中野士郎さんから足立孝史さんへの質問

  • 2008年12月26日

Question

(MINX harajuku 中野士郎さん)
はじめまして。
お会いしたことはないのですが質問させていただきます。
足立さんのイメージするブランディングを、
スタッフ全体に理解させ浸透させるために、
得に努力なさっていることがあれば、教えていただきたいです。

Answer

(LU DORESS 足立孝史さん)
まず、
簡単に言ったら、
ブランディングって
想いを伝えるということが
大事なんだと思うんです。

正しいとか、
正しくないとか、
やり方に決まりはないと思うけど、
どう伝えていくのかっていうところ、
それが
問題になってくると思うんですよね。

僕はやっぱり
最初は導線を作らなあかんと思ってるので、
まずは「つながろう」っていうところから
はじめています。
つながったら、
「伝える」をしていく。
そうじゃなきゃ
どうしてもうまくは
伝わっていかないんですよね。

どうやってつながっていくかっていったら、
それはもう、話をするしかない。
一人ひとりと話をちゃんとすること、
これに尽きるんですよね。
だからかなりの時間、
話することに費やしてますよ。
むしろ、こればっかりやってるってくらい(笑)。

それもね、
上辺で仲良くするために
意見交換しようやー!
っていう、
そんな軽い話じゃなくて、
めちゃめちゃ真剣に、
言い合いみたいになってもいいから、
しっかり腰据えて、
思いっきりしゃべるんですよ。

話するのに自分作る必要もないし、
ああ言ってこう思ってもらおうとか、
そんなん何も考えません。
考え過ぎてしまうと、
余計伝わらんようになるんで、
ただ伝えたいっていう気持ちだけもって、
素のままでしゃべってます。

具体的にどんなこと話してるかって言うと、
例えば、
立場の違いから、
考え方にズレが生じることってあるでしょ。
上の者は良かれと思って言ったことでも、
「なんであの人にあんなん言われなあかんねん!」って
マイナスにとらえる子がおったり。
良くなってほしいと思ってやったことが、
「嫌いやからやってるんやろ!」と思われたり。
そういうことってすごく多いんですが、
結局それって、ただの誤解じゃないですか。
想いが伝わってない。
ズレてるからこそ起こる問題なんですよね
なんかそんなんって、
もったいないと思うんですよ。
だから僕は
めっちゃしゃべります。
なんでそういう風にするのか、
どんな風に思ってこうしてるのか。
それから、相手が何でそういう風に思ったのか、
どうしてそんな風にしたのか、
話も聞く。
すごく泥臭くて、
全然スマートじゃないけど、
僕はずっとそんな風にやっています。

すっごく基本的なことやとは思うんですが、
でもそんな風にして
ベースの関係性がちゃんと築けると、
あとはすごく楽になるんですよね。
ホントに1言ったら10伝わるっていう
そういう風になってもいけるんですよ。
逆に何も関係性がないところでだと、
10言っても1も伝わらないってこともあるから、
僕はほんまにその関係性って
大事だなと思っています。

言葉でキレイに自分の想いを
全部伝えるのって
すごく難しいことだって思っているので、
時間をかけて関係性築いて、
その上での方が伝わりやすいと思うんですよね。

あとは、自分自身がしっかり
やりたいことをやって、
輝いていないとなっていうのは
あると思います。
ぶっちゃけ、
自分のやりたいことができてない人には、
ついてこないとも思っているので。

だってやっぱり、
「こんなこと別にやりたくなんかないけどな!」
って言いながら働いている先輩見て、
そんな未来しかないような環境で、
頑張りたいって思えないじゃないですか。
どうしたって、
やりたいことやって輝ける環境があるんやって
思えるほうが、頑張れるでしょ。

自分の思い、
自分のやりたいことが、
ブランドそのものやとも思うんで、
自分が決めたそのブランドに対して、
思いっきり楽しんで取り組んでないと、
誰もついてこないと思ってます。
お客様にやさしい美容師を作りたいなら、
それを作っていけばいいと思うし、
自分がこれを一番大事にして
こんな風にしていこうって思ったそのスタイルを、
とことん楽しんで追求していけば、
それについてきてくれるっていうのは
大いにあると思ってるんで。

そんなところですね。
結構意識してやってるっていうよりは、
自分のまま体当たりして行ってる感じ
ではありますね。

JUNさんから中野士郎さんへの質問

  • 2008年12月24日

Question

(Bivo PHASE JUNさん)
ご無沙汰しています!
MINXさんって、
ブランドをしっかり確立されているサロンだと思うのですが、
その中でもやっぱり士郎さんの存在感って
すごく強いと感じているんですね。
今、個人のブランディング能力が低い子が多いので、
士郎さんが、
今までどのようにご自身のブランディングをしてきたのか、
是非お聞きしたいです!

Answer

(MINX harajuku 中野士郎さん)
JUNさんこそ(笑)!!

JUNさんこそ一体どうやって
ブランディングしてこられたのか……
僕はそっちの方が興味ありますけど(笑)!!

