MARBOHさんから塚本繁さんへの質問

  • 2008年08月29日

Question

(MAGNOLiA MARBOHさん)
素敵な鉢植えありがとうございました。
今、一時の美容ブームが終わり、
美容師さんになりたいっていう子達が
減ってきつつあります。
そんな美容師人口が減少していることに対して、
将来どういうことをしていったらいいと思いますか?
また、そういう中で、逸材を育て
美容業界を盛り上げていくために、
どんなことをしていらっしゃいますか?

Answer

(K-two AOYAMA 塚本繁さん)
MARBOHちゃん、質問ありがとうございます。
お店オープンして、そろそろ落ち着いてきた頃ですかね?
頑張ってね!!

で、答えですが……、

この質問はいつも仲間内でも話題になることで、
すごくリアルな感じがしました。

僕は、今の美容業界って、
次を担う学生達に対し、この業界の大変な部分を
あまりにもリアルに伝え過ぎているように思います。

もちろん楽しいことや、やりがいのあることも、
言ってはいるのですが、
どうしても大変な面の方が強く伝わる傾向があるので
受け取り手の学生達からすれば、
「美容師をやりたい!!」って気持ちは
持ちにくくなってると思うんですよね。

本来美容師の仕事って、
楽しい面の方が多いはずなんです。
お客様に喜んでもらえる、
ヘアスタイルを通して人とコミュニケーションが取れる、
手に技術が宿り、
好きな音楽を聴きながら、
好きな服を着て仕事ができる……など、
いっぱいいっぱい言い切れないほど、
楽しいこと、いいことは、たくさんあります。

だからこれから
私たちはヘアショーなどの表現の場で、
楽しさやかっこよさを
もっと伝えていかないといけないと思うんです。
それも一方通行に表現するのではなく、
楽しさをリアルに体感してもらえるように
趣向を凝らしていきたい。
例えば、
ヘアショーも学生参加型にするとか、
普段の撮影にもアシスタントとして、
参加してもらえるようにするとか、
サロン実習ももっと自由に行きたい所に、
行きたい日数だけ参加できるようにするとか、
そんな風にして、私たちが楽しいと思える時を
これからの時代を担う学生たちにも
もっと一緒に共有してもらいたいですよね。
そういう体制や体質を、
業界全体に作っていかなければ、
「美容師って楽しそうだね」
って、思ってもらえるきっかけを
学生たちに与えることって、
できないのではないかと思うんですよ。

正直、大変なのはどの業種も同じです。
そんなことは、美容師になってから悩めばいいこと。

なる前から悩んだりして、
こんな楽しい美容師にならないなんて、もったいない!!
と思ってしまいます。

あと、これからの美容業界に必要なのは、
若くて才能のある人を
ちゃんとバックアップしていく体制だと、強く思います。

「スターはあらわれるものではなく、育てるもの。」
今すごく業界は保守的なので、
新しいスターを育てる手間をとるよりも、
今いるスターを持ち上げる傾向にあるように感じます。

それもありだけど、
その何倍もの力を使ってでも、
どんどん若い世代が頑張れる、輝ける、
そういう環境や、
フォローしてあげられる体制っていうのを
作っていかないと、
いずれ業界はしぼんでしまうと思うんです。

これからの時代を作っていく学生たちも
自分たちに近い世代の美容師が活躍していたら、
リアルに自分の姿と重ねて
夢や希望を持つこともできると思う。
だからうちのサロンでは、
とにかく、撮影でも、フリーのお客様の担当でも、
若くてエネルギッシュでやる気に満ち溢れているスタッフに、
どんどんやらせています。

そうやって、たくさんチャンスを与えています。
で、与えながら、軌道修正をしてあげて、
その中で成長してもらうようなシステムにしています。
「人も、育つものではなく、育てるもの」ではないでしょうか?

古賀栄三さんからMARBOHさんへの質問

  • 2008年08月27日

Question

(eizo 古賀栄三さん)
MARBOHとは最近ちょくちょく飲みに行くように
なった仲なんですが、
将来についてどう考えてるんでしょう?
なんかおんなじ質問なんですが(笑)。
20年後ぐらいはどんな感じでやっているんでしょう?
ハサミは持ってますか? 持ってませんか?

Answer

(MAGNOLiA MARBOHさん)
先日は遅くまでありがとうございました。

そうですね。
20年後も、現役を、
目指したいですよね。

あと僕としては、美容界全体のレベルアップを図れるような
力のある子供たちというか、
次の世代の美容師たちを、
育てていきたいっていうのがありますね。
自分の元から、
美容界全体をよくしたいっていう、自分の意志を引き継いでくれる、
伝道師なり、教育者なりが
育っていってくれたらと思うんですよね。

僕の目指す位置っていうのは、
活動家として、
そんな子供たちを育てていけるポジション。
そこでしかないんですよね。
スペシャリストを生みだし、輩出して
美容界全体における、
スペシャリストの層を厚くしていきたいんですよ。

僕がそのためにしていることはっていうと、
今はまず自分のサロンのスタッフですね。

antiから移り変わって、
今現在、お店の中で一番やらなきゃいけないことは、
一度「リセット」することなんですよ。
今まで身につけてきたものって、
すごく大切なんですけど、
ここからさらにジャンプアップするためには、
やっぱり何かを変えないといけないんですよね。
その何かっていうのは、
私服を制服にしましょうとか、
ロングヘアをショートヘアにしましょうとか、
そういう目に見えるものじゃなくて、
逆に意識的なもの。

