JUNさんから高木裕介さんへの質問

  • 2007年03月12日

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Question

(PHASE JUNさん)
高木君って、アシスタントの時、どんな感じでしたか?
その自分のアシスタント時代と比べて、
今のアシスタントの優れていると思うところ、
その逆で、欠けていると思うところは
どんなところでしょうか?

Answer

(U-REALM 高木裕介さん)
なるほどー。
JUNさん、質問ありがとうございます。

僕は、アシスタント時代は、人一倍練習しましたねー。
一日でも早くデビューしたくって、
シャンプーしかできないときでも、
「僕はいつデビューできるんですか?」って
3ヶ月に1回は上の人に聞いていましたね。

その当時って、美容ブームになりかけの時代だったんです。
で、この美容ブームっていつか終わると思っていたし、
僕がそのブームにのるためには、
急いでスタイリストにならなきゃいけないって思ってた。
結局、ギリギリすべりこみアウトだったんですけどね(笑)。

ハングリーでしたねー。かなり。
スタイリストになることに対して、とにかく貪欲でした。
結局、2年かからないくらいでスタイリストになりました。
デビューは22才のときですね。

最近のアシスタントのすごいと思うところは、
撮影がとにかく昔よりも多いので、
朝が早いし、モデル管理も大変だなーと思う。
物理的にやることが多いなーと思いますね。やっぱり。

でも、同時に
今の人たちって、練習しないなーとも思います。
週に2回、3回、朝はやめにきて練習して、夜練習して
それでもう、練習した気になっちゃってますもんね。
それじゃ、すごいスタイリストにはなれないですよ。
朝きて、夜きて練習するのはもう当たり前。
すごい人は、朝みんなが8時、9時にくるところを6時にくるとか、
家でも練習するとか、休みの日にも練習するとか、
そういう練習のしかたをしている。

僕は、スタイリストになる前は、
とりあえず、モデルを2ヶ月先とかまで毎日入れちゃってました。
どんな予定が入るかわからないから、とにかく、モデルを入れちゃって、
営業が終わったら、問答無用でモデルがサロンに来ちゃうような状態にしてました。
時々店長とかが「寿司連れてってやるぞ」なんてことがあっても
僕はモデルがきちゃってるから、いけなかったり。
友達と遊びにいくのも、ご飯を食べるのも、
そのモデルカットが終わってからでしたね。

日曜とかは40分刻みで4人、5人とモデルを入れていて、
カットだけじゃなくて、カラーもやったりして、
営業をイメージしながら
「ここでヘアチェックして、ここで次の人のシャンプーして、
ここでカラーしたら、3人目が来店する……」みたいな
シュミレーションをしつつ、モデルカットをやり続けました。

かといって、うちのスタッフに「何かをやれ」というようなことは言わないんです。
自発的にやらないと意味がないと思っていて。
僕はあまり、先輩に教えられた経験ってないんですね。
メイクもカットも全部自己流。
だから教え方もわからないし。
見て覚えろ、って感じ。
この仕事って、回数がものをいうと思うんです。
回数を重ねること、それから考えながら練習すること。
もう、これしかない。

例えば「こういう場合、この部分を長めに切ればいいよ」って
教えちゃったとしますよね。
そうすると、その子って、考えなくなっちゃうじゃないですか。
自分でカットして、自分で考えなくちゃ、
そこで止まってしまう。
その瞬間は、教えてあげたほうが早く進むかもしれないけれど、
美容師人生、その先もずっと、壁がたくさん出てくるわけですよ。
100万円の壁とか、200万円の壁とか、500万円の壁、とか。
そういうときに、脳みそを使わないと、その壁は越えられないんです。
ちゃんと考える人なら、応用がきく。
だから僕はスタッフの自発性を大事にしています。

一番いいのは、教えられる前に自分でとことん考えて、
どうしてもわからない部分を先輩に聞いてくるスタッフ。
そして先輩からいろんな方法を教わったら、
それをまた自分で考えてモノにする。それが一番いい。
もし、それができないんだとしたら、
せめて、教えてもらったことを鵜呑みにするんじゃなくて、
どうしてそうなるんだろう、って考えることができる人になる。
これが二番目にいいタイプですね。
ダメなのは、ひたすら教わっちゃう人。

脳みそを使わないと。
だから僕は、アシスタントが困っていたり
後輩が困っていたりしても
自分から助けの手をさしのべたりはしないですね。
挫折を味あわせます。
そうすることで、自分で考え、自分の脳みそを使う力って
生まれると思うので。