僕のブランディングって、
きっとあれですよね、
昔やっていたM字バングとか
奇抜なファッションとか
そういうののことかなと思うんですが。
僕的にあれは
何か元々、「こうしてやろう!」っていうのが
あってやっていたことじゃないんですよ。

ただ人とかぶるのがあまり好きじゃなくて、
自分のオリジナリティや趣味を
とことん突き詰めていったら
ファッションや外観は
ああいう風になっていった
っていうだけのことなんです。

だからあれは
ブランディングって言えるものでは
なかったと思うんですが……。
でも
ああいうファッションをしていた僕を
MINXは許してくれていて、
それによって僕の個性は
すごく伸ばされたんじゃないかと思います。

やっぱりブランディングって、
個性を伸ばすことなんだと思うんですよ。
その人の長所を見つけてあげて、
そこを伸ばしてあげる。
そうすることで
個性が育っていって
それがその人のブランドになっていくんですよね。
短所をつつくんじゃなくて、
良いところの方を見つけていってあげると、
言われた方も素直になるし、
やってみようかなって、
実行にも移しやすくなる。

僕たちはそうやって
結構放任主義というか、
自由にやらせてもらっていた。

だから僕も、
下の子たちには
基本、放任主義でやっています。
もちろん個人個人、タイプがあるので、
ある程度レールを引いてあげた方がいい
って言う人もいるんだけど。

放任主義って言っても、
もちろん、
ただ放ったらかしの投げっぱなしにしておくんじゃなくて
責任は当然上の者がとるんですよ。
その子自身がちゃんと
美容師として生きていけるように
責任持って育てていかなきゃいけない。
ただ、口出ししすぎないようにはしているんですよね。
自分で気づいてほしいから
その気づきを待つんです。

僕自身、そうやって育ててもらって、
個性を伸ばしてきました。

ファッションや見た目は、
ブランディングではなかったけど、
そのインパクトと、中身とのギャップで、
得したこともありましたよ。

「あんな格好してる人だけど、結構普通の人なんだね!」
「前髪M字にされるかと思ったけど、大丈夫だったね!」
みたいなね。(笑)
そういう風には利用できていたかもしれません。
でもやっぱりそう言ってもらうためには
中身なんですよね。
お客様と関係性を築いていける人間性。
それがないと
ギャップにならないですからね。

僕の場合は幸いにも
人と話すのがすごく好きだったのもあるし、
誰かに何かしてあげることも大好きだったから、
無理なくお客様と親しくなっていけた部分はあります。
あとは、
アシスタントの時って、
自分のお客様っていうのはいないんだけど
でも全員が自分のお客様のような
そういう意識を強く持ってやっていました。
そのおかげで、
アシスタント時代から、
お客様と結構親しく話をさせてもらったり
してたんですよね。
だから、僕はスタイリストデビューと同時に
お店を異動になったんですが、
その時に、前の店舗に来てくれてたお客様が
僕のお客様として
新しいお店に来てくれたりっていうことも
あったんですよね。
うれしかったですね。

「はじめてきた時には
あの人にだけは髪を切られたくないと思った」
と言っていたお客様が、
もう10年通ってくれていたりもして。

ブランディングって、
無理してなんかするんじゃなくて、
そういう人間関係を築ける人柄と、
自分らしさを、
自分自身でどんどん見つけて伸ばして……
下の子たちにも
そうやって育っていってほしいなと思います。

三笠竜哉さんからJUNさんへの質問

  • 2008年12月22日

Question

(Tierra 三笠竜哉さん)
美容業界における青山原宿というブランドの、
将来について、どう考えていらっしゃいますか?
そこに対するブランディングを、
今後どうしていこうとお考えか、お聞きしたいです。
また、JUNさん個人のブランディングに関して、
今までどんな風に作り上げてきたのか、
そして今後はどんなブランディングをしていくのか、
お聞きしたいと思います。

Answer

(Bivo PHASE JUNさん)
三笠くん、
この間の学会、
ホントお疲れ様でした。
いろいろプレッシャーかけてごめん(笑)!
そして、ご指名ありがとうございます。

青山原宿の将来、ですよね……。

現在の青山原宿を
担っている方々とは、
一緒にお話をさせていただく、
機会が結構あって、
そこで色んなことを話すんですが。

実は、
「流行の最先端にあたるデザインを
発信させていこう!」とか
そういう話ももちろんするんですが、
それよりも、
後輩に対する育成方法や、
教育の見直しといった、
話の方を
よくしているんですよね。
それも技術のことに関してうんぬん
っていうよりも、
もっと美容師として
根本的な部分の教育について
話すことが最近多いです。

青山原宿っていう
それなりにブランド力を持った地盤で
美容師をやっていくにあたって、
もっと、ベースを向上していかないと
っていう、そういう話ですね。

僕たち、
青山原宿の美容師って、
場所柄どうしても、
撮影などメディアに出る仕事とか、
美容師さんに向けて行う講習など、
サロンワーク以外の仕事も
していくことになると思うんですね。

でもいくら撮影で
カッコイイデザインを作れても、
もしそれを作っているのが
人間力のない美容師だったら、
そのデザインに興味を持ってご来店くださるお客様は、
そんなサロンやデザイナーに対して、
がっかりしてしまうと思うんです。
偉そうに講習で講師をしていても、
やっぱりそういう部分、
人間力のなさって、
絶対どこかに表れてしまうんですよね。
それじゃ申し訳ないし、
カッコ悪いですよね。

だから僕らは
後輩スタイリストを
メディアに送り出していく前に、
外に出しても恥ずかしくないような
スタイリストに、人間として成長させる
義務があると思っています。
メディアに出ていくっていうのは、
それを見た人に
期待を抱かせることになると思うんで、
その期待に応えられる人間性が
伴っていないと、
やっぱりダメだと思います。

青山原宿という場所に対して、
お客様の期待や要望って、
年々レベルが上がってきています。
今の時代、
「若いからしょうがないね」っていうのは
もう通用しないんですよね。
お客様の期待に
100%応えられる人材を
育てていかなくてはいけないなと思っています。

じゃあ具体的な教育方法は?
っていうと
正直難しいんですが、
まずは、本当に常識的なところから。
当り前のことを、
当り前にできるようにしよう!
ということなんですね。
挨拶だったり、
その時の表情だったり……
おかしいところは何度でも注意、
というか、指導しますよ。
あくまでも、愛情を持ってですけど(笑)。
「だってその方が、お客様から見た時、
君自身がもっと素敵に見えるし」
みたいに……。

