塚本繁さんから中村康弘さんへの質問
Question
(K-two AOYAMA 塚本繁さん)以前はMINXという、
大きな組織の中にあるチームワークで動いていた中村さん。
その後、独立してTierraという自分のサロンを持ち、
その中でのチームワークに変わったわけですけど、
何か大きな違いは生まれましたか?
Answer
(Tierra 中村康弘さん)塚本さん、ありがとうございます。
塚本さんとはいつも、
いろいろな場面でご一緒させていただいているのですが、
改めてこうやって質問をいただくと、
ちょっと緊張してしまいますね(笑)。
そうですね。
やはり大きな組織の中でのチームワークと、
今の自分のサロンでのチームワークは
同じというわけにはいきませんね。
でも結果的には、
大切なことは変わってなかったんですけどね。
大きな組織の中にいた時、
僕は、その組織の中でも一番お客様が多かったので、
アシスタントも選りすぐりの子ばかりが
ついてくれていました。
技術的な面もそうですが、
人としての正しさがあったり、
前向きで、パワフルで……
気持ちの面でも温度差がなかったというか、
そういう子がついてくれていて。
言葉が足りなくても、わかってくれるっていう状況が、
僕の周りにはありました。
阿吽の呼吸でやれるような
そんなアシスタントに
囲まれていたんですね。
だからある意味、
うまくやれて、当たり前な部分もあったと思います。
じゃあ今のTierraでのチームワークは、というと、
やっぱりそれと全く同じというわけには行きません。
もちろん同じTierraで働く者同士、
Tierraを通して美容業界に貢献したい、
Tierraを日本一のサロンにしたい、
Tierraとしてのプライドを持ち続けたい……、
そういうTierraっていうお店に対する思いは
みんな変わらない(…はず)と思うけど、
いろんなセンスを持った色んな個性ある人間で
一緒にTierraをつくっている以上、
多少の温度差がある場合も出てきます。
Tierraはそんな風に
それぞれ違った感性を持っている人たちの集まりでもあります。
小さな組織だから、
僕についてこれないのなら
他のチームに行けばいい、
というわけにもいかないし、
お互い、理解しあい、認めあい、
ある程度の歩み寄りも必要になってきます。
ただやっぱりリーダーとして、
舵取りは絶対的に重要な役割です。
どんなに嫌われても泣かれても、
言わなきゃいけないところは、
絶対に言わなきゃいけないし、
引っ張っていかなきゃいけないところは
引っ張っていかなきゃいけないんですよね。
それに関しても、
以前より個性豊かなメンバーになっている分、
以前より強い力で引っ張り上げないと、
以前より上には行けないのは明確です。
その場面場面で、
必要なチームワークの取り方っていうのは
やっぱりあるんだと思います。
で、どちらのチームワークに関しても、
共通して言える大切なこと。
それは日々のコミュニケーションですね。
組織によっては、
リーダーが、自分よりも下の後輩に対し、
怒鳴ったり怒ったりして、
強引に意識を自分の思い通りに持っていくやり方も
あると思います。
それで成功していらっしゃる組織やチームも
たくさんあるとは思うのですが、
それは本当の意味でチームワークがとれているとは
言えないのではないか……と思うんです。
お互い1人の人間として
コミュニケーションをとれば、
新しい感性や考え方を得たり、
切磋琢磨して
チームとして全体が向上していくことができる。
やっぱりそれだけは、
どんな形でチームワークをとるにしても
すごく大切なことだと思うんですよね。
大きな組織にいた時は、
有難いことに当り前のように
うまくチームワークがとれていて、
そういうことに気がつけていなかったところも
正直あったのですが、
自分のサロンをまとめていく中で、
すごく気がつかされました。
これちょっと話がかわっちゃいますが
先日『崖の上のポニョ』の作品について、
宮崎駿さんをはじめ幹部の製作スタッフが、
お互いのことについて、
別々のシーンでコメントしている番組を見たんですね。
それがみんな
「あの人はすごいよ」とか
「変わったことを言うんだよね」とか
「あの人がいいって言ったら絶対いいものができるんだよね。」
っていうことを
すごくうれしそうに、それから楽しそうに、
にこにこしながら話してるんですよね。
僕は別にジブリ作品に対し、
特に強い思い入れがあるわけではありませんが、
それ見てたら
お互いのセンスを認めているんだな
尊敬しあっているんだなっていうのが
すごく伝わってきて、
これこそがチームワークだよなっていう気がしました。
そういうお互いの技術や感性を認めあえる関係が
やっぱり本来は、理想なんだと思うんですよね。
技術だとか経験が足りないものには
手を差し伸べて引っ張り上げることが、
大切になってくると思いますが、
センスや感性は、
光るものがあれば、
若さや経験の浅さを理由に潰してしまうことなく、
ちゃんと認めて引き入れてあげる。
そんなチームワークを築いていきたいです。
経験豊富で常に考えて仕事をしている塚本さんのような
組織のリーダーたち皆さんとのチームワークも大切にして、
これから先の美容業界に、もっともっと貢献していきたいですね。