中山響平さんから遠山雄也さんへの質問
Question
(DIFINO 中山響平さん)お店のチームワークって、フロントも含めて、だと思います。
artifataさんではフロントは
「コンシェルジュ」という形をとっていると思うのですが、
普通のフロントとはどういうところを変えているのでしょうか?
その形をとることによって出てきたメリットなどが
あれば教えてほしいなと思います。
Answer
(artifata 遠山雄也さん)そうですね。
artifataでは、
「コンシェルジュ」という呼称を使っています。
呼び方を変えたのは、
artifataのフロントが持っているマインドや
行っているサービスが、
ホテルなどにいる「コンシェルジュ」に近いのでは、
と思ったからです。
コンシェルジュっていう言葉の意味は、
もともとの意味で言うと、
そんなに幅広い意味じゃないのかもしれないんですが、
ホテルにおいては、
「宿泊客のありとあらゆる要望に応えてくれる人」
という役割を担っているように思います。
artifataのフロントは、
サロンにおいて、
お客様のありとあらゆる要望にこたえる人であり、
「コンシェルジュ」と言えると思うんですね。
「普通のフロントとの違いは?」と聞かれると、
正直よくわからないのですが・・・。
とにかくサービスに制限は作りません。
お客様を思う分の気持ちが、
すべてサービスという形になっていっていいと思うんですね。
もともと
お客様を喜ばせたい気持ちや、
サービスをもっと向上させたいっていう気持ちって、
artifataのサロンスタッフ、
全員にあるものです。
だから、スタッフ全員から
「こんなサービスをしたい」っていう案は、
本当にきりなく出てきます。
その中で、それを実行していくのがコンシェルジュなんですね。
サービスの内容は、
みなさんのサロンでも
当たり前にしていらっしゃるようなものも、
もちろんたくさんあります。
でもそのサービスは全て一定のものではなく、
一人ひとりのお客様に合わせた、
ユニークなものを目指して行っています。
例えば、
平日休日にかかわらず、
artifataには
とても急いでいるお客様が結構いらっしゃいます。
そんなお客様の仕上がり時間に合わせ
タクシーをサロン前まで呼んだり、
何かのお祝い事に参加する前で、花束や手土産が必要なお客様には、
こだわりのお花やお菓子を
お客様に代わって準備して差し上げる・・・
そういうことをartifataのコンシェルジュはしています。
また、もういろいろなところで当たり前のサービスとなってきましたが、
artifataでもREST ROOMにはアメニティーをご用意し、
MAKE ROOMには綿棒や化粧直しの筆など、
あるとうれしいと思われるものを、一式そろえています。
さらに、
ストッキングやサニタリーショーツまで準備してあるんですよ。
そんな風に、
artifataのコンシェルジュや僕達は、
これがあったらもっといいのではということを常に考え、
それを形にしたサービスをどんどん作って
実行しています。
だからこれからも益々、
そのサービスは生みだされ、
アメーバのように拡大していきます!
そうすることが、
お客様とコンシェルジュとの距離を近づけ、
お客様から
「貴方の笑顔に会いに来たのよ」と、
コンシェルジュにもお声を掛けていただけるような
そんな関係に
してくれるのだと思います。
木村亜沙美さんから中山響平さんへの質問
Question
(K-two AOYAMA 木村亜沙美さん)最近仕事でご一緒させていただいた、
中山さんにお願いします!
自分についているチームのメンバーや、
メインアシスタントの子が、
スタイリストになって巣立って行ったりしてしまうと、
メンバーが入れ替わることもあると思います。
そんな中で、自分のチームを育てていくというか、強化していく為に、
どんなことをしていますか?
Answer
(DIFINO 中山響平さん)なんかこれ、回ってくるとうれしいですね!
ありがとうございます。
メンバーの入れ替わりって、
結構よくある問題ですよね。
ずっとやってきた体制をがらっと変えるって
やっぱり大変だと思います。
なのでうちでは
すごく完成されたチーム制にはしていない、
というか、
わざとメンバーの入れ替えを頻繁にしているんですね。
1人のアシスタントが
年に2~4回は、
チーム間を異動するようにしています。
っていう風にすることで、
1人のスタイリストにずっとつけておくよりも、
いろんなスタイリストのものの考え方を教えられるし、
いろんなやり方を見せることができるので、
すごくいいんですよね。
今のアシスタントの子たちとか、
1、2年目からそうやって
たくさんチーム間を異動しているから
物事に対する対応も柔軟だと思う。
そうやってたくさんのやり方や考え方を
自分のものにしていきながらも、
僕のチームに回ってきたときには
ちゃんと僕のやり方を覚えて、
対応してもらわなきゃいけないので、
「コミュニケーションをとる」
っていうことは、とても大事にしています。
あとは、僕の情報を知っている人たちが、
今度新しく僕のチームのメンバーになった子に、
あらかじめ僕のやり方を伝えておいてくれたり、
メンバーは総入れ替えになるわけじゃないので、
既存のメンバーが営業しながら
僕のスタイルを教えていってくれています。
そこのコミュニケーションは、
メンバーの入れ替わり時、
まず、最初に大事にしているところです。
このやり方にしてから、
僕自身やりやすくなったなと感じています。
僕の目指しているチームっていうのは、
阿吽の呼吸でやれて、
1人ひとりがのびのび仕事のできるチーム。
個性を大事にして、自由に動いてほしいと思いますが、
1つ目標を立てて、それを共通認識でもっておかないと、
そういうチームって作れません。
だから、目標だけは確実に設定しています。
その目標は、
「お客様に満足して帰っていただこう!」だったり、
「このサービスを徹底してやっていこう!」だったり、
その時その時の状況で、
細かく設定するのですが。
例えば今だったら
ちょうど、もうそろそろカットチェックがあって
スタイリストデビューする子も出てくる時期なので、
その子たちの代わりになって、
メインアシスタントを務めるような
いわゆる中間層のアシスタントを作っていこう!