将来たくさんの
お客様に支持される美容師になってもらうために、
お客様目線での指導を何度でも、
しつこくしつこくしています。
出来るようになるまで何度でも、
ひたすら指導し続けることも、
大変ではあるけど、
上に立つ者の義務だと思っています。

やっぱり
当り前のことができていないのに、
メディアには出て活躍してるのって、
逆にカッコ悪いじゃないですか。
青山原宿の美容師って、
デザイン力が売りっていうのは
もちろんあるけど、
デザインはすごくて当たり前として、
「何がすごいって、
人間として素敵なんだよね!」
って言われるようになりたいんですよね。

その上で、各サロンさんから
どんどん若手のスターが
輩出されていって、
ベテラン若手共に、お互い刺激を与えあい、
更に成長していければ、
この青山原宿っていうブランドも、
全国的にもっと認めて頂けるものに
なっていくのかなと思うし、
美容師という職業そのものの、
社会的地位も上がるのではないかと、
思っています。


で、僕個人のブランディングに関してですが、
この件に関しては
手短にさくっと話させていただきます!

まずアシスタントの頃は、
技術的には不器用というか、
下手くそだったので、
技術力がない分を、
ヘアスタイルやファッションで
自分のキャラクター創りをしたり、
その他接客面などで
お客様に自分を覚えてもらえるように
と思って努力していました。

本当にただ単純に、
お客様に覚えてもらいたい、
必要とされたかったっていうのを
覚えています。

だからそのために、
今自分に何ができるのかを考えて、
ひたすらそこを磨いてきました。

技術力はあの頃に比べれば、
当然進歩してきましたが、
気持の部分では、
実は今もそんなに変わっていないんですよね。

むしろ、これからも、
変わらないと思うし、
変えるつもりもありません。

お客様と人対人として、
しっかり深いところで
絆を大事にして付き合っていきたい。
そのためには、後輩を育てることもそうだけど、
自分も止まってはいられないので、
いつまでも
柔軟性を持って、人として
成長していかなきゃだめだって思っています。

やっぱり、下の子って
先輩の背中を見て育っていくじゃないですか。
だから、大きくて、
「自分もこうなりたい!」
って思わせるような、
そんな背中を見せていきたいと思っています。

こんな感じでいかがでしょうか?!

高木裕介さんから三笠竜哉さんへの質問

  • 2008年12月19日

Question

(U-REALM 高木裕介さん)
今後、美容界で、
自分の立ち位置をどこに持っていこうと思っていますか?
そのために、今どんなことをしていますか?
また、青山、表参道における美容界全体のブランディングについて、
どう考えていますか? 聞いてみたいです。

Answer

(Tierra 三笠竜哉さん)
高木さん質問ありがとうございます。
いつもホントに難しい質問を……、
ありがとうございます(笑)!!

今後の美容界での立ち位置……
ですか……。

そうですね。
まず、これって全てにつながることかもしれませんが、
やっぱり目の前のことをきちんと、
1つ1つやっていくということだと思うんです。
小さな規模ではありますが、
Tierraというサロンを、まずは固めていきたいですね。

スタッフが安心して
長く長く働ける環境を整えること、
そして、組織としてのTierraを、
美容業界に本当の意味で頼りにされ、
必要とされる存在にしていくこと。
今はそれを必死に考えています。

まずはそれが形にならないと、
自分の美容業界における立ち位置……
っていうのも、ないと思っています。

なので、先輩サロンさんたちの姿をみて、
勉強させていただきながら、
ゆくゆくはTierraも
リーダーシップを取れるサロンにしていけたら
と思っていますし、
それが美容業界における
Tierraの、引いては僕の、
今後の立ち位置にも、
つながっていくのではと思っています。

お店での僕としては、
そうやって、
スタッフみんなが安心して働けるサロンを
作っていくことが責任だし、
役割だと思っているんです。
僕もトップとして、
目の前にあるTierraというサロンを
しっかりと、継続、成長させていく為に、
強く、志と情熱を持って
努力していかなくてはと思っています。

お店っていうんじゃなくて、
僕個人としてのブランディングに関しては、
今よりもっと自分らしさを出していきたい
と思いますね。
オリジナリティのあるデザイン、
そして技術、
あとは人間性という部分も含め、
もっともっと、
個性の色を強いものにしていきたいな
という思いがあります。

これは僕個人の信念ですが、
プロフェッショナルとして、
向上し続けるよう、努力を怠らない、
というのがあります。
いつも、より多くの人に必要とされ、
役にたてるように、
努力し続けなくてはと思っています。
結局、僕が目指す場所はそこしかないなって、
思っているんですよね。
「なくてはならない存在」に
なっていけたらと思うんです。

なので、作品に対しても、
磨きをかけていきたいと思うし、
それを世の中の女性と同じ目線に立って、
受け止めやすいスタイルに落とし込み、
商品にしていくことも、大事にしたいんですね。

作品を創る、新しいものを創るっていうのは、
もちろんやりたいことです。
でもやりたいことと、
やるべきことっていうのは、ちょっと違っていて、
やるべきことをやっていかないと、
「より多くの人に必要とされ」っていう部分には、
たどり着けないと思っています。
だから、ただストイックにトレンドを追求したり、
好きなものを創っていくだけじゃなくて、
それをどう世の中に伝えていくのかを考えたり、
それを実行に移す、
そういうこともやっていきたいと思っています。

