渋谷謙太郎さんから太一朗さんへの質問
Question
(air-s 渋谷謙太郎さん)昔インターン時代に一緒に働いて、
一緒に遊んだ太一朗さん。
昔から、美容師であることや美容技術に、
すごく、こだわりを持っていたかと思います。
今、完全にではないですが、
けっこう出来上がってきているというか、
上り詰めていると思うんですけど、
美容師として、また技術的に、
今後のステップアップについてどう考えていますか?
Answer
(ACQUA omotesando 太一朗さん)そうですね。
渋ケンとは一緒に働いたって思い出よりも、
遊んだ思い出の方がほとんどなんですけど(笑)。
僕自身、美容師としてもそうだし、
技術的にも、まだまだというか……。
日々勉強する部分、気付かされる部分って、
本当にまだたくさんあります。
それでもやっぱり
表参道界隈で働いていて思うのは、
表参道って世界的に見ても、
美容に関してのレベルって、すごく高いんですよね。
サンドリヨンに出ている皆さんも、
もちろんそうだし、僕自身も
そんな表参道で働く美容師の一員として、
ワールドクラスの美容技術を持っている、
と思うんですね。
今の美容技術って、
もともとはヨーロッパから来たものですが、
何十年という時を経て、
日本はその技術やサービスに磨きをかけてきたと思うんです。
そうしてずいぶんレベルを上げてきた。
今では世界的に見ても十分通用するレベルです。
今後は日本の美容師力を、
世界に進出させていきたいんですよね。
逆輸入っていうんですかね、こういうの。
世界から刺激を受けているだけじゃなくて、
受けた刺激を新しい形にして、
逆に世界に向かって発信していく。
培ってきた日本の技術を、
世界にも浸透させていきたいなと。
僕も発信する側の立場として、
一番大きな目標って、
やはりそういうところなんですね。
どのくらいかかることなのか、
わからないですが、
でも、やっぱりそこを目指していきたいかなっていう……。
それに対して、今具体的にしてることっていうと、
これは結構昔からやっていることなんですけど、
僕には「太一朗ノート」的なものがあるんですね。
そのノートに、
日々気づいたことを書きとめてるんです。
僕は世界に日本の技術を浸透させたいと言っても、
僕自身が世界をまわってそういうことをしていきたい
っていうわけじゃないんですよ。
自分の持ってる技術だったりノウハウだったりを、
何らかの方法で、
後世に惜しみなく伝えていきたいなと思うんです。
「じゃあどうやって?」って思った時、
こうして書きとめていくっていうやり方になった。
技術やノウハウって、
人に教えにくいものだと思うのですが、
僕なりの形で、何とかわかりやすく
ひとつひとつの技術に対する裏付けだったり
理論的なものやメカニズムっていうのを、
伝えていきたいんですよね。
それを日々考えている。
「太一朗ノート」はそのネタ帳みたいなものなんです。
内容は本当に、技術に関してもそうだけど、
他にも接客や教育に関してだったり、
サロンワークや撮影など、
いろんなシーンで気づいたありとあらゆること。
毎日書いているわけじゃないですが、
それこそインターンのころから
ずっと書き続けているものです。
もう何冊かたまってきてはいますね。
時には忙しかったり辛かったりで、
数日どころか数週間、
何も書けないっていう時もあるんです。
でも逆にそういう時って、
それを乗り越えちゃうと、
すごく書きたいことがたくさん出てくる。
渦中にいる時は、なりふり構わずやっていて
とてもそんな余裕ってないんだけど、
ひと山越えてみると、
気付かされることが、たくさんあるんですよね。
そしてまた、次のステージを見据えている。
このノートは、
人にはお見せしません(笑)。
このノートはあくまでもネタ帳。
その内容を自分で整理して
僕自身が伝えること、発信すること。
それが僕のミッションだと思うので。
まぁ、いずれ機会があれば、このノートも、
何か形にできればいいなとは思いますよ。
ただ、まだ僕も美容師はじめて10年ちょっとなんで。
まだまだこれからというか、
ここからがスタートでもあるんですよね。
だからこのノートもまだ、
人にお見せできる段階ではないっていうのも、
正直なところです。
とにかく
僕自身が「世界に出て行って」っていうのも大事なんですが、
それよりももっと、
日本の美容業界、日本の美容師っていうのが、
どんどん世界でいろんなものを
発信できるような状況っていうのを
作っていければ……
っていう思いは強くあります。
そのために、
ノートもそうなんだけど、
目的に向かった行動をとっていきたいですよね。
これって、自分自身の夢でもあり、
日本の美容師全体に対する夢でもあります。
これからって、
そういうことを考えるのも
すごく大事になってくると思うんです。
渋谷とは、同じ釜の飯食べて、
苦楽を共にして、
お互いここまで来れてる仲。
世界に日本の技術を浸透させる……、
そういうことがやれる時期が来たら、
また何か協力して、
一緒にやれることがあればいいな
と思っています。