というのが目標ですね。
誰かがスタイリストになるときって、
「大体いつ頃このレベルの子たちが、
スタイリストに昇格するな」とか、
わかってるところもあるんですよね。
その候補にあがっているアシスタントが、
最後、僕のチームにいる時に、
スタイリストとして
昇格するだろうっていうことになったら、
その子と僕とで、
次にメインアシスタントを務めるであろう子を
一緒にトレーニングしていきます。
その他のメンバーも、それがやりやすいように、
協力してくれますね。
アシスタントがスタイリストになっていくことって、
すごくうれしいことなんですよね。
厳しく厳しくして、
落としてやろうっていうよりは、
どっちかというと味方になってあげたい気持ちのほうが強い。
合格してスタイリストになっても、
すぐにお客さんがつくわけじゃないし、
しばらくはJr.スタイリストとして
一緒にやっていくことになるかもしれないし、
ずっと面倒は見ていくつもりなので、
頑張って合格してほしいなと思います。
そういう、いろいろな動きがある中で、
チームワークを強化するためにしていることはといいますと、
お店全体でやる朝礼・終礼とは別に、
チームごとの朝礼・終礼をやるようにしています。
お店全体に対してする発言と、
チームに浸透させたい内容っていうのは違うので。
結構細かい部分まで話が出来て、
これは効果的だと思いますね。
「今はこういう方向性でやっていきましょう」っていうこと以外に、
メンバー1人ひとりの課題を確認したり、
カルテの内容を伝達し合ったりっていうことが
そこで出来ています。
あと、僕はお客様の前で
出来るだけアシスタントを名前で呼びます。
そうすると、
お客様って、アシスタントのことも覚えてくれるんですよね。
普通にやっているだけだと、
意外とお客様って
誰に何されたか分からないような状態になっていると思うんですが、
「今日は○○くんにシャンプーお願いしますね。」とか、
僕が指名するような演出をしていると、
「今日はシャンプー○○くんなんだー」とか、
そういう風に言ってくれるようになる。
例えば、
今までシャンプーしかできなかった子が、
カラーもできるようなランクに上げていくときなんかだと、
僕がお客様とカラーの相談をしている中に、
「どう思う?」ってその子も交えてみたり……。
話の中にアシスタントを巻き込んでいきます。
そうやって僕からどんどん
お客さまにアシスタントの1人ひとりをアピールして、
「あの人すき!」
っていってもらえるようなアシスタントを
作っていくようにしています。
そうすることで、
アシスタントの仕事って、
受身じゃなくて、もっと主体的な仕事に
してあげられると思うんですよね。
アシスタントとお客様の距離が近づいていくと
アシスタントのモチベーションは全然変わってきます。
1つ1つの作業に対する責任感も変わってきます。
それがチームワークにも
すごく影響するんですよね。
そんな風にして、
DIFINOはチームワークを強化しています。
布瀬久美子さんから木村亜沙美さんへの質問
Question
(GARDEN 布瀬久美子さん)木村姉さんにお願いします!
横と縦、両方のバランスをとりながら、
チームワーク取っていくのって難しいと思います。
役職に就かれていると、下の子と話す機会も減ってしまったり、
特に難しくなっていくと思うのですが……。
そういう中で、どういうことを考えて
チームワークをとっているのか、教えてください!
Answer
(K-two AOYAMA 木村亜沙美さん)そうですね。
今、私はこのお店で店長をやらせてもらってますが、
以前に比べれば
下の子と話したり、遊びに行ったりする機会は
減りましたね。
自分のメインアシスタントとは、
もちろん話しますが、
カラー入りたての子や、
シャンプー周りをやっている子とは
話す機会がやっぱり少なくはなっています。
スタイリストになりたての頃はしょっちゅう
アシスタントを誘って海行ったり、
ご飯食べに行ったりしてたんですが、
そういうことって、やっぱり難しくなってはいますね。
でも役職を持っている人って、
それでいいのかなって、私は思うんですね!