意識的なものって、
ほんとにちょっと変えるだけで、
その人の行動を、大きく変えるものだと思うんです。
だからそこを「リセット」したい。

今まで引きずっていた考え方を「リセット」して
意識を改革しなくちゃいけないんですよね。

このお店を、
この業界を、
もっと良くするために、
何をしたらいいのかなっていうことを、
各々に考えていかなくてはいけないわけで、
僕はなるべく、その考えや思っていることを
一人ひとりに口に出して言わせるようにしています。
こっちで答えを出してあげるんじゃなくて、
自分で考えていってもらうんですね。
必ずしも答えがあることばかりではないですしね。

そうやって
各々に考えていってもらう中で、
意識が1つ1つ変わっていってくれると思っています。

もちろん、僕自身も同じように、
自分自身に問いかけて、見つめ直し、考えています。

お店として大体の道筋はあるのですが、
それ以上のもの、
それをさらにどうして行くのかっていうところは、
みんなで考えてやっていきたいと思っているんですよね。

意識を変える、考えを引っ張り出すっていうのは
本当に簡単なことではないですが、
どうやって引っ張るのかっていうのは、
試行錯誤しながらやっている最中……といった感じです。

そうやって色々やってみれるのは、
新しいサロンだからこそっていうところもあるので、
そういう利点は生かしていきたいですね。

そういうところからスタートしていって、
自分のサロンもしっかり存続しつつ、
美容業界全体の為にも動いていければと思っています。

僕が美容師になった時から、今になっても、
あのころ持っていた熱い想いっていうのは
全然変わっていないんですよね。
人間として美容師として、もちろん成長はしているんだと思うけど、
美容界に対しての熱い想い、思い入れっていうのは
変わってないんです。
やっぱりその頃に、
ある程度美容に対する価値観や熱意って
形成されるものなんだと思うんですよね。

その思いを、美容業界全体の為に、
スペシャリストをたくさん輩出していく為に、
ずっと燃やしていきたいと思っています。
もちろんやり方は、時代時代で変わっていくものだし、
臨機応変に変動させないといけないとは思うのですが。

この、想いの部分だけは、
ほんとに20年たっても変わらないと思うんですよね。

だから僕自身に関して言えば、
これから先、20年後も、
今の想いをたぎらせて、
活動家として現役でやっていきたいと思います。

太一朗さんから古賀栄三さんへの質問

  • 2008年08月25日

Question

(ACQUA omotesando 太一朗さん)
古賀さんって昔から、
美容師としてすごい「プレイヤー」だなと思っていて、
そんな「プレイヤー」としての、古賀さんは、
きっと生涯、ハサミを「置く」ってことはないと思っています。
現役というか、プレイヤーとしての
20年後のイメージって、できていますか?

Answer

(eizo 古賀栄三さん)
ありがとうございます。

20年後のイメージ……
いやぁ、正直あんまないんですよね(笑)。

けど美容師はしていたいんです。
できたら70歳くらいまでやっていたい……。
本当に、よぼよぼになるくらいまで、やっていたいんですよね。
20年後どころじゃないスケールになっちゃうけど、
生涯現役でありたいというか
常に、スタイリストとして立っていたいですね。

アメリカとかヨーロッパに行くと、
結構いるんですよ、
そういう、歳とっても現役で働いているスタイリストやカラーリスト。
そういう人を見てるとやっぱり
僕もそういう大人になりたいなって思うんですよね(笑)。
いちスタイリストとしてっていうスタンスを
貫き通したいです。

だからハサミを置くっていうのはもちろんないし、
お店にしても
たくさん店舗を増やしたいっていうイメージは
全然ないんですね。
ゆくゆくサロンを大きくしたい気持ちはあるけど、
大型店1店舗でやっていくか、
もしくは今くらいのサロンを2店舗かな。
サロンには
いつも自分がいられる場所をつくっておきたい。
まるきりサロンに立たなくなるとか、
自分がサロンにいないっていう状態には
したくないんですよね。

それはやっぱり
スタッフのみんなと一緒に
仕事をしていたいっていうのがあり、
あとはやっぱり僕は人が好きで、
お客様が本当に好きなんです。
お客様の人生に自分が立ち会うことができる。
そこがこの仕事してる中で、
一番楽しくって、
一番やりがいを感じられるところです。

今うちに来てくれてるお客様って、
年齢層はかなり幅広いんですね。
3歳の女の子がお母さんに手をひかれて来てくれたり、
70歳くらいのおじいさんが、
細いタイヤの自転車に乗って通ってくれてたり……。
80歳くらいのおばあちゃまもいらっしゃいます。
僕にとってこれって理想的な状態です。

僕は3世代のお客様に通っていただけるサロン
っていうのを目指してるんです。
おばあちゃんも、お母さんも、娘さんも来れるサロン。
幅広い年齢層から支持されるサロン。
それが理想なんです。

それで、今3歳のお客様が、
成人式を迎えて大人になって行ったり、
結婚式を迎えて幸せになっていく……、
子供が生まれてにぎやかになって……って、
そういう姿を、
自分も歳とっていきながら、
ずっと見ていられたら
こんな幸せなこともないな、と思います。

現状でも、お客様の年齢層は幅広いし、
そのベースは築けつつあるのかな……と思っています。
女性のお客様が、ご主人を連れてきてくださることも多くて、
最初は少なかった男性客も、最近では増えてきました。
家族で利用してくださる方も結構多いんですよね。

