中山響平さんからJUNさんへの質問

  • 2009年03月16日

Question

(DIFINO 中山響平さん)
JUNさんこんにちは。
大胆さと繊細さを兼ね備えた感性で、
PHASEを引っ張っているJUNさんに質問です。
僕がもらった質問と同じ、不景気つながりですけど、
この時代を生き抜くために、サロンとして立てている作戦は何ですか?
少し真似させてください!!

Answer

(Bivo PHASE JUNさん)
中山君お久しぶりです。
たまには一緒にうまい酒でも飲みたいね~(笑)!

なんか最近、「不景気」っていう言葉が
流行語みたいになってますけど……、
あんまり使っていると、
どんどん気持ちが落ちていくので、
なるべく気にしないようにしています(笑)。

そうですね、
うちのサロンがこの時代を生き抜くために
やっていることと言えば、
お客様に対して、
当り前のことを当たり前にできるスタッフ創り
っていうんでしょうか。
常識を追求する……そんな感じです。

接客の部分に関しては、常に注意しています。
なんか問題点があったら、
すぐにその場でアドバイスするようにしてるし、
全体に訴えかけるべき内容の時は
ミーティングをして話をしたりもしています。

ただ、最近思うのは、
そうやってアドバイスしている内容が、
果たして本当にベストな内容なのかどうか……、
ということです。
接客業として、
下の子たちよりも経験豊富な自分たちが、
これがベストなやり方だと信じて、
普段当たり前にしている挨拶やカウンセリング。
それがもしかしたら
自分たちが作った「勝手な常識」なんじゃないかな……、
と、思ったりするんですよね。

昔に習ったことや経験してきたことを、
ずっと引きずって凝り固まってしまっていたり、
慣れていく中で思い込みがあったり、
良いと思っていることでも、
もしかすると今の時代には
適していないかもしれない。

つまり、今自分たちが行っている「良い接客」、
それがすべてではないんじゃないかと思ったんですよね。

で、ディレクター同士で話し合った結果、
うちの店としては初めてなんじゃないかな?
外部の講師を呼んでレクチャーしてもらおう!
という話になり、
元リッツカールトンのホテルウーマンの方を招いて、
セミナーをしていただいたんです。

こんな企画を立てたのに、
ちょっと矛盾しちゃうんだけど、
最初はぶっちゃけ
美容師こそが最高レベルの接客をしている
という自負があったので、
セミナーを受けても
今までやってきたことの再確認ができる程度かな
と思っていたんです。
でも、それは間違いでしたね。
3時間以上レクチャーして頂いたんですが、
はっ! と気づかされることだらけ。

1つ1つの話に、確固たる理由というか裏付けもあり、
うなずかせられることがすごく多かったです。

例えばすごく面白かったのが、
ロールプレイング形式で行ったものなんですが、
スタッフ同士が2人1組になって
お互いに向き合い
1人が、自分がしたいヘアスタイルを、
こうしたい、こうやりたいって伝える。
伝えられた側は、理解できたということを、相手に伝える。
それを一言も喋らないで行うんです。

そうすると、どうなるかっていうと、
表情やジェスチャーで
すごく必死に伝えようとするんですね。
伝えたいと思って頑張ると、
言葉を使わなくても、
案外伝わるものだって、気づかされます。

なんていうか、
普段いかに言葉のみに頼ってしまっているか、
思い知らされる感じがしました。
言葉は確かに一番大事なコミュニケーションツールだと思いますが、
より深く、相手に伝えるためには、
言葉だけじゃなく、
その他の部分でも、表現力が大事なんだなと強く感じました。

もう1つ面白いなと思ったのは、
下を向いている時ほど笑顔でいないといけない
ということ。

まっすぐ前を向いている時の表情よりも、
下を向いている時の表情の方が、
真意を表しやすいらしいんです。
だから下を向いている時に暗い表情や、怖い表情をしていると、
この人は本当はそういう人なんじゃないか……?
と思われやすいんだそうです。

その他にも、
あいさつの仕方や発音、
姿勢のことなど、
細かいところで
自分たちの常識にはなかったことを、
たくさん気付かせてもらうことができました。
たまにはこうして
他業種の人のお話を聞かせてもらえると、
根本的な部分の見直しにもなるし、
すごく勉強になるなと思いました。
今回のセミナーは、
サロンとして大きな収穫になったと思います。

こんな風に、
接客業としての初歩的な部分であり、
一番大事な部分を、
オーナーから一番若い子まで
みんなで共有する機会って、
実はなかなかないんですよね。

それで、そういうセミナーを受けた後に、
上にたってる人間が
率先してそれをサロンワークに落とし込むと、
その姿を見て、
下の子たちも「自分たちもやってみよう」
って思ってくれると思うし、
サロンとして活気が生まれ、
いい形になってくると思うんです。

実際それ以降、
各スタイリストは
自分のお客様のみならず、
他のスタイリストのお客様に対しても、
すごく愛想が良くなったと思うし、
お店全体の空気がぐっと良くなったと思います。

こんな不景気の中だからこそ、
お客様ってやっぱり、
気分を盛り上げてくれる所、
明るい空間に
集まると思うんですよね。
「あそこに行くと、パワーをもらえる!」みたいな、
そんな場所に。

だからうちとしては、
「当り前」のレベルを全体でぐっと底上げして
不景気な今の時代に、
挑んでいきたいと思っています!