いい意味で、なれあい過ぎないというか。
しっかり立場を確立できるし、
逆に、たまに誘ってあげることに
意味があったり……ってあると思うんです。
滅多に誘われないのに
「誘ってもらえた!」とか
そういうのも大事なんじゃないかなと。
もちろん、自分のすぐ下のアシスタントたちとは、
ちゃんと話もしているし、
連携はとっています。
そのアシスタントたちが、
中間に立ってパイプ役になってくれるから、
さらに下のアシスタントたちと、
私とがうまく結び付いていられるというか、
そうやって話す機会が減ったりしていても、
ちゃんと関係を築けているんだと思うんです。
私の上にはまだ
ディレクターの岸がいて、
代表の塚本もいます。
私は今、
その2人と、私の下の子たち、
それこそちょうど「縦と横の中心」に立っていて、
そこの間のパイプ役のような立場にいます。
例えば
まだシャンプー周りをやっている子が
お店に対して思うところがあったとして、
いきなり上にガンガン言ったところで、
「そんなん自分が頑張ればいいだけやん」となってしまったり、
説得力がないっていうこと、
よくあると思うんですよね。
そういう下から上がってくる意見っていうのを、
まず私が受け止めて、
伝わりやすい形にして上の人に伝えています。
そういう意見っていうのは、すごくたくさんあると思うので、
ある程度私が網ですくって要約することって
大事だと思うんですね。
逆に、上から下に対しての想いや考えっていうのも、
私なりに噛み砕いて下に伝えたりしています。
上の人には上の人に合った説明の仕方があるし、
下の人には下の人に合った説明の仕方があって、
お互いにそのままの声でぶつかり合うと
直接話しているのに、
余計伝わらないということもあるんですよね。
それよりも、
お互いにとってより近くにいる
中間に立つ人が間に入って話した方が、
リアルに伝わるんです。
だから私自身の意見も、
「私自身の意見です」として話すことも、もちろん大事なんですが、
内容によっては間に立つ子を通して、
下の子に話してもらうこともあります。
自分の持っているツールっていうのを考えて、
自分の中でとどめておいちゃいけない問題っていうのは、
上に投げかけて解決策を見出すこともあります。
本当に、横のラインを見つつも、
縦の連携を結べる位置にいて、
いい意味でそれを活かしていますね。
幸い上の2人とも仲がいいし、
下の子たちとも仲がいいので、
うまくバランスがとれているな、
と思っています。
桜井章生さんから布瀬久美子さんへの質問
Question
(BEACH 桜井章生さん)姉さん気質で、いつも後輩から支持されている布瀬さん、お願いします!
今GARDENさんは店舗も2店舗になり、人数も非常に多いと思います。
その中で、技術教育だとか営業的な内容以外で、
スタッフのモチベーションをあげたり、
チームワークをよくするために、
何か決まってやっていることってあるんでしょうか?
また、それはどういう考えから発案されたのでしょうか?
Answer
(GARDEN 布瀬久美子さん)桜井さん、いつもお世話になっております!
リレーありがとうございます!
そうですね、毎週決まってやっている
っていうものはないんですけど……、
チームワークを良くするために、
GARDENには
レクリエーションのチームがあるんですね。
そのチームが
お店でやるイベントを企画して、盛り上げてくれるんです。
例えば花火大会や、
社員旅行、クリスマスパーティーなどなど・・・
そういうイベントを
みんなで集まってやることで、
モチベーションをあげています。
あと、スタッフが誕生日のときには
チームでそれぞれケーキやプレゼントを用意して、
ミニBirthday Partyをやったりします。
そうするとかなり人数もいるんで
ほとんど毎月になっちゃうんですが(笑)
そうやって
「楽しい」とか「キレイだなー」とか「うれしい」
っていう気持ちを共有することって、
みんなの気持ちを一つにしてくれるというか、
すごく大事なことだと思うんですよね。
今年も、時間を合わせて、
銀座店のスタッフも一緒に集まって
「GARDENスタッフ」総勢で
花火を見に行ったりしたのですが、
あまり顔を合わせられないスタッフと久しぶりに会えたり、
全員で同じものをみて、
「キレイだね」「楽しいね」って話しができて、
本当にいいイベントになりました。
みんなで一つのことをやって、
みんなでそれを楽しんで・・・
そういうのって、
あぁお店は1つで、みんなで1つなんだなって、
感じることができるんですよね。
今は2店舗ではなれているからこそ、
こういうことって余計に大事になっていると思います。
たまに会ったときに、
「あの時楽しかったよね!」って
一緒の思い出をしゃべれる。
それってそれだけで、
すごく大切なことだと思うんですよね。
そういうのがないと、本当にばらばらになっちゃうと思うんです。
だからこういうみんなでやるイベントは、
どれだけ人数が増えても、
やっていきたいなと思っています。
でもこういう
「GARDEN全スタッフ」でっていうイベントって
本当はたくさんやりたいんだけど、
やっぱりできない時もあるので、
それ以外でも日常的に
スタイリストがアシスタントを連れてご飯を食べに行ったり、
アシスタント同士でもご飯を食べに行ったりしていて、
それもモチベーションアップになっていると思います。
それは本当に、日々、
本当に日常的に、ごく自然にみんながやっていますね。
チームの中の、1人が叱ったら、
1人が話を聞いてあげる。
そうやって「1人が落としたら1人があげる」みたいに
バランスを保って、
モチベーションを下げないように、
みんなでアンテナを張っています。
それからうちでは
美容師力アップのための勉強会っていうのをしています!
これは、「営業の仕方」とか「技術」とか、
そういうのじゃなくて、
美容師として、人として、
お店をよくするために、
思いついたことを話し合う場です。
一般的な常識を見直したり、
流行をキャッチし合ったり、
小さな疑問をみんなで考えたりしています。
「GARDENはここをこうするともっとよくなるよね!」だったり
「GARDENはこういうところがおかしいよね!」だったり、
チームや全員でそういうことを考えて
みんなにプレゼンするんです。
そういう場で、思っていることを整理して口にすることで
日々の営業で忘れがちな思いだとか、
美容師という仕事の楽しい部分っていうのを、
常に確認しあったり、忘れずにいることができると思うんですね。
また、その話し合ったりプレゼンをするチームが、
シャンプーマン、サブ、メイン、スタイリスト……のように、
いろんなポジションを含んだになったチーム編成になっているので、
それぞれの考えていることをリアルに聞けたり、
ポジションの違う人ともコミュニケーションが取れるので、
営業面にプラスなだけじゃなく、チームワークもよくなります。
それに、みんなの思いをいろいろ聞けるので、
美容師として、人としての感性っていうのも、
高まっていくような気がします。
こういうことをチームでしていると、
チーム全体のモチベーションが上がっているなと感じますね。
この勉強会もそうだし、
飲みにつれていくっていうのもそうなんだけど、
基本的に話をするっていうことが大切なんだと思うんです。
話をすることで、
縦と横が、
うまくつながるんですよね。
横のつながりはなんとでもなるところはあるけど、
縦のつながりは、
結局上の者が手を差し伸べてあげないといけないと思うんです。
上が無視しちゃったら、下は上がってこられませんよね。
やっぱりたくさん話すこと、
話せる場を作ることが、
一番大切なことなんだと思います。
MARBOHさんから桜井章生さんへの質問
Question
(MAGNOLiA MARBOHさん)さくちゃんのサロンでも、スタッフはどんどん増えていって、
もう今、結構たくさんいるのではないかと思います。
そういう中で、どんなチーム分けの仕方をしていますか?