これって何か特別なことをしているってわけじゃないんです。
サロンではすごく基本的なことを大事にしているだけ。

やっぱりどれだけ気遣えるかなんだと思うんです。
お客様の目線に立って、お客様の要望に、
どれだけ気づいてあげられるのか。
どれだけ温かみのある接客を、
することができるのか。
僕はそういうところをすごく意識しています。

例えば、お子様のいらっしゃるお客様に安心して来ていただきたい、
って考えたとき、
お子様がご一緒の時って、
お客様は結構、朝とか早めの時間帯に来てくださることも多く、
サロンも朝だと比較的混雑していないので、
うちではスタッフがお子様の相手をさせていただいています。
託児所を作るっていうのも1つなのかもしれないけれど、
それよりもまず、お客様がお子様をつれて来たいと思える安心感を
スタッフが、サロンが、
ちゃんと持てるということ。
それが大事なのかなと思うんですよね。

そういうのって、すごく基本的なところだと思うんですが
すべてにおいて共通して大切なんだと思います。
特別な何かをするよりも、
そんな基本的で人間的な接客を大事にすること。
それを怠らずに日々を積み重ねていくこと。
それを続けてきて、今、
ベースが少しずつ出来てきているのかなって思うんですよね。

このスタンスっていうのはずっと大事にして、
20年後もお客様を減らさず、
今と同じくらい、担当していたいし、
サロンに立つ時間もできるだけ減らさずに、働いていたいですね。
今来てくれているお客様を
本当に大事にしていきたいです。
生涯ずっと、そんな風にしていけたらいいですよね。

渋谷謙太郎さんから太一朗さんへの質問

  • 2008年08月22日

Question

(air-s 渋谷謙太郎さん)
昔インターン時代に一緒に働いて、
一緒に遊んだ太一朗さん。
昔から、美容師であることや美容技術に、
すごく、こだわりを持っていたかと思います。
今、完全にではないですが、
けっこう出来上がってきているというか、
上り詰めていると思うんですけど、
美容師として、また技術的に、
今後のステップアップについてどう考えていますか?

Answer

(ACQUA omotesando 太一朗さん)
そうですね。
渋ケンとは一緒に働いたって思い出よりも、
遊んだ思い出の方がほとんどなんですけど(笑)。

僕自身、美容師としてもそうだし、
技術的にも、まだまだというか……。
日々勉強する部分、気付かされる部分って、
本当にまだたくさんあります。

それでもやっぱり
表参道界隈で働いていて思うのは、
表参道って世界的に見ても、
美容に関してのレベルって、すごく高いんですよね。
サンドリヨンに出ている皆さんも、
もちろんそうだし、僕自身も
そんな表参道で働く美容師の一員として、
ワールドクラスの美容技術を持っている、
と思うんですね。

今の美容技術って、
もともとはヨーロッパから来たものですが、
何十年という時を経て、
日本はその技術やサービスに磨きをかけてきたと思うんです。

そうしてずいぶんレベルを上げてきた。
今では世界的に見ても十分通用するレベルです。

今後は日本の美容師力を、
世界に進出させていきたいんですよね。

逆輸入っていうんですかね、こういうの。
世界から刺激を受けているだけじゃなくて、
受けた刺激を新しい形にして、
逆に世界に向かって発信していく。

培ってきた日本の技術を、
世界にも浸透させていきたいなと。
僕も発信する側の立場として、
一番大きな目標って、
やはりそういうところなんですね。
どのくらいかかることなのか、
わからないですが、
でも、やっぱりそこを目指していきたいかなっていう……。

それに対して、今具体的にしてることっていうと、
これは結構昔からやっていることなんですけど、
僕には「太一朗ノート」的なものがあるんですね。
そのノートに、
日々気づいたことを書きとめてるんです。

僕は世界に日本の技術を浸透させたいと言っても、
僕自身が世界をまわってそういうことをしていきたい
っていうわけじゃないんですよ。

自分の持ってる技術だったりノウハウだったりを、
何らかの方法で、
後世に惜しみなく伝えていきたいなと思うんです。
「じゃあどうやって?」って思った時、
こうして書きとめていくっていうやり方になった。

技術やノウハウって、
人に教えにくいものだと思うのですが、
僕なりの形で、何とかわかりやすく
ひとつひとつの技術に対する裏付けだったり
理論的なものやメカニズムっていうのを、
伝えていきたいんですよね。
それを日々考えている。
「太一朗ノート」はそのネタ帳みたいなものなんです。

内容は本当に、技術に関してもそうだけど、
他にも接客や教育に関してだったり、
サロンワークや撮影など、
いろんなシーンで気づいたありとあらゆること。

毎日書いているわけじゃないですが、
それこそインターンのころから
ずっと書き続けているものです。
もう何冊かたまってきてはいますね。

時には忙しかったり辛かったりで、
数日どころか数週間、
何も書けないっていう時もあるんです。
でも逆にそういう時って、
それを乗り越えちゃうと、
すごく書きたいことがたくさん出てくる。

渦中にいる時は、なりふり構わずやっていて
とてもそんな余裕ってないんだけど、
ひと山越えてみると、
気付かされることが、たくさんあるんですよね。
そしてまた、次のステージを見据えている。

このノートは、
人にはお見せしません(笑)。
このノートはあくまでもネタ帳。
その内容を自分で整理して
僕自身が伝えること、発信すること。
それが僕のミッションだと思うので。

まぁ、いずれ機会があれば、このノートも、
何か形にできればいいなとは思いますよ。
ただ、まだ僕も美容師はじめて10年ちょっとなんで。
まだまだこれからというか、
ここからがスタートでもあるんですよね。
だからこのノートもまだ、
人にお見せできる段階ではないっていうのも、
正直なところです。