青山、表参道というブランドに関しては、
僕もこのままでは……という危機感は
少なからず感じています。
でも何ができるのかなと考えてみると、
やっぱりシンプルに『教育』なのかなって思っています。
それも、
違うサロンに行って何か教育してあげる
っていうことではなくて、
もちろんそういうことが、
必要な時もあるのかもしれませんが、
基本的には目の前にある、
自分のサロンの次の世代。
彼らをいかに教育できるか。
そこにしか、
ゴールってないんじゃないかと思っています。
トップがどれくらいの気持ちを持って、
どれくらいの内容を、
下の子たちに伝えていけるか。
そしてちゃんとした教育を、
次へ次へと受け継いでいけるサロンが、
どれくらいここにあるのか。
既にブランドとして
認知されているので、
つぎは教育をきちんとして、
それを引き継いでいけるサロンを
どれだけ残していけるのかが、
今後の青山、表参道のブランドを
支えていくものになるのではないかと思っています。

横のつながりというか、
周囲のサロン同士、
情報共有し合うことは大事だと思います。
それも大切にしていきながら、
でも結局は、
自分のサロンをしっかり守っていくこと。
そんなサロンの集合体が、
青山、表参道の次の時代を
守っていくと同時に、
作っていくのでは?
と思っています。

榊原章哲さんから高木裕介さんへの質問

  • 2008年12月17日

Question

(Bivo 榊原章哲さん)
高木さんご自身の、個人としてのブランド、
U-REALMさんの、サロンとしてのブランド、
2009年から先、
どんな風にブランディングしていかれますか?

Answer

(U-REALM 高木裕介さん)
今、雑誌やメディアによく出るメンバーって、
もう決まってきてるじゃないですか。
だいたい20人とか、それくらいで、
いつも同じようなメンバーが
ローテーションしているような気がします。

なんかそうやって同じメンバーばかりで
ずっとやっていって、
ひとくくりになっていって、
いわゆる美容界の「幹部」
みたいな感じになっちゃうのって
僕としてはいやなんですよね。

なんで、
来年再来年で、
そういう流れから脱却したいなと思って。

頭ひとつ、抜けられるように、
いろんな方法を考えています。
もちろんその方法は、
秘密なんですけどね(笑)。

みんな今、
撮影をしたりしてると思うんだけど、
もう、僕らの世代って、
それをやっていても
自分の飛躍には
結びついていかないんですよね。

うまいのは当たり前だから。

どうしてもまだ、
僕も含めてみんな、
うまく作ることに夢中になっちゃうし、
うまく作れることに
意味があるんだっていう空気があると思うんですが、
でももう
そういうことじゃなくなってきてると思う。

例えば
無名の新人が、
雑誌の表紙を飾って、
かわいくって評判になれば、
それはその人の名前を売ることにつながるし、
それをもとに仕事も増えて……って、
間違いなくプラスになる。
次のステップに、
つながる仕事だって思うんです。

でも僕らが雑誌の表紙を飾るのって、
それとは意味が全然違っちゃうんですよね。
もちろん全く意味がないんじゃないし、
無駄なことだなんて思わない。
でも僕らの場合は、
「うまくて当たり前」なんで、
うまく作れたからって、
それ以上その先に何かあるかって言ったら、
そこには何もないんですよね。
思ったとおり、かわいく出来た。
それでおわり。
当然かわいくなかったら話にもならないんだけど(笑)。

べつにそれに不満があるとか、
そういうんじゃないんです。
ただ自分の飛躍につながるかって言ったら
これだけじゃダメなんじゃないかなって思うわけです。

だから
来年はもう、
「撮影やってかわいく作れた」
っていうのにばかり、
必死になってる場合じゃなくて、
もっと別の角度から、
自分のブランドをあげれるように、
やり方を考えていかないとなと、
思っていますね。

サロンに関しては、
「固める時期」ですよね、
来年度は。

出店したり広げていこうっていう展開は、
今年は考えていません。

世相的に景気も悪くなっているので、
今は我慢の時だと思います。
そういう時に、
しっかり中を固めておきたいですね。

ヘアメイクをちゃんとやれるメンバーを、
もっと増やしていけるように、
地道に育てていきたい。

僕や、店長クラスのスタイリストが
雑誌やメディアにでてサロンを有名にして、
フリーで来てくださったお客様を
与えてもらえちゃう。
今までって
そういう傾向にあったんですよ。
だからいつまでたっても、
自分でお客さんを引っ張って来れない。

僕らが若かった時って、
そうじゃなかったんですよね。
自分で外に出て、
どんどん仕事をとってきた。
だからみんなどんどんスキルアップしたし、
23~5歳くらいで、
もううまい子は頭角を現してたんですよね。

甘やかしちゃうと、
中途半端にしか育たない。
中途半端に育って、中途半端に終わる。
そういう中途半端なスタッフしかいないと、
サロンだって中途半端になってしまう。
だからもう
黙っていてもお客様を与えてもらえるような
甘えられちゃう環境には
しないつもりです。

仕事を自分で取って来れないなら、
サロンにいられないくらいの気構えで、
もっと挑戦的に
自分を鍛えて、
自分を売り込めるようにならないと、
成長していけないと思うので。

一人ひとりが、
一人でも生きていけるような
そういう強いメンバーの
集まったサロンになれるよう、
サロンづくりをしていきたいと
思っています。

溝口さとみさんから榊原章哲さんへの質問

  • 2008年12月15日

Question

(LIPPS harajuku 溝口さとみさん)
いつも酔っぱらってる時にしかお会いできないので、
シラフの状態の榊原さんに、
質問させていただきたいと思います(笑)!!
Bivoさんは、昨年
それまであったブランドから、
イメージも名前も変えて、
大きな変化を遂げられたと思います。
どんなブランドを作ろうと考えていらっしゃいましたか?
また、今後そのブランドをどうしていきたいと思っていらっしゃいますか?

Answer

(Bivo 榊原章哲さん)
溝口さん、ありがとうございます!
それではシラフで話します(笑)!!