Answer
(BEACH 桜井章生さん)MARBOHさん、ご質問ありがとうございます!
ええっと、営業は一応チーム制をつくってやっています。
中心になるスタイリストを立てて、
あとは、
1年目から2年目の子を何人、
3年目から5年目の子を何人、というふうに、
なるべく年代がバラけるようにして、
バランスのとれたチームを作っています。
そのチームごとに、
一日の営業を行います。
もちろん店としての大きな方針や
教育のカリキュラムっていうのはあるんですが、
普段の営業に関しては、
だれがどこのポジションにつくとか、
何を担当するとか、
だれに何を教えるとか、
チーム単位で決めて動いています。
なので、営業に関して責任をとるのは、
そのチームごとのトップであるスタイリストになります。
そうやってチームごとにやっていくことで、
トップに立つスタイリストはもちろん、
他のスタッフにも責任感がでてくるんですね。
スタイリストを中心として
少ない人数でまわしていくと、
ただ毎日シャンプーだけしているということもなくなるし、
与えられる仕事も増えて
責任感が高まっていくんだと思います。
朝、チームごとで集まって
ミーティングをし、
今日いらっしゃるお客様のデータを、
チーム全員が共通して把握しておく。
また、夜営業が終わってからも同じように
チームで集まって反省会をする。
そういう風に
チーム単位での営業をしていると、
より細かい部分にも目が届きやすくなるという
メリットもあるんですね。
例えば、本当に細かい話なんですが、
「今日の○○さんのブローのやり方は
ここがこんな風によくなかった。
この辺は難しいところだから先輩が見てあげていた方が
よかったんじゃないだろうか・・・。
とか、そんなような
身近で見ているからこそできる指摘やアドバイスが、
全体でやっている時よりも、
より早く伝えられるし、
より出てきやすくなっていると思うんです。
技術的な面もそうですが、
接客やサービスでも、
気がつくことが多くなってると思います。
朝のミーティングなんかは
僕のお客様のこともあるので
僕も参加しますが、
基本的にあまり口出しはせず、
チームでやっている時はチームのトップに
ほとんど任せるようにしています。
人数が少なかった時はやっていませんでしたが、
MARBOHさんのおっしゃる通り、
人数も徐々に増えてきたので
一年前くらいからですかね、
こういうチーム制をとっています。
新しいスタッフが増えたり、
誰かがスタイリストになったり、
状況やタイミングで、チームの編成は
臨機応変に変えています。
後、サロンワーク以外の部分、
在庫の管理や
モデルハント、
ホームページの運営などなど
他の仕事もたくさんあるんですが
それに関しては、
1人のスタイリストに一人のアシスタントというように
先輩&後輩でペアを作って
担当を決めてやってもらっています。
担当のメインは基本スタイリストですが
ゆくゆくはそれを引き継いでやっていける人、
いわば後継者を
育てていかなくてはいけないので、
それを見越して2人組にしています。
担当者である先輩と、
教えてもらって覚えていく後輩、という
2人組のペアというわけですね。
先輩がメインで仕事をしていくけれど、
内容を教えつつ、一緒にやって
後輩もいずれはできるようにしていく。
ペアはミーティングで話し合って決めています。
全員何かしらの担当になっていますね。
そんなわけでうちのサロンでは、
サロンワークではチーム制、
それ以外ではペアという形をとってやっています。
吉沢ジュンさんからMARBOHさんへの質問
Question
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)ご無沙汰しております。
現代社会の中で
女性がますます活躍する時代へ向かっています。
男女スタッフが互いの特徴個性を活かしつつ、
共存共栄できるサロン創りを考えた時、
何を重視し、どう進めていますか?
そして今後、どうあるべきだと考えますか?