とにかく
僕自身が「世界に出て行って」っていうのも大事なんですが、
それよりももっと、
日本の美容業界、日本の美容師っていうのが、
どんどん世界でいろんなものを
発信できるような状況っていうのを
作っていければ……
っていう思いは強くあります。
そのために、
ノートもそうなんだけど、
目的に向かった行動をとっていきたいですよね。

これって、自分自身の夢でもあり、
日本の美容師全体に対する夢でもあります。

これからって、
そういうことを考えるのも
すごく大事になってくると思うんです。

渋谷とは、同じ釜の飯食べて、
苦楽を共にして、
お互いここまで来れてる仲。

世界に日本の技術を浸透させる……、
そういうことがやれる時期が来たら、
また何か協力して、
一緒にやれることがあればいいな
と思っています。

中山響平さんから渋谷謙太郎さんへの質問

  • 2008年08月20日

Question

(DIFINO 中山響平さん)
突然ですけどすみません。
いつもニコニコ笑顔で仕事をしている渋谷さん。
すごく仕事を楽しんでいるというか、渋谷さんならではの
渋谷さんらしいオリジナルのペースがあるように感じています。
そんな渋谷さんはこれから先に、
どんな将来像を描いていらっしゃるのかな……?
聞いてみたいです。

Answer

(air-s 渋谷謙太郎さん)
将来についてということなんですが、
僕個人としては、ずっとエアーにいるつもりです。
それで、ヘアメイクの仕事と、
美容師としてのサロンワークを両立させて、
新しい美容師像を作っていきたいなと思ってます。

ヘアメイクの仕事もサロンワークも、
すごく楽しいんです。
楽しいことをやっているのが、一番と思っているので、
今後もずっとやっていきたいですね。

あとは今、サロンマネージャーとして、
下の子の教育係をやっているんですが、
次の朝日、次の渋谷となるような美容師を
作っていきたいですね。

教育係として、スタイリストの講習会を、
月に1回やっていて、
それとは別に、
色々とテーマに沿った講習会もやっています。
そういう講習会などでは、
若いスタイリストたちと、
色々と話をするように心がけています。
普段あんまり若い子たちと、
普通に会話する時間がないので。

若い子たちが、成長していく姿を見ると嬉しいんですけど、
でも、それだけではなくって、
逆に色々吸収できるというか、
下の子から学ぶというか、
「へぇ~そういうことを考えてやっているんだぁ」とか、
思ったりすることは多いです。
むしろ、「何も考えていないのかなぁ」というか、
何かしら考えていることが伝わってこないと、
ちょっと寂しいですね。

そんなこともあって、
やっぱり自分のことをやるだけじゃなくて、
下の子を教えることは楽しいですね。
どんどん下の子を育てていって、
楽しくて和気あいあいとしたサロンで、
あり続けるようにしたいです。

そんな感じで、独立する気はないです(笑)。
エアーというお店が好きなんで。

高田さん、朝日さん、それから社長も
仕事なんだけど友達感覚で付き合えるところが、
すごく良いんです。
そういう、楽しく美容ができる環境を、
色んなところに伝えていきたいですね。
下の子はもちろん、
エアー以外のお店の美容師さんなんかにも。

それから、お店については、
まず、ヘアに限らず、トータルビューティーが
流行ってきているので、そんな中で、
広がりを持たせるというか、
常に新しいことをやっていきたいと思っています。

エアーは都内4店舗なんですけど、
これ以上お店は増やさず、
お店の規模を大きくしていくと思うんです。
あとは、ラーメン屋さんじゃないけれど、
のれんわけというか、そういう感じがあるかもしれませんね。
ただ、下の子が独立したいって時に、
困らないような状況は作ってあげたいとは思っています。

エアーって、事務所がすごくしっかりしているんです。
サロンで働く人と事務方が、しっかり分業されていて、
それぞれが役割を全うしているというか。
だから、すごい会社っぽい部分と
人間っぽい部分が入り混じっているんです。
僕らは職人として、美容室に入っているので、
やっぱり、あんまり会社っぽい部分だけになっちゃうと
寂しいんです。

僕は自由なペースでやらせてもらっているので、
忙しくてもストレスはないです。
仕事があるぶんだけありがたいと思っています。

でも、本当の夢はというと、
鉄板焼のお店がやりたいです(笑)。
髪も切れてご飯も食べられるサロンとか、面白いですね(笑)。
もっと先の将来のことは分からないです。
やっぱり、鉄板焼屋ですかね(笑)。
ただ、老後を楽しくを過ごすという大前提があるので、
人生を成功させないと思ってますけど、
どう成功させるかは決めていないです。
そのほうが楽しいし。
ただ、できることは全てやろうと思ってますよ。

JUNさんから中山響平さんへの質問

  • 2008年08月18日

Question

(Bivo PHASE JUNさん)
最近なんか中山君と顔を合わせることが多いのですが、
中山君を見ていると、
これ失礼だったり間違ってたら申し訳ないんだけど、
仕事とプライベートをすごく上手に
両立しているように見えるんですね。
人生をエンジョイしている感じ、
正直うらやましいなぁと思うんですが。
そんな中山君のこれから先の仕事って、
どんなスタンスを目指していくのか
聞いてみたいんですよね。

Answer

(DIFINO 中山響平さん)
JUNさんから質問していただいたことが
すごく嬉しいです!
ありがとうございます!

