吉沢ジュンさんから河野悌己さんへの質問
Question
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)銀座に出店されて、しばらくたっていますが、
うちも吉祥寺への出店を控えているので、
出店つながりで聞かせてください。
2店舗目を構えるにあたって、
ブランディングの差別化は、
どういう風に考えていらっしゃいましたか?
そしてそれを今、
どんな風に実行していらっしゃいますか?
どちらのお店にも、すこしお邪魔させていただいたのですが、
両店舗ともすごく素敵でびっくりしました。
その中でもこだわっている部分があれば、
教えていただきたいです。
Answer
(drive for garden 河野悌己さん)吉沢さん、ありがとうございます!!
吉沢さんのような、
クレバーな方からのご質問にお答えするのは、
かなり緊張してしまうのですが……。
まず、ブランディングの差別化について、
というところから、お答えさせていただきます。
差別化ということになりますので、
GARDENとdrive、
両方の話をさせていただければと思います。
2店舗目を構えるにあたって、
2つの店舗では、
メインになるもの、軸にしていくものを、
別のものにしていきましょうという話になりまして、
つまり、役割を分担しようということですね。
具体的にその中身を言うと、
GARDENは、
サロンとしてのシステムの強化や
周りに対してのリードという部分を、
これから中心にして伸ばしていこう。
それに対して、driveの方は、
デザインの強化、時代に対してのリードという部分を
中心に伸ばしていこう、という分担です。
GARDENは、
「スタッフが辞めないお店」などと
言って頂くことも多いのですが、
スタッフが楽しく働けるような環境作り、
という部分に注力しておりまして、
サロンワークのやり方をはじめ、
サロンとしてのシステム的なところでは、
青山、原宿のいわゆる「青原」といわれる界隈においても、
安定している方だと思っています。
たくさんの顧客を抱え、
たくさんのスタッフを抱えているサロンですが、
今後もますますの拡大を考えていますので、
内に対しても外に対しても、
今以上に影響力のあるお店に
なっていかなくてはと、
前から考えていたし、
今後もそう考えて取り組んでいくつもりでいます。
driveは、
目に見えるデザインの部分を
しっかり強化していくというのが
方向性としてあるのですが、
目指していくのは、
だいぶ先の未来の提案ではなくて、
半歩先、までも行かない、
ちょびっと先の提案です。
それをデザインに落とし込んで、
お客様が、今求めているもの、
「そうそう、これこれ!」と
言って頂けるようなものを
つくっていかなければいけないと思っています。
そんな、対業界、対美容室、などに
スポットを当てて
サロンワークやそのシステムなどで
モーションを掛けていくというか、
影響力を持っていこうというGARDENと、
雑誌媒体や、メディアに露出して、
デザインという部分で
世間や一般消費者に
影響力を持っていこうというdrive。
その両方の側面を併せ持って
1つの『GARDEN』として
良いハーモニーを奏でていきたいなと、
考えております。
もちろんどちらのお店も、
お客さまに対しての気持ちは同じだし、
『対お客様』の仕事であることに変わりはなく
当然そこがベースではあるのですが、
持てる最大の強みを、
より活かして軸にしていく……、
というイメージですね。
driveに関して言うと、
来てくださるお客様が
自然と絞られてくる部分もあって、
平均すると30歳前後の方が多いのですが、
サロンにいるスタッフの方も、
同じような年齢層で構成されているので、
なんというか、
等身大の提案がしやすいし、
お客様にも身近で、わかりあえるという感覚を
持っていただきやすいのかなと思うんですね。
そこを強みととらえ、
デザインを発信することに
活かしていければと考えているんですね。
で、実際、この役割分担を、
どんな風に実行しているかというと、
GARDENの方は、
システムの充実を目指し、
リーダーの育成という点にスポットを当てた
しっかりしたチーム制をとっています。
4人のチーフをリーダーとして、
それぞれ10~12人のスタッフでチームを組み、
サロンワークをしてもらっています。
そのやり方で、
次の時代を担うリーダーを、
育てようと考えています。
driveの方は、
人数もGARDENに比べ、だいぶ少ないですので、
まだ全体で動きを取れる状態です。
なので、スタイリストはみんなで集合して
勉強会をしているのですが、
例えば、対女性ということを考えた
リアルなデザインの提案に関してなどは、
秋葉を中心として行い、
もっと大枠でとらえた
内部から働きかけるデザイン、
などに関しては、
僕が中心になって勉強会を行う、
みたいに、
デザインの最終プロセスまでを
みんなで担当しあって、
考え勉強し合うようにしています。
両店そんな感じで、
ブランディングしていってるんですが……。
こだわっているというか、
いちばん大事なものっていうのは、
僕が考えている限りでは、
距離感、
というのかな。
空気感というのかな。
要するに、
居心地が良いと感じてもらえるかどうか、
雰囲気が良いと思ってもらえるかどうか、
そこだと思うんですね。
結局、最終的には、人対人の仕事なので、
肝心なのって、そういう、目に見えないものが
あるかどうかだと思うんです。
これって、
じゃあ具体的に
雰囲気良くするために、
空気感を良くするために、
何かしてるのかって言われたら、
直接的には、
できることってあまりないというか、
特に何かしていることはないのですが。
だけど、なんていうのか、
スタッフの中に、
「嫌だな」と思って働いているスタッフがいなければ、
これってかなえられることだと思うんです。
気持ちって
良くも悪くも伝わるものです。
シャンプーすること1つとっても、
楽しいな、がんばるぞ! って、
前向きな気持ちで取り組むのと、
嫌だなぁって
ネガティブな気持ちを抱えて取り組むのとでは、
お客様の感じ方は、やっぱり全然変わってしまうと思うんです。
そんな風に、スタッフの持っている感情って、
すごくダイレクトに、
お客様にもつながっているものなんですよね。
だから、スタッフに、
そういう気持ちを持たせたくないなと、
仕事に対してネガティブな感情を与えたくないなと、
思っていますね。
仕事が楽しいって、
前向きな気持ちで取り組んでもらいたいし
そういう気持ちで働いていけるように、
みんなで一丸となって、
考えていくことが大切なんだって思っています。
システムも大切だし、
デザインも大切……。
でもそれを活かすためにも、
そういう根本的な気持ちの部分も、
しっかりかためておきたいですね。