Answer
(MAGNOLiA MARBOHさん)そうですね。
難しいですね……、質問。
男女って性別の差は
体力的な面では考えますが、
基本的には、あまり考えていません。
というのも、
男性だとか女性だとかっていうよりも、
1人の「スタッフとして」っていうのを
考えているので……
男女というのはあまり意識するところではないのかな
と思っています。
サロンの一員としていいお店を作っていくために、
1人のスタッフとして、
いいデザインを作っていくために、
ということを考える上で、
性別の間に特別垣根はないと思うんです。
もちろん性別というのを考えるべき点もあります。
初めに言ったように、体力的にはということになると、
男性と女性、どっちが体力あるかっていうと、
やっぱり男性の方が、体力をもっていると思うんです。
でもデザインに性別は関係ないんですよね。
いいデザインを作ることに、
男性だから女性だからっていうのは、
関係がないんです。
性別は関係なく、
1人のスタッフとしてもっている、
個性が大事。
そう思います。
なので、特に男性だから女性だからっていうことは
意識していませんが、
男女間がお互いを高めあって共栄していくために
何が必要かと考えると、
それはやはり、
目的意識を、
1つ、はっきり持つことだと思うんですね。
男性だから女性だからの前に、まず、
それはしっかり持っておくべきだと思います。
その上で、
男性は男性だからこそできること、
女性は女性だからこそできることっていうのがあって、
そこをお互い考えて認め合うことですね。
まず、それが大事だと思います。
たとえば、
男性ばかりでは気がつかないようなところを
女性の目線だから気がつくことができる、
っていうようなことも、あるわけです。
やっぱりまだまだ社会的にも、
男社会というようなところもあるので、
そこで偏りが出ている部分を、
うまく女性が補うというか……
うちのサロンだと
本当に男性ばっかりなんで
女の子は、
男子ばっかりの部活のマネージャーのような存在。
女の子たちには女の子ならではの部分で、
すごくサポートされていると思うんですね。
それをちゃんとみんなが、認識しておかないといけないと思う。
もちろんその逆も言えることですが。
男性も女性もどっちも必要な存在なので、
そうやって男女お互いがお互いを認め合い、
サポートしあう関係性を作っていくべきだと思うし、
そうなるよう、すすめていくべきだと思います。
VANさんから吉沢ジュンさんへの質問
Question
(Double VANさん)度々お願いします、吉沢さん。
いつも吉沢さんですみません(笑)。
うちはHEARTSとDoubleで、別れてやっているのですが、
場所が離れて毎日過ごす空間が離れちゃうと、
店の間に温度差ができてしまう部分もあるし、
全部同じにというわけに、いかなくなってしまうところもあります。
LIPPSも今2店舗に分かれてやっていらっしゃると思うのですが、
そんな統一のとりにくい環境でみんなをまとめていくために、
どういう風なチームワークを考えていらっしゃいますか?
あと、下に伝えるべき吉沢さんの「イズム」を教えてください!
まじめな質問ですみません(笑)。
Answer
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)VANさんはいつも僕を気にかけてくれる兄の様な存在です。
「兄さん、弟は今日も元気に頑張ってますよ!」
ご質問に関して、
これはLIPPSにとっての命題でもあります。
そして、その答えは
恐らく日々の出来事の共有。
そのためにはミーティングを
重ねるしかないと思うのです。
各店で起きた出来事を包み隠さず伝える。
それが、お客様、サロンにとって
どんな意味を持つのかまでを、徹底的に話し合う。
問題があればその都度答えを出していく。
内容を溜めないで
日々順々と片付けていくということは、
至極当然のことですが、
「毎日の話し合い」は何よりも大事だと考えます。
それから伝えるべき「イズム」は、
“洗練”に向かうということです。
逆に絶望的なのは、“粗野”であることです。
質問に関する答えを考える中で、
私たちにとっての改善点も
考えさせられるきっかけを頂きました。
VANさんありがとうございます。
LIPPSをもっと素敵なサロンにしていきます。
JUNさんからVANさんへの質問
Question
(Bivo PHASE JUNさん)僕が大好きで尊敬する美容師のVANさん!
ホントいつもお世話になっています!!
僕はDoubleが一般誌で提案されているヘアデザインに
総合力や統一性を感じるのはもちろん、
ヘアショーでも何度かDoubleの作品を拝見していて、
センスの高さ、クオリティの高さをすごく感じています。
そして、毎回「一本取られたな……」的な新しさも感じるんです。
そこで、その背景にあるDoubleとしてのチームワークって、
どんなかんじでどのようにして構築されていっているのか、
ヒントだけでもかまわないので、
ぜひ教えていただけたらと思います。
Answer
(Double VANさん)こちらこそありがとうございます。
JUNさんとはいつも一緒に飲んでるんですけど、
そんな身近な人から
尊敬してるとか大好きだって告白されるなんて……(笑)。
照れますね~(笑)。嬉しいです!!