実は、人生エンジョイ風にも裏があるんです。

僕ってすごいサーフィンが好きなんです。
アシスタントの時なんかは
仕事終わって、寝ないで海行って、
昼過ぎに帰ってきて、
それからモデルハントして練習したり。
そんな生活をしてました。
スタイリストになって、
モデルハントしなくなっても
同じような感じで。
とにかく海には行き続けてました。

でもなんか違ったんですよね。
両立できてるっていうのとは、
ちょっと違ってた。

海から帰ってきて、
街中でメイクボックス持って歩いている
撮影帰りのスタイリストさんとかとすれ違うと、
「俺って何やってんだろ……」とか
思うことが多くて。

なんていうか、僕って結構
後ろ向きに考えちゃうところがあるんですよね。

火曜日で店休みでも
撮影とかで仕事したり、
練習している人もいるのに、
俺は海とか行っちゃって、
何やってるんだろう……って
サーフィンやってる自分を責めちゃって。
落ち込むことが多かったんですよね。

それで海行っても、そんな感じなんですよ。
全然調子出なくって、上手くできなかったり、
ちっとも思い通りにならなくて楽しめない。
気晴らしどころか、
むしろ海行く度に、
それがストレスになってることもあったぐらい。

それでも海には行き続けた。
僕ちょっとムキになりすぎるというか、
Mっぽい所あるんですよね(笑)。

とにかくすごく、
美容もサーフィンも
一生懸命やりたかったんです。
でも
そうやって後ろ向きに考えてばかりいて。
ほんとに不眠症になっちゃうくらい
悩んでばかりでした。

なんかすごい悪循環ですよね。
そういう悪い性格してたんですよ、僕(笑)。

だけどそれが変わった。
お客様に話してもらった話がきっかけだったんですが。

僕のお客様の中に、東大出身で
しかも、首席とかとっちゃうような
超勉強ができる人たちがいるんですけど、
その人たち、スポーツも一生懸命やって、
勝つためにみんなで考えて、練習して、
東大なのに、ラクロスで優勝したりしてるんですよ。
そういう両立が出来ちゃう人たちっているんですよね。
で、その人達が言うことには、
何でも「バランス」と「効率」が大事なんだそうです。

そういう話を聞いて、
あぁなるほどなって、思ったんですよね。

僕は何でも一生懸命やるのは得意なので
サーフィンも、美容師も、
両方一生懸命やればいいんだなって、
そう思えるようになったんです。
そう思い始めてから、
考え方が結構変わって楽になりました。

自分の人生だし、
どこまで頑張るとか、
何を頑張るとか、
自分で決めていくものなんだ、と思うようになった。
それまですごく周りの目や、
誰かからの評価っていうのを気にしてばかりいたんだけど、
そうじゃないなって思ったんですね。
本当に自分で考えて、
今どうなのか……。
どうなりたいのか……。
何をしたくて、どうするべきなのか……。
そういう風に、自分と向き合うようになれたんですよね。

それからは、精神的にバランスよく
両立できるようになってきたんです。

でも本当にそう思えるようになったのって
ここ最近、やっと!
やっと、そう思えるようになってきたんですよね!
で、近頃ようやく
「充実してるね!」って言われても
自分でも「充実しているな」って感じられるようになった。
本当にやっとやっと、
楽しめるようになってきたんですよね!

誤解を恐れずに言うと、
僕にとっては
美容もあんまり「仕事」って感じじゃないんですよね。
楽しいことなんです。
なんていうか、「一生懸命やってて楽しいこと」。
逆に言うと、
「一生懸命やってないと楽しめないこと」になると思うんですが。
だって、一生懸命やってないと、
美容師なんて、めんどくさいばっかりの仕事じゃないですか。
でも本当に自分と向き合って
一生懸命やっていると、
すごくやりがいを感じられるし、
それが何よりも楽しい。
そういう仕事だと思うんです。

だって青山、表参道って
サンドリヨンに出ているだけでも
本当にたくさんのスタイリストさんがいて、
有名な方、うまい方、いっぱいいるんだけど、
その中で
自分を選んできてくれるお客様がいるんですよ。
それってすごく嬉しい。
本当に嬉しいことです。
一生懸命やっていると、そうやって結果がついてくる。
やりがい、感じますよね。

で、そんな風に
仕事とプライベートを両立できるようになってきて、
今の僕が考えるこれから先のスタンス……ですよね。

えーっと、
僕の中で絶対に外せないことだなと思っていることがあって、
それは、自分がどう動くことになっても、
今抱えているというか、自分の所に来てくれているお客様が
一番大事で、そのお客様には、
絶対に失礼がないようにしないと、いけないってことなんですね。

今のところ、それを大前提にしたい。

で、その上で、僕は昔からすごくアメリカ好きで、
いつかLAに行きたい、LAでやりたい
っていう気持ちは、ずっとあるんです。

だから今ちょっと、
目標っていうか、夢として考えているのは、
1年を3ヶ月ごとに4タームに分けて、
日本で切って、LAで切って、
って、交互に行き来するっていうのをやりたいんですよね。

どういうことかっていうと、
例えば1~3月は日本で切って、
4~6月はLAで切る。
それで7~9月はまた日本で切って、
10~12月はLAで切る。
みたいな感じですかね。

これ、夢ですよ?! あくまでも夢です!
いろんな状況や問題があると思うし、
できるかどうかなんてわからないんだけど、
でもそんな風にできたら幸せだろうなって、
思うんですよね。

一番の理想はこんな人生です。
出来るかな……?
答えになってるかわかりませんが、
JUNさん、どうでしょう?!