Bivoを創る時、
社長をはじめ、
幹部クラスの人たちは、
自分たちではなくて、
僕たちの年代で、
お店を引っ張っていってほしいと
言ってくれました。
うちのお店は今、僕を含め、
ディレクターが4人いるんですが、
その4人を中心に、
これからの時代を作っていける
新しいブランドを立ち上げようということになって、
ブランド名を変更し、
Bivoが誕生しました。

とはいえ、
今まで長い歴史を作ってきた
PHASE、reveという
ブランド名をいきなりとっぱらっちゃうっていうのは
お客様にも親切じゃないし、
もったいないというのもあるので、
Bivoというブランドが
もう少し浸透してくるまでは、
冠に「Bivo」をつける形にして、
今までの名前も受け継いでいこう、
ということになりました。

名前だけじゃなくて、
ブランドとしても、
Bivoがオープンして
何か今までと違うものをというよりは、
今まで築いてきたものをもとに、
これからどうしていこうかっていう
そういうスタンスからスタートしました。

で、ブランドコンセプトを考えていったんですが、
コンセプトって、要するに、
「どこを売りにしていくのか」っていう
問題だと思うんです。

どこを売りにしていきたいのかっていったら、
うちの場合は、やっぱり「人」っていうか
「スタッフ」だったんですよね。

スタッフの全員が、
美容師として
プロフェッショナルなサロン。

今後そんなサロンになっていく為に、
プロフェッショナルなスタッフを
育てていかないといけないな、と考えました。
そういう方向性で
ブランディングをしてきたんですね。

でもプロフェッショナルなスタッフに
なるために努力していくことって、
実はすごく当たり前のことだとは思うんです。
だけど、当り前のことでも、
常に意識してやっていけるかっていうと、
それは難しいと思う。
どっかで気持ちがブレてしまったり、
技術がないがしろになってきてしまったり、
そういうことって
出てくることもあると思うんです。
でもそれだと、
誰が迷惑しちゃうって、
お客様が迷惑しちゃうんですよね。
美容師として、常に、
気持ちを高く持てていないと、
お客様を満足させることなんて、
出来ないと思うんです。
多様化してくるお客様のニーズに応え、
お客様を満足させ、喜ばせることができるか、
「Bivoっていいお店だよね」って
言ってもらえるのかどうか。
それは本当に、
スタッフ一人ひとりにかかっていると思うんです。

遠くからわざわざ、
近所の美容室には行かないで、
うちのサロンに来て下さっているお客様。
そういうお客様って、
雑誌で見たり、
お友だちに紹介されたりして、
とても大きな期待を持って、
うちのサロンにいらっしゃってると思うんです。
その期待にこたえることができるのは何か、
「近所に行っても同じじゃん」と言わせないものは何か、
それは店舗の内装や外観じゃないんですよね。
やっぱりスタッフなんです。

だからうちでは、
いつでも、
「プロフェッショナルな美容師って、
どういうものだっけ?」という原点、
自分たちの目指すべき姿に、
ちゃんと帰ってこれるように、
「美容師とは」というコンセプトを
しっかり掲げております。

まずは
美(ビューティー)。
見た目の部分ですよね。
美容師として、
他業種の人から見ても、
オシャレだなと思ってもらえる、
ファッショナブルで清潔感があり、
センスを感じさせる、
そういうバランス感覚をもった見た目を
追求すること。

次は心(ロイヤリティ)。
心は、常に前向きか。
おもてなしや気配りはできているか。
元気があって、
笑顔でいれているか。
いつも良い状態を保っていけるよう、
努力すること。

最後は技(テクニック)。
クオリティもそうだし、
スピードの速さもそう。
再現性や持続性のある技術ができるかもそう。
これは何もスタイリストに特化したことじゃなくて、
シャンプーでもスタイリングでも同じです。
高い基準でお客さまに技術を提供できるようにすること。

これが、
美容師としての
原点だと思うんですね。
そういう結構基本的なことを、
1つ1つ、
箇条書きみたいに書きだして、
掲げています。

そして、これに関して、
末端のアシスタントから、
トップのスタイリストもそうだし、
社長までみんな、
いろんな話の折々で、
「こうでなくちゃいけないよね」
「こうしていかなくちゃいけないよね」という
話をしています。

こういうコンセプトを
共通の価値観として、
みんなで大事にして、
目的意識をもって
そこに向かっていく。

うちの場合は目指している美容師像って
すごく基本的でシンプルなので、
わかりやすいかなと思います。
どんな時でも、そこに戻ってきてもらえたらと思うんですね。

お客さまに対してというのが
もちろん1番ではあるのですが、
あとは、業界に向けても、
業界誌に出させていただいたり、
講習会をさせていただくこともあるので、
「しっかりしたサロンだな」と思ってもらえるように、
内部を固めていきたいという気持ちもあります。

そのためにも、
プロフェッショナルな美容師を
しっかり育んでいけるよう、
教育していかなくてはいけないなと思っています。

こういうコンセプトを、
しっかりサロンワークにも落とし込んで、
これから先も
何かを大幅に変えるのではなく、
美容師としてあるべき姿を追求し、
さらに高い水準の、
プロフェッショナルを目指せる、
そういう集団になって、
ブランド力を高めていけたらと思っています。

浦さやかさんから溝口さとみさんへの質問

  • 2008年12月12日

Question

(FLOWERS 浦さやかさん)
最近お友達になった溝口さんに質問です。

溝口さんにとって、
リップスさんのブランドってどんなブランドですか?
私が頂いた質問と同じような質問ですが、お聞きしたいです。

PS、これからも仲良くしてください。

Answer

(LIPPS harajuku 溝口さとみさん)
浦さん、
ありがとうございます。

考えてみたんですけど、
この質問、難しいですよね。

「ブランディング」って言葉は、
よく耳にするし、
「ブランド力を高めよう」って話も、
ちょくちょくするのですが、
なんとなく
「ブランディング」そのものの
実態はつかめないような。
そんな感じがしています。

