることで、
いつか分かってもらえるのではないかと思っていますね。
具体的に行動としては、
僕がサロンワークをするなかで、
チーム内の人間をできるだけ巻き込んで、
いろんな人を混ぜて行う。
そういう中で、
自然と同じことを共有することができるっていうのは
あると思います。
でもこれはあくまでも、物理的な部分。
「イズム」の伝達とまではいかないのかなと思うのですが。
それでもそんな中で、
ちっとも強制しているわけじゃないのに、
好きなものって
自然とみんな似てきている部分っていうのはありますね。
山下イズムって、どういうことかっていうと、
これもいろいろあると思うんですが、
すごくシンプルなことだと思います。
一例としては、
やっぱりサロンワークを
地に足付けてちゃんとやらないとね、
とか、そういうことですね。
僕らはタレントでもないし、営業マンでもない。
生産販売している技術屋さんなんですよね。
だから仕事を覚えるのに、
マニュアルっていうのは
必要かもしれないけど、それだけじゃやっぱりダメなんです。
技術職である以上、
どこまでいっても師弟関係はあるとおもうし、
見て盗めっていう部分は大いにあるんですよね。
だから雑誌に載って有名になってとか、
あくまでも表面上のことであって、
それがすべてじゃないので、
一瞬勘違いしそうになることはあると思うけど、
そこで見失っちゃダメだよって、
そんな話をよくします。
それよりもサロンワークをしっかりやって、
そこでお客様に何を感じてもらえるのか。
何を感じさせるのか。
1回だけで終わらない仕事をしないといけないと思うんです。
お客様を、10年、20年、
引っ張れるようなしごとの仕方をしていかないと、
美容の仕事を長くは続けていけません。
この仕事って、
誰でもなれるけど、みんなは続けられない仕事って言われるんですが、
そういう中で、いかに続けていけるのか。
持久走だと思うんです。
持久走ならではのしんどさも
あると思います。
でも、地味でもいいから、
長くやれないといけないと思うんですよね。
これはほんとに一例で、
他にもいろんな思いが重なっているんですが。
でもこの例でもわかるように、
Doubleって、
外からみるよりずっと
中は「昔ながら」のところがあるんです。
いい意味で、
古さがあるんですよね。
その古さが、僕の、
Doubleの好きなところでもあるんですが。
こういう昔ながらの
美容師のあり方に
みんなも共感してくれているから、
今があるんだと思います。
これから先どうなっていくかは分からないけど、
こういう「イズム」的な部分、
しっかり受け継いでいけたらいいなと思います。