三笠竜哉さんからJUNさんへの質問

  • 2008年08月15日

Question

(Tierra 三笠竜哉さん)
JUNさん、約束通り、よろしくお願いします!
日本の美容業界における、JUNさんの使命は何だと思いますか?
この先の世代に、何を期待しますか(笑)?

Answer

(Bivo PHASE JUNさん)
三笠くんご質問ありがとうございます。
えーっと、……あれ?
約束なんかしてたっけ?
酔っ払ってたから忘れてた(笑)!

なんかだんだん質問内容が
でかくなってきているのは気のせいですかね……(笑)?

ぶっちゃけ自分の美容業界における使命なんて、
僕は考えたことなかったんですが……
良い機会だから考えてみました。
でも、まず言っておきたいのは
僕はたいして勉強してないし、
正直皆さんを納得させるような答えは、
たぶん出せないと思う。
なので、自分なりに、
自分らしく、
質問に答えさせていただきますね。

僕がこの仕事をしていて、
一番嬉しいことは何かっていうと、
それはお客様に喜んでいただけること。

もう15年ちょっと美容師やってるんで、
最近では付き合いの長いお客様
っていうのも増えてきています。
そういうお客様にとって、
僕は少なからず、
人生の様々な場面で必要とされ、
お手伝いをさせてもらえている。
そのことを、ほんとやっとなんだけど、
実感できるようになったかな……?
って思います。

自分もこの15年、歳をとっていっているので、
お客様も当然同じように年をとっていきますよね?
高校生だったお客様が、
大学に入り、就職して、
結婚して子供ができて……、
でもずっと僕の所に髪を切りに来てくれている。

転勤してしまったり、親という立場になったことで
時間の自由が利かなくなっても、
それでもBivo PHASEまで足を運んできてくれる。

それって実は
とてもすごいことなんじゃないかって、感じるんですよね。

お客様によっては、
旦那さんより付き合いが
長かったりすることもあるわけですしね(笑)。

ちょっと前までは
仕事に対しての僕って、
悪い言い方すると軽率っていうか、
この仕事の本当の意味での重みをどこか避けてきたっていうか……。
でも、やっとそれが最近
ちょっと重たいけど心地よく感じられるように
なってきたなと思うんです。

まぁ、それでこれから僕が、
どうしていかなきゃいけないかっていうと、
15年間僕を必要としてくれたお客様を、
30年、いや40年、
どうせなら、できるかどうかわからないけど、
死ぬまで必要とされる美容師、
というか、人でありたいと、思っています。

昔はもっと漠然と、うまくなりたいとだけ思っていたというか、
ただNO.1を目指していたんですが、
なんかの歌じゃないですけど、
今はオンリーワンを目指している、といった感じですかね。

そうなるためにこれから、
自分がもっともっと努力して、
自分を磨いていかなきゃいけないし、
歳を取っていくのと、
いい意味で反比例していかなきゃいけないのかなと思っています。

美容師という仕事の、
一番根本で、
一番地味な部分を、
地に足をつけてしっかりやっていくことが
実は素敵でかっこいいと思うし、
それを下の子たちに対して体現していけたらいいな・・・。
いくらメディアで活躍してても、
いくら流行に乗ってても、
ずっと長く自分を信頼してくれているお客様がいなかったら、
やっぱり全然だめだと思うんですよね。
すべての起点はお客様だと思うし、
そこに100%の情熱を注ぎ込むべきだと思うんです。
その上で、
自分をさらに修練して、
100%越えした部分、余剰の部分を、
外に対して発信できたら……
なんてすごく難しいし、
漠然としてるけど、
僕はそうありたいし、
そうしていかなきゃこの仕事を自分で選んで、
青山というこの場所でやっていく意味って
ないと思うんですよね。

下の子に期待することっていうのは
そういう根本的な部分をちゃんと大事にしていく姿勢。
外に対していろんなことを発信していくのは
もちろんかまわないけど、
絶対的に大事なのは、
目の前のお客様なので。
この仕事を選んだからには、
それをちゃんと根本においてほしいんですよね。
それだけは、どんな世代になっても、
引き継いでもらいたいと思うことです。
美容師が一番大事にしなきゃいけないのって
絶対そこなんですよね。

僕は美容師って仕事は裏方だと思うんです。
だから全然地味で結構。
ただ目の前にいるお客様を美容室から送り出す時、
心も髪の毛も素敵な状態で送り出す
そのことを追求して、
前回よりも今回、今回よりも次回って、
ずっとずっと追いかけていくこと。
それがこの仕事の根本にある大切な基盤だと思うんですよね。
技術でも何でもそうですけど、
ベーシックなものってとても大事です。
基礎になるものがないと、
応用なんてできっこないんですよね。
基礎もないのに応用ばっかり求めても、
それは長くは続かない。

大切なお客様の髪の毛を担当する以上、
僕は死ぬまで責任を取り続けるつもりでやらないと、と思うし、
そういう気持ちで取り組むことが、
やっぱり大事だと思うんですよね。

サロンとしても、同じで、
美容業界全体を通してという視点もすごく大事だけど、
まず自分のサロンのお客様をもっと大事にすることや、
自分のサロンに責任を持って取り組んでいくこと、
そういうことを重視していきたいですね。

今の若い子は
結構自分のサロンっていうのをないがしろにしがちです。
何かの運命で、そのサロンの門をたたいたわけですね。
でも、受け入れてくれたサロンに対して、
恩を感じないというか、恩義を忘れてしまう。
自分が成長していけているのは、
サロンや周りの人たちのおかげだってことを
謙虚に感じることができないんですよね。