なんていうか、
はっきりとは形がないものなんだと
思うんですよね。

ブランドに対しての
イメージって、
お客様が作ってくださるものだと
思っているんですが、
相手にイメージしてもらう内容を
「こんなイメージを持ってもらおう」とか、
こちらから狙ってつくっていくこと、
それが一般的には
ブランディングだと思うんですね。

そういうブランディングに関しては、
マニュアル本もたくさん出ているし、
結構参考にさせてもらってもいます。

でも美容の仕事って、
それだけではダメなような気がします。
何かが欠けているなという気が、
してしまうんですね。

その「何か」って、
「デザイン」だと思うんです。

当り前のようなことなんですが、
美容において「デザイン」って、
すごく重要なものなんですよね。
この「デザイン」という部分が、
ブランドイメージを作る上でも
かなり大きなカギになっていると
思うんです。

デザインって、
1つじゃないものです。
お客様は
人によって骨格も違うし、
好みも違うもの……
そんなお客様一人ひとりに合った、
デザインを提案していく。

この部分においては、
これっていうマニュアルってないし、
形は1つじゃないんですよね。
相手によって変えていくものなので。

サービスも同じことが言えますね。
その時々で、
お客様の求めるサービスって
変わってくるものなので、
そこに合わせていく必要が、
どうしたってあると思うんです。

デザインやサービスというものは、
そうやって対象や場合によって
変化が求められるものなんですよね。

私の友達に、
家具のデザイナーをしている人がいるのですが、
その人は1つの家具を作るにあたって、
まずクライアントの家を見せてもらいに行き、
自分が作る家具が、
ここでどんなふうに使われるのか
クライアントのライフスタイルや
人となりをじっくり見るんですね。
それから制作して、
出来上がり、
実際、使う場所におかれるまで、
見届ける……、
そういうスタンスで仕事をしている人なんです。

最終的に創り上げるデザインには、
形がありますが、
そこに行きつくまでの過程には、
たくさんの目に見えないものを
感じ取り、
それを具現化していく作業が存在しています。

その眼に見えないものを感じ取る力が、
洗練されていることが、
ブランドとしての強さに
なっていくのではないかと思っています。

例えば
ロゴ1つをとっても
お客様にイメージを作らせる
きっかけにはなっています。
これもブランディングの1つです。
そういうずっと変わらず、
発信され続けるLIPPSのイメージ。
それももちろん大事なんです。
でもそれと同じくらい、
変化に対応することで
作っていくブランドというのも、
大切にしていかなくてはと思うんですね。

LIPPSも始めてもう10年目です。
人数も始めたころの10倍以上になっています。
世の中の流れも変わったけど、
サロンの中の流れも変わったし、
外部に対するアプローチの仕方だって、
創業当初とでは、
劇的に変わってきたと思います。

それでもまだまだ
基礎をつくっている段階なんだと思うんです。
まだまだ、未知の部分も沢山ありますから。

でも揺るがずに、
サロンワークをしっかりやって、
お客さま一人ひとりに、
ちゃんと合ったデザインとサービスを提供することで、
喜ばれ、良いイメージを持っていただけるように、
毎日を積み重ねていきたいですね。
それがブランドになると、
信じています。

私としては、
LIPPSが
「どこの店舗に行っても、
誰に施術してもらっても、
絶対可愛くなれるお店」
と思ってもらえるのが理想ですね。

ゆくゆく、
私達がおばあちゃんくらいになっても
存続していて、
その時も、
「ここに行けば間違いない」と、
信頼してもらえる、
そういうブランドに成長していればなと思います。

重森正義さんから浦さやかさんへの質問

  • 2008年12月10日

Question

(Double 薫森正義さん)
浦さんは、お店の中で、
もう結構上のほうの立場に立たれているかと思います。
お店のことを考え、オーナーにも近い気持ちで、
スタイリストをされているのかなと思うのですが、
そんな浦さんが、FLOWERSというブランドを、
どんなブランドだと、とらえてやっていらっしゃるのか、
聞いてみたいです。

Answer

(FLOWERS 浦さやかさん)
薫森さん、ありがとうございます!!
まじめに答えます!!

えっと、うちの場合はですね、
出来てから3年半になるんですが、
本当にゼロから、
何もない状態で始まったお店なので、
それこそ、
1年後このお店が続けられているのかも
分からない、
無理だったら解散しなくては!!
みたいな感じで
スタートしたんですね。

とても、がむしゃらにやってきました。
ターゲットを絞ったりせず、
幅広くいろんなお客さまに来てもらえるような、
そんなお店を作ろうと、
今日までやってきました。

だからジャンルを限定したりっていうのは
してこなかったんですが……、
そんな中でも、
FLOWERSは、
カジュアルをベースに、
スパイスを少し加え、
オシャレに仕上げたような、
そういうスタイルが得意なんですよね。

また、
再現性の高さや、
持ちの良さというところも、
追求し続けていて、
1つの強みにしてきました。

それは今も前も変わらずにある
FLOWERSのブランド、
と呼べるもの。

ただやっぱり最近は、
周囲からの見られ方が変わってきている
というのも感じているので、
これからは
そういう部分も考慮に入れて
打ち出し方を考えなければいけないと思うんです。
それについては
日々話し合っていますよ。

今、スタイリストも6人になって、
それぞれの個性っていうのも伸びつつあるので、
ゆくゆくは、もっともっと色の濃いサロンに
なっていくのかなという気もするし、
変化が楽しみでもあります。

