太一朗さんから古賀栄三さんへの質問
Question
(ACQUA omotesando 太一朗さん)古賀さんって昔から、
美容師としてすごい「プレイヤー」だなと思っていて、
そんな「プレイヤー」としての、古賀さんは、
きっと生涯、ハサミを「置く」ってことはないと思っています。
現役というか、プレイヤーとしての
20年後のイメージって、できていますか?
Answer
(eizo 古賀栄三さん)ありがとうございます。
20年後のイメージ……
いやぁ、正直あんまないんですよね(笑)。
けど美容師はしていたいんです。
できたら70歳くらいまでやっていたい……。
本当に、よぼよぼになるくらいまで、やっていたいんですよね。
20年後どころじゃないスケールになっちゃうけど、
生涯現役でありたいというか
常に、スタイリストとして立っていたいですね。
アメリカとかヨーロッパに行くと、
結構いるんですよ、
そういう、歳とっても現役で働いているスタイリストやカラーリスト。
そういう人を見てるとやっぱり
僕もそういう大人になりたいなって思うんですよね(笑)。
いちスタイリストとしてっていうスタンスを
貫き通したいです。
だからハサミを置くっていうのはもちろんないし、
お店にしても
たくさん店舗を増やしたいっていうイメージは
全然ないんですね。
ゆくゆくサロンを大きくしたい気持ちはあるけど、
大型店1店舗でやっていくか、
もしくは今くらいのサロンを2店舗かな。
サロンには
いつも自分がいられる場所をつくっておきたい。
まるきりサロンに立たなくなるとか、
自分がサロンにいないっていう状態には
したくないんですよね。
それはやっぱり
スタッフのみんなと一緒に
仕事をしていたいっていうのがあり、
あとはやっぱり僕は人が好きで、
お客様が本当に好きなんです。
お客様の人生に自分が立ち会うことができる。
そこがこの仕事してる中で、
一番楽しくって、
一番やりがいを感じられるところです。
今うちに来てくれてるお客様って、
年齢層はかなり幅広いんですね。
3歳の女の子がお母さんに手をひかれて来てくれたり、
70歳くらいのおじいさんが、
細いタイヤの自転車に乗って通ってくれてたり……。
80歳くらいのおばあちゃまもいらっしゃいます。
僕にとってこれって理想的な状態です。
僕は3世代のお客様に通っていただけるサロン
っていうのを目指してるんです。
おばあちゃんも、お母さんも、娘さんも来れるサロン。
幅広い年齢層から支持されるサロン。
それが理想なんです。
それで、今3歳のお客様が、
成人式を迎えて大人になって行ったり、
結婚式を迎えて幸せになっていく……、
子供が生まれてにぎやかになって……って、
そういう姿を、
自分も歳とっていきながら、
ずっと見ていられたら
こんな幸せなこともないな、と思います。
現状でも、お客様の年齢層は幅広いし、
そのベースは築けつつあるのかな……と思っています。
女性のお客様が、ご主人を連れてきてくださることも多くて、
最初は少なかった男性客も、最近では増えてきました。
家族で利用してくださる方も結構多いんですよね。
これって何か特別なことをしているってわけじゃないんです。
サロンではすごく基本的なことを大事にしているだけ。
やっぱりどれだけ気遣えるかなんだと思うんです。
お客様の目線に立って、お客様の要望に、
どれだけ気づいてあげられるのか。
どれだけ温かみのある接客を、
することができるのか。
僕はそういうところをすごく意識しています。
例えば、お子様のいらっしゃるお客様に安心して来ていただきたい、
って考えたとき、
お子様がご一緒の時って、
お客様は結構、朝とか早めの時間帯に来てくださることも多く、
サロンも朝だと比較的混雑していないので、
うちではスタッフがお子様の相手をさせていただいています。
託児所を作るっていうのも1つなのかもしれないけれど、
それよりもまず、お客様がお子様をつれて来たいと思える安心感を
スタッフが、サロンが、
ちゃんと持てるということ。
それが大事なのかなと思うんですよね。
そういうのって、すごく基本的なところだと思うんですが
すべてにおいて共通して大切なんだと思います。
特別な何かをするよりも、
そんな基本的で人間的な接客を大事にすること。
それを怠らずに日々を積み重ねていくこと。
それを続けてきて、今、
ベースが少しずつ出来てきているのかなって思うんですよね。
このスタンスっていうのはずっと大事にして、
20年後もお客様を減らさず、
今と同じくらい、担当していたいし、
サロンに立つ時間もできるだけ減らさずに、働いていたいですね。
今来てくれているお客様を
本当に大事にしていきたいです。
生涯ずっと、そんな風にしていけたらいいですよね。