自分ら身内でやっている分には、
JUNさんが言ってくれるほど
チームワークを構築しているっていう実感はないんですが……。
周りの方から見てそう言って頂けるのは
非常にありがたいというか、光栄ですね。
そんなわけで構築できているのかは分からないのですが、
どうやって構築しているかというと、
そこには何か
決めごとだとか、
マニュアル的なものがあるわけじゃないってことは、
たしかなんですね。
強いて何かあるとすれば、
美容師としての在り方的なことの、
縦の伝達なのかな……と思います。
理想の美容師像や働き方って、
やっぱり個々に
それぞれあると思うんですが、
そのもっと大元になっている
美容師ってこうありたいよねっていう
変わらないところ。
そこは統一させていきたいと思っているんですね。
好きなものがどうとか、
得意分野がどうとか、
そういうところは統一していないんです。
ただ、代表の山下がもっている
山下イズム。
美容師として人として、こうありたいっていうもの。
それを、次へ次へと
受け継いでいっているんですね。
この下に伝達するっていうのは
すごく面倒くさいことかもしれないんだけど、
とても大事なことなんですよね。
一人ひとりのタイミングや考え方を推し量りながら、
時間をかけて繰り返し繰り返し、
出来るだけ話をして理解し合うこと。
こういうことに
効率のいいやり方なんてないんですよね。
うちのサロンは特にかもしれないんですが、
そういう部分は極力アナログにやっています。
ミーティングっていうのもしていますが、
そこで伝えられることっていうのは結局
システム的になっちゃうんですよね。
メンタルを伝えることは、
すごく重要なことだし、
どんなに面倒でも
一人ひとりに時間を割いています。
たとえば、帰り道に話をしながら帰ったり。
そういうコミュニケーションが大切なのかなと思います。
そうやって
山下の想いを上原が助け、
上原がそれを僕に伝達して、
僕がそれを薫森に伝達して、
薫森がそれをさらに下の子たちに伝えていく。
その間のどのつながりも
途切れちゃったらだめなんですよね。
やっぱりトップが一番下まで全部にってなると、
難しいので、
下へ下へと伝達していく形になっています。
だから
すぐ下がすぐ上に
何か話せないことがあるような状態になっちゃうのは、
よくないです。
パートが途切れちゃう。
だからその、近い関係が
しっかり結ばれたものになるように、
意識はしています。
もちろん上にならなきゃわからないこともあるし、
すべてがうまく伝わるってわけじゃないのですが、
それは本当に根気よく、
繰り返し伝え続けることで、
いつか分かってもらえるのではないかと思っていますね。
具体的に行動としては、
僕がサロンワークをするなかで、
チーム内の人間をできるだけ巻き込んで、
いろんな人を混ぜて行う。
そういう中で、
自然と同じことを共有することができるっていうのは
あると思います。
でもこれはあくまでも、物理的な部分。
「イズム」の伝達とまではいかないのかなと思うのですが。
それでもそんな中で、
ちっとも強制しているわけじゃないのに、
好きなものって
自然とみんな似てきている部分っていうのはありますね。
山下イズムって、どういうことかっていうと、
これもいろいろあると思うんですが、
すごくシンプルなことだと思います。
一例としては、
やっぱりサロンワークを
地に足付けてちゃんとやらないとね、
とか、そういうことですね。
僕らはタレントでもないし、営業マンでもない。
生産販売している技術屋さんなんですよね。
だから仕事を覚えるのに、
マニュアルっていうのは
必要かもしれないけど、それだけじゃやっぱりダメなんです。
技術職である以上、
どこまでいっても師弟関係はあるとおもうし、
見て盗めっていう部分は大いにあるんですよね。
だから雑誌に載って有名になってとか、
あくまでも表面上のことであって、
それがすべてじゃないので、
一瞬勘違いしそうになることはあると思うけど、
そこで見失っちゃダメだよって、
そんな話をよくします。
それよりもサロンワークをしっかりやって、
そこでお客様に何を感じてもらえるのか。
何を感じさせるのか。
1回だけで終わらない仕事をしないといけないと思うんです。
お客様を、10年、20年、
引っ張れるようなしごとの仕方をしていかないと、
美容の仕事を長くは続けていけません。
この仕事って、
誰でもなれるけど、みんなは続けられない仕事って言われるんですが、
そういう中で、いかに続けていけるのか。
持久走だと思うんです。
持久走ならではのしんどさも
あると思います。
でも、地味でもいいから、
長くやれないといけないと思うんですよね。
これはほんとに一例で、
他にもいろんな思いが重なっているんですが。
でもこの例でもわかるように、
Doubleって、
外からみるよりずっと
中は「昔ながら」のところがあるんです。
いい意味で、
古さがあるんですよね。
その古さが、僕の、
Doubleの好きなところでもあるんですが。
こういう昔ながらの
美容師のあり方に
みんなも共感してくれているから、
今があるんだと思います。
これから先どうなっていくかは分からないけど、
こういう「イズム」的な部分、
しっかり受け継いでいけたらいいなと思います。
高橋俊友さんからJUNさんへの質問
Question
(GARDEN 高橋俊友さん)JUNさんのカットには、こだわりを感じるというか、
独特の雰囲気を感じていて、
僕はその雰囲気に、すごく惹かれています。
なんていうか「デザインしている」ということが、
びしびし伝わってきて、
オリジナリティを感じるんです。
そんなJUNさんのカットに込められた思いや、
オリジナリティの部分を、
チームに浸透させたり、後輩に伝えていくとき、
どんな方法で行っているのでしょうか?
あと、カットに関して、今一番の悩みっていうのが、
もしあれば、この場を借りて、お聞きしたいです!
Answer
(Bivo PHASE JUNさん)俊ちゃんお久しぶりです。
なんかその……、
そう言って頂けると正直とてもうれしいです!