これからさらに
お客様が増えて、
スタッフが増えてきた時は、
出店もしていきますし、
それはそう遠くない目標でもあるんですよね。

でも、だからこそ、
忘れちゃいけないものがあります。
それは、お店の名前を決めた時の気持ち。
うちのサロン名には、
「お客様一人ひとりに、素敵な花を咲かせたい!」という想いが
込められています。

お客様に幸せになってもらうために、
それを第1に考えて、
それを叶えるためならどんな努力でもしよう!
という気持ち。
それは絶対忘れちゃいけないんです。

また、スタッフ全員がずっと
夢や希望を持って、
それを追い続けられるような
そんなお店でありたいと思います。

そういう原点のような部分は、
ずっと変わることなく、
持ち続けていかなくちゃいけないと思うんです。
それもFLOWERSブランドの
一部であり、
一番大事なところだと思うので。

やっぱりFLOWERSができてからは、
お店のこと、
お店の将来のことっていうのを、
以前よりずっと考えるようになりました。

昔は、自分のことばっかりで、
お店の今後に関して、とか、
深く考えることは、
ほとんどなかったんです。

でも高柳を中心に、
FLOWERSをスタートすることになり、
皆が高柳と同じ気持ちになって
やっていかないといけないな!
と思いはじめたんです。
そこでお店のことや、
スタッフみんなのことを
考えるようになってきたと思います。

はじめ5人だったスタッフも
今や、20人です。
あの頃の4倍です!!
お店も広くなったし、
まだまだ、人も増えます。
忘年会や新年会、ちょっとした社員旅行なんかで、
皆が集まるたびに、
そのことを嬉しく思いつつも、
私はどんどん
責任が重くなってきたな
というのを感じています。
そして、
もっと責任感を持たなくちゃなという気持ちを
新たにしています。

うちのサロン、
里親制度っていうのをやっているんです。
何て言うか、
当然血はつながっていないんですが、
サロンにいる間は、
サロン全体を1つの家族と考えてやっているんです。

高柳が、ひいおじいちゃんで、
それでいうと、
私はおばあちゃんになるんですが(笑)。

そういう風に考えると、
新しいメンバーが入ってくるっていうのは、
子供が1人増えるのと同じことで、
その人のこの先長い将来まで、
責任持って背負っていかなくちゃなという想いが、
より現実味を帯びてくるんですよね。

こんな私ですけど、
これでも最近は、
本当に私も変わったなー!
と思うんです。

FLOWERSって、
こんなお店です。

薫森さん、
これからも仲良くしてください。

角薫さんから薫森正義さんへの質問

  • 2008年12月08日

Question

(ACQUA harajuku 角薫さん)
先日はお疲れ様でした。
また薫森さんと熱く語ることができて、楽しかったです!
いつも薫森さんから質問をいただいているので、
今度は私から質問させていただきます。
もしも、薫森さんが自分でお店をもつとなったら、
どういう風にブランディングをしていきたいと思いますか?

Answer

(Double 薫森正義さん)
僕、今まで、お店を出すとか
全然考えたことなくて……、
本当に全く考えたことがなかったんで、
もしかしたらこの質問、
僕には向いてないかもしれない!!
……と思ったんですが、
ちょっと想像して、お答えしてみようと思います。

もし、お店を出すことになったら、
まず第1には、
Doubleで培ってきた心っていう部分は、
受け継ぎたいと思うんですね。

もちろん、
全く同じものっていうのは、出したくないですが、
やっぱり大好きでDoubleにいるので、
すごく影響も受けていると思うし、
基本になる部分は、どうしたって同じになるとは思います。
ただそこに自分らしさを
出せたらいいのかなとは思うんですが……。

例えば内装だったりも
Doubleのセンスって
僕、大好きなんですよ。
基本的にシンプルなものが好きなんですけど、
加えて落ち着いた雰囲気があるものが好き。
同じシンプルでも、
ナチュラルよりは、シックが好みです。
それをベースに、
可愛らしいテイストやモードなテイストなど、
色んなテイストを組み合わせて
新しさを感じさせるものが、
いいかなと思っています。
そういう点で、
Doubleのクラシカルな部分とモダンな感じを
組み合わせた感じは、すごく好きな雰囲気なんです。

内装って大きくは変えられないものですが、
Doubleでは季節ごとに
インテリアや小物を変更して、
常に新鮮な雰囲気を出した空間作りをしているんですね。
そうすると、スタッフも気持ちを新たにできるし、
お客様にも「今回はこういう感じなのね!」っていうのを
感じて頂けると思うので、
色んな意味で刺激になっていていいのかな、
という風に思っているのですが、
そういうところも、気に入っているんですよね。

自分がお店を出したらと言われても
そういう時が来ないと全く分からないですし、
今はそういうつもりは全然なかったので、
細かく「こんな感じがいい」っていうのは言えないのですが、
Doubleの雰囲気に、
自分らしさを加えた
新しいもの……、
というのがイメージ
なのかな……という感じです。

自分のお店なんて
本当に全然考えていなかったので
なんだかあいまいになっちゃってますが、
すみません!!