結局はお店や周りの人の力。
そのおかげなんですよ。
このサロンに参加させてもらっている恩、
横手というオーナーのもとで育ててもらった恩、
仕事をさせてもらっている恩、
そういうものを感じずに、
お店を平気で捨てていく人がいたり、
恩も返さず会社を去る人間って、
本当に多い。

でもそれって違うと思います。
恩義を感じられる謙虚な気持ちは大事だし、
もっと根本的なところに立ち返って、
基礎、基盤を大切にすることも、
大事なことなんですよね。

下の子にはどん引きされるかもしれないけど(笑)、
明日から、またガンガンテンションあげてやっていきます!
三笠くんありがとう!!

高木裕介さんから三笠竜哉さんへの質問

  • 2008年08月13日

Question

(U-REALM 高木裕介さん)
今の日本の美容業界における三笠くんの使命は何だと思いますか?
それと今の20代の美容師たちが背負っている使命、その違いはなんですか?
難しい質問をぶつけてやる!(笑)。

Answer

(Tierra 三笠竜哉さん)
まず高木さん、難しい質問ありがとうございます(笑)。

まず僕の使命は何か、というご質問ですが、
大きなことは言えないんですが
使命というか、
信念としてなんですが、
Tierraのスタッフ達をはじめ、
これから育っていく美容師さん達が、
「頑張れば、安心して末長く美容師を続けられる」
と思えるような環境を、
どういう形であっても、
作っていければと思っています。

まだまだそれに関しては、
自分自身も想いの部分しかありませんが、
先輩たちの背中を見ながら、
それを形にしていければと思います。

美容師としては、
技術力、サービス力を含めて、
体力の限界になるまでは、
生涯プロフェッショナルとしての意識を
高め続けていきたいです。

そして、良い意味で世の中に対して
影響を与えていけるような
存在にならなくてはと思います。

お客様に対して、
美容に対して、
情熱をもって
プロとして永遠に仕事を楽しんでいきたいと思います。

そういう意味での
美容師としての楽しさっていうのを
後の世代にも伝えていければいいですよね。

20代の美容師さんの使命は?
という質問に対しては……、
とりあえず20代のうちは突っ走ってほしい(笑)。
仕事、美容に対して、
あと自分自身に対して、
逃げ出さないでほしいです。
必死に打ち込む、そういう情熱を持ってもらいたいですね。

その情熱と姿勢が、
必ずその人の次のステージを作っていくと思いますし、
さらにその次の世代を育てていくんだと、
僕は信じています。

20代の子たちには
サロンワークを含めて
コミュニケーションはもちろんですが、
時間が無い分、
自分が情熱を持って取り組んでいる姿を
見てもらいたいなと思っています。

あと最近はセミナーなんかで
一方的にではありますが、
そういう思いを伝えられる機会も
いただいているので
そういうところでも伝えていけてるのかなと思います。

人それぞれ、夢も違いますし、
幸せの在り方も違うと思う。
そんな中で
僕が美容師として、してあげられることは、
その子に対して、
これから長く美容師をやっていく上で
本当に必要なスタンス、姿勢というのを、
考えて教えていくことなんだと思っています。
将来、道に迷わせることは、
させたくないなぁと思います。

今のところは美容業界はまだ、
頑張った人だけ将来が見えてくるような世界です。
どんな人でも安心していられるような
世界であるべきだとは思いますが、
そうではないのが現状である以上、
普通にのんびりしていて、将来困ってしまうよりは
美容業に対して、仕事に対して、
必死になって取り組んで、
ちゃんと将来を描ける美容師に育っていってもらいたいですね。

って、結構地味なこと、喋っちゃいましたが、
僕自身も、頑張っていきます!

金子史さんから高木裕介さんへの質問

  • 2008年08月11日

Question

(Xel-Ha 金子史さん)
5年後、10年後の高木さんご自身の夢と、
お店としての夢を聞かせてください。

Answer

(U-REALM 高木裕介さん)
僕の夢も店の夢も、大きくは一緒なんですが……。

店はとりあえず、
ここ5年くらいで企業として、
確立させていきたいです。

雇用状態とか営業状態とかに対して、
最近すごく厳しくなってきているんです。
そういう流れを、いち早く感じて対応してくというか、
企業として、ちゃんと国から認められる状態に
なっていかないといけない、と思うんですよね。

今まで美容室って、いわゆる個人店だったんです。
大きなサロンも、
その個人店が大きくなったに過ぎない。
企業としては、成り立ってなくて、
まだまだ中身は個人店と同じなんですよね。

今までって、
スタイルの方にばかり
アンテナ張り巡らしてたんですけど、
そっちの方のアンテナも、
立てていかないといけないなと思っています。

企業として確立できるサロンと、
それができないサロン。
この5年くらいで、勝ち組、負け組って、
はっきり分かれてくると思います。
その時ちゃんと勝ち組として、
残れるようにしておきたいですね。

そういう部分をちゃんと成立させてから、
その上で、全国を視野に入れたサロン展開をしていきたいです。

お店という部分を離れ、
僕自身の夢としては、
もっと美容業界全体を考えた動きをしていきたいんですね。

今まではみんな自分のサロンのことだけを
考えていたと思うんです。
今まではそれで十分でした。
でも僕らの世代は、
もっと美容界を根底から盛り上げていかないといけないと思うんです。
それをしようとすると、やっぱり、
1サロンの動きだけではどうにもならないことが多い。