僕には
昔からなんですが、
美容師をやっている上で
ずっと、持ち続けている信念があります。
それは、別にこの業界で一番になりたいとか、
誰よりもうまくなりたいとか、
そんな大層なものではなくて、
ただこの仕事を通じて、
「僕らしさ」っていうのが
出せたらいいなというもの。
それを普段から思ってやっています。
キャラクター、姿勢、手さばき、
そしてデザインを通じて、
お客様に
「JUNさんらしいなぁ」
と感じていただきたい。
さらにその「僕らしさ」を好きだと思って頂けたら
それは何よりうれしいことだし、
そういうお客様とだと、
きっと長いお付き合いを
していけるのかなぁと思っています。
この仕事って、
やっぱり、アーティストだったりクリエーターだと
思うんですね。
結局たくさんいる美容師さんの中から、
「私に合うな」と感じてもらったり、
本質的に気に入ってもらえるかどうかは、
僕らしさをどれだけ感じてもらえるかだったり、
そこに、
プレミア感や
希少価値っていうものを
どれだけ感じてもらえるかだと思うんですよね。
生産性の高いものにはない、
類似品を生み出さない、オリジナリティや、
流行りに左右されすぎない、普遍的なもの。
そういうものを持っていないと
技術職としてはだめだと思うんです。
あと僕は、カットの前に
必ず一呼吸おいて、
「絶対目の前のお客様を今までで一番素敵にするぞ!」
と気合を入れるんですね。
僕らは1日に何人ものお客様を担当していますが、
お客様からしたら、そうではないわけですよ。
それをちゃんとわかった上で、
一人ひとりのお客様に対して、
しっかり気持ちを入れ替えて、
意気込みを持って担当するようにしています。
今は僕の仕事は主にカットになりますが、
今までもそれは同じで、
シャンプーでもカラーでもなんでも
自分がまかされた仕事に関しては
全部、同じようにしていました。
で、一呼吸おいてからカットに入るんですが、
僕は普段から、「髪を切る」ということに対して、
結構柔軟な考え方をしているんですね。
例えば、本当はどう考えたって、
セオリー的に真っ直ぐ切らなければならないポイントを、
技術が未熟なせいで、
波打つようなラインに、
切ってしまったスタイリストがいたとします。
確かに
「ちゃんと真っ直ぐ切れるように、
繰り返し練習しなきゃダメだよ!」
と、指導はします。
それが失敗した後輩に対する
一般的なセオリーだとも思います。
でも次の瞬間、その波打つように切られたカットラインに、
肯定的な可能性を見ているというか……
「そこをもうちょっとこんな感じに
デフォルメしたら可愛いかも……」
とか、考えてしまっているんですね。
なんていうか、
自分の枠から外れるものって、
否定的に見てしまいがちだけど、
例えば失敗やハプニングからでも
新しいデザインって生まれることもあるので、
1%でも可能性があれば、
それを活かしていきたいと思うんですね。
そしてどんなものからでも
その可能性を感じられるような
柔軟性を持っていたいと思います。
ベーシックって不変だと思うし、
何度も何度も繰り返し練習して、
体に覚えさせるものだと思うんですが、
「応用」って、無限に可能性があるものだと思うし、
僕はお客様に似合っていて
素敵であれば、
「なんでもあり」だと思っているんです。
うちの店って、皆さんご存じのように
かなりベーシックがしっかりしているサロンだと思うんです。
だからお店に入ると、
まずはうちのベーシックをみっちりマスターするんですね。
そこから始めて、それぞれ応用編に入っていくんですが。
Bivo PHASEの僕より若い子たちを見ていると、
結局その応用編さえも
ベーシックになってしまっているんですよね。
サロンの考える応用スタイルでしかないというか。
要は堅いんですね。
僕はよくアシスタントにこんな質問をします。
「ねぇ、どんなヘアデザインが好き?」
「どんなカットをしてみたい?」
これって美容師にとって、根本に当たる
近いようで遠いような
いわば持つべき大きな夢だと思うんです。
でも案外みんな、
あいまいな答えしかもってなかったり、
もしくは口を閉ざしてしまう傾向が強いんです。
基本的に今頑張っている人たちって、
みんな、
この仕事が好きで始めたと思います。
その始めた当初持っていたような、
気持ちの上での原点を、
ずっと持ち続けていないと、
どんどん仕事ってつまらなくなっていってしまう。
でもそれって
自分自身「つまらなくさせている」って、
思うんですよね。
例えばラーメン屋が店を始める時、
自分がどんなラーメン作りたいのか
それが分かってないと何も決まらないと思うんです。
でも逆に、それがちゃんと決まっていれば、
そこからインテリアもコスチュームも決まってくると思う。
自分がどんなものが好きで、
どんなものを作りたいのか、
それを分かっていて、
しっかり自分の中に持ち続けていることは
すごく大事なんですよね。
それがあれば、
仕事ってもっとわくわくできるものだと思うんです。
ベーシックなら、
ベテランのスタイリストになればなるほどできるもので、
じゃあベテランにやってもらえばいいっていう話になってしまう。
でもデビューしたての若い子には、
若い子ならではのものがあるはずなんですよね。
それが応用になってくると思うんですが。
当然売り上げもあげてほしいけど、
僕は若い子にそういうことを望んでいます。
若さがあるからこそできるようなこと。
今までうちになかったエッセンスをいれるとか、
自分らしさを存分に出して、
新しい風を吹かせてほしい。
デビューしたてでも、
新しくてかわいいスタイル作るよねっていう
そういうスタイリストになってほしいですね。
そういう姿は、下のアシスタントたちにも
すごく影響があると思うんですよね。
だから僕は、
どこまでそれができているのかは分からないけど、
カットというものを柔軟に受け止めて考えた中で、
無限の可能性を感じていたいし、
目の前のお客様に対して
自分らしさをこめつつ、
デザインをしているんだよ!
っていう姿勢を、スタッフに見せていきたい。
そういう僕の姿勢をみて、
何か感じてもらえることが少しでもできていればと思います。
そしてそれが、
スタッフのこれから歩んでいく長い美容人生に、
多少なりとも良い影響を与えることができればなと。
なんかカッコイイこと言っちゃってますが(笑)。
こういうことって言葉であれこれいうよりも、
大事なのは作るスタイルだと思うんです。
なんだかんだ言っても技術職なんで、
作るスタイルが可愛くなかったら、
ついてこないですしね。
いろんなことを考えながら、仕事というか、
教育をしています。
あ、もう一つの質問、
「カットに関して今一番の悩み」なんですが、
もっともっと自分自身の
デザインの引き出しを増やしたい! ということ。
さっきも言いました「好き」と感じるデザインを
増やしたい!!