ただ僕は今
Doubleというお店の持つブランドというか、
Doubleらしさっていうところに、
すごく魅力を感じていて、
その根幹にあるもの、
「まじめに美容師をやる」っていう精神に、
共感しているんですよね。

人やお店によって
ブランディングの仕方は違うものだ
とは思うのですが
Doubleの場合は、
基本的にサロンワークをメインにおいていて
サロンワークのために
日々の努力があるというスタイルなんですよね。

美容師といっても
全然華やかなイメージを持っていなくて、
本当にひたすらサロンワークなんです。
お客さまとコミュニケーションをとって、
楽しい時間を過ごしていただいたり、
高い技術を提供して、
ご満足いただく。
そういう当たり前のことを
当り前にできるように
努力してやっていくのが美容師の仕事だ
っていうDoubleのスタイル。
それが僕はとても好きなんですね。

だから一言で言っちゃうと
「まじめに美容に向き合う美容師」の集まりが
Doubleであり、
それがDoubleの魅力、つまりブランドなのかなと思っています。

万が一、自分でお店をという話になったとしても、
Doubleで培ったそういう精神は
絶対ベースにしていきたいと思いますね。

とはいえ、
うーん……、
やっぱりどうしても
自分でお店をというイメージは、
今は湧いてこないんですけどね(笑)。
あんまりお答えになってないかもしれなくて
ごめんなさい。

中村康弘さんから角薫さんへの質問

  • 2008年12月05日

Question

(Tierra 中村康弘さん)
こないだはどうもお疲れ様でした!
角さんの熱いトーク、また今度じっくり聞かせてくださいね!

僕が美容師になったばかりの頃からACQUAってすごく有名で、
『美容ブーム』と言えば、すぐにその名を思い出すほど、
当時から大きなブランドだったと思うんです。
そんなACQUAというサロンに入ってから、
今の店長というポジションに至るまで、
サロンのブランディングって、どんな風に意識してやってこられましたか?
お聞かせ下さい。

Answer

(ACQUA harajuku 角薫さん)
中村さん、
先日はありがとうございました!
是非またアツいトークしましょう!!

ACQUAは、私が入った当時、
そのころはまだACQUAではなく、
オペラという名前でやっていたのですが、
その頃から創始者たちは
「このサロンを日本一にするぞ!!」っていう
意識をしっかり持っていたし、
入りたてだった私も、
その意気込みを感じ、
日本一にしたい!! と思っていました。

当時、ACQUAがどんなブランドだったかっていうと、
一人ひとりの個性だったり、
オリジナルな部分を活かしたデザイナーが
集まったサロンだったと思います。

ただ自由なだけじゃなくて、
自分の個性を反映させたスタイルをつくれて、
お客さまにそれがちゃんと支持される。
そんなスタイリストを、
たくさん育てようとしているサロンでした。
個性を殺さない、
活かして伸ばすような、
そんな教育をしていて。
オリジナリティのあるデザイナーが集まって、
ACQUAのブランドをつくっていたんですね。

そういう中で
私もアシスタントの頃から
すごくいい刺激を受けてきたし、
自分の個性を磨きたいと思って、
努力もしてきました。
スタイリストになっていく過程で、
自分らしさをものにして、
それを1つの武器に、
今に至るまでやって来ました。

今、自分が店長という立場に立って、
考えているブランディングは、
というと、
私が入ったばかりのころと、
ほとんど変わらないと思います。

『個性を活かせるサロン』でいたい。
その想いは、当時と同じです。

例えば、
私のいる原宿店は、本店なのですが、
かつてはこの原宿店だけで、
みんな一緒にやっていました。
それが徐々にお客様も増え、
青山、表参道と、
店舗を展開させてもらえることになったんです。

その際に、
同じACQUAとして、
お客様から期待されていることには
もちろん、応えていかなくてはならないのですが、
どの店舗でも
それぞれ店長として立つ人間がいる以上、
店長によって、サロンごとに
色が出てくると思うんですね。
その色の部分を、
ACQUAでは、すごく大事に考えています。

表参道で言えば、
今、太一朗が店長をしているのですが、
彼が店長になってお店を作っていこう
ってなった時には、
彼の個性が活かせるようなサロンづくりを、
という方向性で話を進めていきました。
大きなACQUAという器の中で、
個々のオリジナリティをちゃんと引き出せるように、
というのは、
一貫して考えていることなんですよね。

規定がない中で
オリジナリティを作っていくというのは
難しいことだと思うんですが、
自分らしさを見つめ直して、
その上で
お客さまに支持される技術だったり
センスだったり、
人間力というものを磨いて、
オリジナリティを作っていって
ほしいと思うんです。

例えばそうやってお店を1人で任されたり、
自分でお店を持とうっていう時に、
サロンに色を出せないと、
個性のないお店になってしまうじゃないですか。
自分の個性をしっかり持って、
お客さまに、サロンに、
それを反映させられるようになってもらいたい。
そして、みんなが
言葉は古いかもしれませんが、
「スター美容師」のようなスタイリストに
育ってくれたら……
と思っています。

私自身も
ACQUAというブランドに頼り過ぎず、
自分個人がちゃんとお客さまに認められ、
オリジナリティを反映できるように
というのは
いつも思っています。

ただ、創業当初と今とで何が変わったのかっていうと、
それはお客様のACQUAに対する期待の大きさなんですよね。

創業当初は、まだ「ACQUAってどうなのかな?」
という考えがお客様の中にあったと思うんですが、
その後美容ブームが起こり、
お客様の中に「ACQUAといえば」のイメージが
出来上がってしまったところがあると思うんです。
そういうところで、
創業当初に比べると、
期待される部分が、
だいぶ大きくなっているのかなと思っています。

実際には、美容ブームの頃とは
メンバーもだいぶ変わっているのですが、
お客様はそのころにできたイメージをもとに、
大きな期待をして、お店に来てくださいます。

でもそれって
とても嬉しくありがたいことだと思うし、
その期待に応えられるサロンであり続けたいと思っているんですね。

ACQUAを去って、
今はそれぞれの道をあるいていらっしゃる方々も、
いまだにACQUAを大切に思ってくださって、
「ACQUAにいたからこそ」と言ってくださることも
多々あります。
そういう思いには、
いつも励まされますし、
またその人たちの気持ちに、
恥じないようにいたいとも思うんですよね。

だから、
今まで先人たちが築いてきた
ACQUAのブランドと歴史をしっかり引き継いで、
下の子たちにも伝えていくこと、
それが今の私の役目なのかなと思っています。

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