でも建築業界にしろ、
メイク業界にしろ、
ファッション業界にしろ
例えばシュウウエムラさんであったり、
イッセイミヤケさんであったり、
他の業界って
世界に名だたる人が、
日本にはいるんですよね。
でもヘアに関しては、いないんですよ。

すごく売れていたり、有名になっている美容師は
たくさんいるんですけど、
世界に行っても有名な美容師っていうと、
やっぱりまだいない。

たとえば今、美容師が自伝を出したとして、
買うのは美容師だけだと思うんです。
でもメイクやファッションの業界だとちがう。
一般の女の子も買うんですよね。
そういうところに、
まだまだヘアに対する世間の興味の薄さを感じるんです。

自伝を書けるぐらい、
自伝を書いて、一般の女性に売れるぐらい
そいうレベルを目指していきたい。

つまり、もっと美容業界そのものを、
国に認められて、世界に認められるものに
していかなくてはと思うんですよね。

そのためには誰かがそういう動きをしていかないといけない。
確かにお金もかかるし、
作業としてもすごく大変なんだと思うんです。
でも今僕らの世代がそれをやらないと、
下の子だってやらないし、いつまでも成し遂げられない。

自分が有名になりたいとか、
そういうわけじゃないんです。
僕じゃなくていい。
誰でもいいんです。
ただ、国が認める、
世界が認める美容師を
生み、育てる環境を作りたい。
その先駆けになっていきたい。
そのための手は、いろいろと考えています。
今はまだ口に出しては言えないけど。
そういう動きを、僕だったり誰かが、
していかなきゃいけないんですよね。

だからもう
雑誌で作品を作ったりっていうのは、
僕らの世代は
そんなにしなくてもいいのかなと思うんです。
もちろん最低限やっていくのも大事なんだけど、
どちらかというと、
雑誌に出て有名になって、
店にお客様を集めるっていうのは
もっと下の子たちにやってもらいたい仕事。
これから先、僕がそういうところに力を注ぐのは
ナンセンスかなと思うんですよね。

僕らの世代には、
僕らの世代にしかできない仕事があると思います。
もっと脳みそ使って動けるようになりたい
と思うんですよね。

たとえば四川の大地震の時、
日本の大企業は援助をちゃんとしていますよね。
そういう動きって、
中国の若者の反日感情を改善することにつながっていて、
すごく影響力があったと思う。
こういうチャリティーだったり、援助だったりって、
美容業界とは関係ないように思えるかもしれないけど
国や世界に認められるためには必要なことで、
将来的には、美容業界からそういうことができるくらいの
企業が出てこないといけないなと思うんです。

今の美容業界にはそんな企業ってまだないんですよね。
内情が、企業と呼ぶにはまだ及ばない。

もっと、例えば雑誌だけに頼らず、
TVで何千万かけてPRして、
それでその何倍もの利益を得ることができる企業
っていうのを、美容業界からも生み出していきたいですよね。

これって、本当に生きているうちにできるか
分からないことだと思うんですが。
今やり始めないといけないことだと思うんです。
僕ら世代の美容師と、そういうレベルの話、
していかないといけないなと思っています。

yu-kiさんから金子史さんへの質問

  • 2008年08月08日

Question

(U-REALM yu-kiさん)
金子さんは、まだ従業員としての立場なので
将来的な不安もあるとは思うんですが、
これから働いていく上で、
美容業界にどうなって欲しいか、
その中でどんなふうに働いていこうと思っているか、
お聞かせいただければと思います。

Answer

(Xel-Ha 金子史さん)
これからの美容業界ですよね。
もっと女性が働ける場所がほしいですね。
若い時だけじゃなくて、
ずっとです!
結婚しても、出産しても、
ずっと活躍できる環境があるといいですよね。

多分30歳過ぎると道が分かれると思うんです。
結婚や、出産っていうのが絡んでくるからでしょうね。
もちろん結婚したり、出産しても働いている女性もいるんだけど、
お店の中での位置って、変わってきてしまうというか。
そういうところもあって、
女性って将来的な目標っていうのが
立ちにくいのかなと思います。
漠然としてしまうというか。

でもなんというか
もっとこう、女性のスタイリストが
どんどん世の中に出てこれるようにしたい。
あんまり出てこないじゃないですか、今だと。
早いうちに辞めちゃったり、
地元に帰っちゃったりする女性が多くて……。
もったいないなと思うんです。
そういう女性が、辞めずにもっと、ずっと、
看護師みたいに一生続けていけるような
そういう環境っていうのが
できていけばいいなと思います。

産休とかもはっきりしてないし、
今の美容業界はそういう部分が
まだまだ弱いなと思います。
それだと女性が安心して続けていけないですよね。

私自身は、というと、
そういう環境を作っていく側に
立っていきたいですね。

もし私が今、アシスタントだったら、
「そんな環境があればいいな」って
期待してるだけでもいいのかもしれませんが、
年齢的にも立場的にも、
もう、そうは言ってられないというか、
作っていく方の立場なんだと思うんです。
そんな中で、次の展開っていうのは、
いつも考えていますよ。
でも、不安は常にありますね。

自分自身は、
ずっとバリバリ、第一線で活躍していきたい。
でも今はまだ、それがかなう環境ではないんです。
そこのところが、やはり不安要素です。

若い子もどんどん上がってくるだろうし、
そういう中で、早く女性がずっとバリバリ働ける環境を、
作っていきたいなと思います。

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