実は最近自分がちょっと止まってしまってる気がするんですよ。
やっぱり上の人間が突っ走っている姿を
下にはいつも見せていきたいんで……。
俊ちゃん、素敵な質問ありがとうございます!!
こんな感じで大丈夫でしょうか?
yu-kiさんから高橋俊友さんへの質問
Question
(U-REALM yu-kiさん)GARDENさんと言えばすごく人数も多く、
お店の中でもすごくいろんなセクションにわかれていて、
そのセクションごとにチームがあると
お伺いしている中で……、
どういう考えからどういうチーム分けをして、
どういう風に管理しているのか、お聞かせいただきたいです。
Answer
(GARDEN 高橋俊友さん)yu-kiさんから質問いただけるなんて、
恐れ多いです……ありがとうございます!
これまた難しい質問ですよね。
ええっと、
うちのサロンの図式的なものから説明しますと、
まず一番上に代表の3人がいます。
その下に、ディレクターが2人いて、
さらにその下にチーフという役割が4人いるんですね。
このチーフをリーダーとしたチームが、
1チームあたり
20人いかないかなっていうくらいの人数で
編成されています。
大枠で言うと、そういう形になってます。
僕は一応ディレクターという立場なんですが、
ディレクター以上の5人は、
どのチームにも属さず、
4つあるチームをローテーションしてまわります。
そうすることで、
チーム全体を客観視することができるんですね。
その視点から、
何か気付くことがあれば、
指摘したりアドバイスする。
そういうことができる環境を作っています。
5人いて4チームを回るので、
どこかのチームは2人になるわけですが、
それはその日の予約状況や、
アシスタントの状況で臨機応変に対応しています。
組織図というか、
図式で言うと、そんな感じです。
で、どういう考えからこういう図式になっているのかなんですが、
理由というか、目的は2つあります。
このチーム分けでは、
1つのチームが1つのお店のような
感覚でやってもらってまして、
要はチーフはお店の店長のような感じになっています。
チームは、チーフ以外に、
スタイリスト3~4名、
その他アシスタントと、
レセプションも2名程度入れて構成していて
予約をいただくという段階から、
インカムを使ってみんなで情報を共有し合っています。
だから例えば、
前回こういう部分でお直しを頂いたお客様であるとか
そういう情報を、逐一全員が把握しておける状況なんですね。
フロアが広いお店なので、
こうやってチームごとに細分化してやることで、
より末端まで目が届くようにして、
お客様一人ひとりに対しての距離を、
近くしていく、それによってお客様に、
より満足していただく。
それが目標の一つ目です。
やっぱり第一の目的は、
「お客様に満足を感じていただくこと」なんですよね。
それは絶対です。
あくまでもお客様視点で動くことが大事だと思います。
人がいっぱいいて、ごちゃごちゃしやすいお店ですが、
このチーム制は、
それを悪い方向にもっていかないで、
逆にいい方向に転じられるように、
と考えてできた、合理的な形だと思います。
もう一つの目的は
「リーダーを育てること」。
先日GARDENも2店舗目を出しましたが、
これから先もまだまだ次の展開を考えていくんですが、
そういう中で、お店を引っ張っていけるリーダーは
絶対必要になってきます。
またこれからの美容界を考えた時にも、
全体を引っ張っていけるような人材を
育てていくのは大切なことだと思います。
うちのチーム制では、
本当にチーフはそのチームの店長的な存在。
勉強会のスケジュールや内容も
チームごと、
そのチーフの管轄下にあります。
スタイリストに昇格するかどうかを決める権限も、
そのチームのチーフが握っています。
だから必然的に、
チームにはすごくチーフの個性が反映します。
いい意味でチームごとに色が出てくるんですよね。
でもそれだけの決定権が与えられている分、
責任ももちろんあります。
僕も以前1つのチームを持たせてもらっていたのですが、
これは責任感がないと務まらないものです。
でもその分すごく勉強になるんです。
人を育てることや、
お店を持つという感覚、
協調性を持ってやっていくことの大切さ……などなど、
本当にまるで1つのお店の店長を
疑似体験させてもらっているような感じで、
学ぶところは本当に多いんです。
確実に自分のスキルになると思います。
こんな2つのことを目的に、
今のチーム制があるわけですが……。
言ってみれば、
1つのサロンの中に4つの小さなサロンがあるような
そんな感じなんです。
でもその小さな4つのサロン、チームが、
自分のチームしか見えなくなってしまっては、
意味がありません。
ぱっと見渡せば、すぐ見える範囲に
他のチームのスタッフもいるわけです。
そのすべてで1つのサロンであることを、
忘れてはいけないんですよね。
大きいサロンならではのメリットと、
小さいサロン、チームならではのメリットを
どっちも最大限生かして、
この広いフロアを無駄にしないような使い方、
していきたいです。
本当に細かく言うときりがないくらい、
いろんな思いが重なり合ってできているので、
なんだか大枠になっちゃうんですが……、
これで質問の答えになっているでしょうか……?!
それぞれのお店をよくしようっていう思いがあって、
それをベースに、
今の動きやすい環境っていうのができているんだと思います。
刺激し合い、フォローし合う。
そういうフォーメーションを大事に
常に前進するスタンス、前傾姿勢で、
これからもやっていけたらと思っています。