河野悌己さんから松下剛さんへの質問
Question
(drive for garden 河野悌己さん)うちも今、GARDENとdrive for gardenで、
2店舗に分かれてやっています。
Xel-Haとafloatも、2つに分かれてやっていると思うのですが、
2つのブランド間の棲み分けは、どのようにしていらっしゃいますか?
サロンそのものが1つの大きなチームワークだと思うので、
チームとして、サロンとして、
お聞かせ願いたいと思います。
Answer
(Xel-Ha 松下剛さん)なかなか難しい質問ですね!
うちの場合は
2つのサロンを
1つ1つ別のサロンとして、
完全にイメージを分けています。
afloat-fでは
カジュアル・ナチュラルのテイストをとりいれた
お店づくりをしていってるのに対し、
Xel-Haでは
ラグジュアリー感を出したお店づくりを
目指していってるんですね。
Xel-Haだと少し料金も高めですので、
その分いらっしゃるお客様も
大人の方が多いんですね。
なのでお店全体の雰囲気も大人っぽく引き上げて、
お客さまに満足してもらえるように、
と考えています。
スタッフの服装ひとつとっても、
ラグジュアリー感を感じて頂けるよう、
みんなで意識するようにしています。
打ち出すヘアスタイルのテーマも、
2つのサロンでは全く別のものにしています。
今季で言うと、
afloat-fのテーマは「舞髪」。
表面の毛がふわふわと舞うようなスタイルというところから、
こういうネーミングになっています。
ボリュームはあるけど
エアリーで動きのあるスタイル。
指を入れてぼさぼさっとした時に、
ふわっと舞う、
作りこみすぎない、
でもナチュラルすぎない、
そういうスタイルを狙っています。
それに対して
Xel-Haの今期のテーマは「ラグロマ」。
「ロマ」は、ボヘミアンの類似語です。
「ロマンティック」の「ロマ」と間違えられやすいのですが、
全然違う意味の言葉です(笑)。
ラグジュアリーであり、
ボヘミアンである……
というと少し難しいのですが……
表面にはツヤ感を残しつつ、
毛先の方はラフに崩した感じ。
しっかりコテでまいたというよりは、
手ぐしで通したようなざっくりしたスタイル。
そこを狙っています。
このテーマは、
打ち出す時期だけは合わせますが
全体で2つのテーマを決めるのではなくて、
それぞれの店舗ごとに、
その店のスタイリスト同士で
話し合って決めています。
それを合同のスタイリストが集まる発表会で
代表の宮村に発表します。
そこで最終的に
宮村がOKを出してくれれば決定します。
ダメな時は「ダメ!」と、
ズバッと切られることも、ありますけどね(笑)。
そういうときはもう一度ミーティングしなおしたり
そんな風にしています。
そういう
スタイリスト同士のミーティングや、
幹部同士のミーティングっていうのは、
もちろん合同でやっています。
でも、スタイリストになるためのカリキュラムや、
テスト、勉強会などは、
あえて合同ではやらないようにしています。
今自分のいる店舗の色や、イメージを、
アシスタントの子にも
しっかり覚えてほしいと思っているので、
そういうやり方をしています。
もちろん全く違うというわけではなく、
根幹にある大事な部分は一緒なのですが、
わざと出している違いというのがあるので、
その部分がなるべく混ざり合わないようにしたいんですね。
その方がお互い刺激になると思うんです。
違うサロン同士としてやっている方が、
新しいものが発見しやすいので。
いい意味で競争しつつ、協力しつつ……
といったところでしょうか。
ちなみにXel-Haでは
「距離の近い指導」
「距離の近いコミュニケーション」
というのを、とても大事にしています。
ほとんどマンツーマンに近い形で
すぐ目の前に教える相手を立たせて、
「ここはこうやって巻いた方がいいよ」とか
「こういうときはこういう風にしています」っていうのを
実演するというか、
話しながら見せながら、
臨場感をだして教えるんですね。
例えば、1枚の写真を見せ、
それをじっくり時間をかけて解析するとか、
そんな教え方をする時もあります。
そうやって距離の近い指導をし、
コミュニケーションをとることで、
技術の浸透も高まると思っています。
そういうやり方だと、
逆にバラバラになっていないか
と思われるかもしれませんが、
本当に大事な部分では
しっかり結びついているというか、
大元の部分はやはり一緒なので、
そこの結び付きは強固なものとしてあるんですね。
これは同じやり方をしているところなのですが、
1つのお店に1人
アシスタントリーダーというのを立てることにしています。
このアシスタントリーダーの存在ってすごく重要ですよ。
アシスタントの人数はかなりたくさんいるのですが、
とてもよく全体をまとめてくれています。
アシスタントリーダーは、
アシスタント界の、総理大臣のような存在なんですね。
その下にサポーター役というか、
「掃除大臣」
「練習大臣」
「モラル大臣」
など、それぞれの部門で大臣を1人ずつ立てています。
アシスタントは内閣のような仕組みになっているんですよ。
この仕組みによって、
各々の店舗、
すごくうまくチームワークがとれていると思います。
アシスタント同士で
アシスタント間のまとまりを
しっかりつくってくれているので、
全体がまとまりやすいんだと思いますね。
あとレクリエーション的なイベントは
合同でやるんですね。
楽しい行事や節目の行事は、
全体でやることによって連帯感を感じられるようにしています。
例えば歓迎会とか、
忘年会とか、そういうものですね。
来月も、球技大会をひかえているんですよ!
あと、半年に一回は
フォトコンテストを合同でやったりもしています。
そうやって1つのサロンが2つに分かれたというよりは、
もともと2つあった別々のサロンが、
1つの支軸をもとにくっついている
という感覚でやっているので、
棲み分けというのは、
比較的しっかりできているのかなと思っています。