中村康弘さんから角薫さんへの質問

  • 2008年12月05日

Question

(Tierra 中村康弘さん)
こないだはどうもお疲れ様でした!
角さんの熱いトーク、また今度じっくり聞かせてくださいね!

僕が美容師になったばかりの頃からACQUAってすごく有名で、
『美容ブーム』と言えば、すぐにその名を思い出すほど、
当時から大きなブランドだったと思うんです。
そんなACQUAというサロンに入ってから、
今の店長というポジションに至るまで、
サロンのブランディングって、どんな風に意識してやってこられましたか?
お聞かせ下さい。

Answer

(ACQUA harajuku 角薫さん)
中村さん、
先日はありがとうございました!
是非またアツいトークしましょう!!

ACQUAは、私が入った当時、
そのころはまだACQUAではなく、
オペラという名前でやっていたのですが、
その頃から創始者たちは
「このサロンを日本一にするぞ!!」っていう
意識をしっかり持っていたし、
入りたてだった私も、
その意気込みを感じ、
日本一にしたい!! と思っていました。

当時、ACQUAがどんなブランドだったかっていうと、
一人ひとりの個性だったり、
オリジナルな部分を活かしたデザイナーが
集まったサロンだったと思います。

ただ自由なだけじゃなくて、
自分の個性を反映させたスタイルをつくれて、
お客さまにそれがちゃんと支持される。
そんなスタイリストを、
たくさん育てようとしているサロンでした。
個性を殺さない、
活かして伸ばすような、
そんな教育をしていて。
オリジナリティのあるデザイナーが集まって、
ACQUAのブランドをつくっていたんですね。

そういう中で
私もアシスタントの頃から
すごくいい刺激を受けてきたし、
自分の個性を磨きたいと思って、
努力もしてきました。
スタイリストになっていく過程で、
自分らしさをものにして、
それを1つの武器に、
今に至るまでやって来ました。

今、自分が店長という立場に立って、
考えているブランディングは、
というと、
私が入ったばかりのころと、
ほとんど変わらないと思います。

『個性を活かせるサロン』でいたい。
その想いは、当時と同じです。

例えば、
私のいる原宿店は、本店なのですが、
かつてはこの原宿店だけで、
みんな一緒にやっていました。
それが徐々にお客様も増え、
青山、表参道と、
店舗を展開させてもらえることになったんです。

その際に、
同じACQUAとして、
お客様から期待されていることには
もちろん、応えていかなくてはならないのですが、
どの店舗でも
それぞれ店長として立つ人間がいる以上、
店長によって、サロンごとに
色が出てくると思うんですね。
その色の部分を、
ACQUAでは、すごく大事に考えています。

表参道で言えば、
今、太一朗が店長をしているのですが、
彼が店長になってお店を作っていこう
ってなった時には、
彼の個性が活かせるようなサロンづくりを、
という方向性で話を進めていきました。
大きなACQUAという器の中で、
個々のオリジナリティをちゃんと引き出せるように、
というのは、
一貫して考えていることなんですよね。

規定がない中で
オリジナリティを作っていくというのは
難しいことだと思うんですが、
自分らしさを見つめ直して、
その上で
お客さまに支持される技術だったり
センスだったり、
人間力というものを磨いて、
オリジナリティを作っていって
ほしいと思うんです。

例えばそうやってお店を1人で任されたり、
自分でお店を持とうっていう時に、
サロンに色を出せないと、
個性のないお店になってしまうじゃないですか。
自分の個性をしっかり持って、
お客さまに、サロンに、
それを反映させられるようになってもらいたい。
そして、みんなが
言葉は古いかもしれませんが、
「スター美容師」のようなスタイリストに
育ってくれたら……
と思っています。

私自身も
ACQUAというブランドに頼り過ぎず、
自分個人がちゃんとお客さまに認められ、
オリジナリティを反映できるように
というのは
いつも思っています。

ただ、創業当初と今とで何が変わったのかっていうと、
それはお客様のACQUAに対する期待の大きさなんですよね。

創業当初は、まだ「ACQUAってどうなのかな?」
という考えがお客様の中にあったと思うんですが、
その後美容ブームが起こり、
お客様の中に「ACQUAといえば」のイメージが
出来上がってしまったところがあると思うんです。
そういうところで、
創業当初に比べると、
期待される部分が、
だいぶ大きくなっているのかなと思っています。

実際には、美容ブームの頃とは
メンバーもだいぶ変わっているのですが、
お客様はそのころにできたイメージをもとに、
大きな期待をして、お店に来てくださいます。

でもそれって
とても嬉しくありがたいことだと思うし、
その期待に応えられるサロンであり続けたいと思っているんですね。

ACQUAを去って、
今はそれぞれの道をあるいていらっしゃる方々も、
いまだにACQUAを大切に思ってくださって、
「ACQUAにいたからこそ」と言ってくださることも
多々あります。
そういう思いには、
いつも励まされますし、
またその人たちの気持ちに、
恥じないようにいたいとも思うんですよね。

だから、
今まで先人たちが築いてきた
ACQUAのブランドと歴史をしっかり引き継いで、
下の子たちにも伝えていくこと、
それが今の私の役目なのかなと思っています。