上妻正人さんから吉井誠さんへの質問
Question
(Belleza 上妻正人さん)今のご時世、若いスタッフの子は
集客ができにくい状況だと思うんですが、
そういう中でお客様をつけていく為の教育って、
どんな風にしていますか?
Answer
(Stellar 吉井誠さん)お客様のニーズは、以前と比べて細分化してきています。
今は、お客様が本当に自分に必要なものや、
自分のライフスタイルに合ったものを
膨大な情報の中から選ぶ時代なんですね。
そこで、スタイリストに必要とされるのは
的確なコミュニケーションです。
ただ、ニーズに応えるだけの受身の姿勢ではなく、
1人のスタイリストとして、
自分はどんな情報を発信できているのか……。
何を得意としていて、
お客様に対し、どんな影響を与えることができるのか。
そういったことを、きちんと考えていかなくてはいけません。
そして、それをお客様に伝えられるような
確かなコミュニケーション力が必要だと思うんです。
つまり、スタイリストである自分が、
お客様の求める情報を、しっかり配信できるかどうか。
それがお客様をつけていこうと思う時、
問われてくるんだと思います。
そこでStellarでは
スタッフ同士の「コミュニケーション」を
とても大切にしています。
レスポンス能力や、ユーモア性、新しさなど、
日常の会話からそういうことを意識して
スタッフ間でもコミュニケーションをとるようにしています。
それがサロンワークでも生かされていると思います。
佐野行俊さんから上妻正人さんへの質問
Question
(MADURICA por DIFINO 佐野行俊さん)では同級生つながりでいきましょうか(笑)。
新しいお店のオーナーとして、
どんなところに気遣いをしてスタッフ教育していますか?
お客様への接し方なんかも含めて、お聞かせください。
Answer
(Belleza 上妻正人さん)スタッフ教育については、
できるだけプライベートとかでも
時間を共有するようにしています。
なるべく近い感じで接することによって
悩みとかいろんな意見だとか、
正直なところを聞けるようにしておきたいので。
技術に関しても
しっかりカリキュラムを作っています。
マニュアルもあります。
技術力を上げる為に、そこは徹底しています。
接客は、お店のコンセプト的に
ガッ! とお客様をこなす、っていう感じではやってないので、
1人1人のお客様に合った接客の仕方っていうのを
考えてやってもらうようにしています。
そして、
うちは少ないスタッフでやっているので
誰のお客様とか関係なく、全員が1人1人のお客様を
把握して営業に望んでもらっています。
お店全体でお客様を出迎えるっていうのか、そんな感じです。
サロンワークでは、しっかりそれぞれに役割を与えて
スタッフの自主性に任せるやり方をしています。
やっぱり任せてあげないと、伸びないですからね。
でもその、任せた仕事に関して、
ちゃんとできていない時は、
厳しく言うようにしています。
責任感を持ってやっていってもらわないと、
任せている意味がないので。
そうやって自分の仕事を責任感を持ちながら、
きっちりやることができるかどうか、っていうのは、
営業中の仕事、すべてにつながっていくことだと思うんですよね。
朝日光輝さんから佐野行俊さんへの質問
Question
(air-s 朝日光輝さん)同級生の佐野君へ。
新しいサロンに移ったところで、
最近は、どういうところに力を入れて教育していますか?
Answer
(MADURICA por DIFINO 佐野行俊さん)今一番力を入れているのは、
やっぱり新しいお店になったので、
スタッフ間の意志の疎通です。
お店の中でのイベントだったり
モチベーションアップの為の講習会だったり、
コミュニケーションがとれる機会を
多く持つようにと心がけています。
うちは10:00~22:00の営業時間なので、
スタッフは早番と遅番に分かれていて、
半分半分の稼動になるんですよ。
だから意図的に、そういう機会を設けることが大事なんですね。
営業時間外で、みんなで集まるっていうのは
それだけでも意味があるんです。
忙しい中で、そうやって時間を共有することが、
スタッフ感の結束を高める。
みんなで何かをする中で、
いい意味で、物事を言いやすい状況を作ることができる。
お互い思ったことを、言い合える環境っていうんですかね……。
そうやって今は
コミュニケーションがうまく取れるように
というのを大事に教育というのも考えています。
桜井章生さんから朝日光輝さんへの質問
Question
(BEACH 桜井章生さん)いつも若い格好している朝日さんですが、
年齢的には、一番下のアシスタントと、
だんだん離れてきていると思います。
そうやって距離が出てきている中で、
どんなところに気を使って
若いアシスタントに教育をしていますか?
Answer
(air-s 朝日光輝さん)あ、格好の話は前フリですね(笑)。
そうですね、教育という部分は
今は店長がメインで見てくれているので、
僕は「店長を信じなさい」というのみです。
逆に店長は「朝日を信じなさい」と伝えてくれている。
そうやってトップ同士がしっかりつながっておくことで、
派閥やブレが、できないようにしています。
若い子たちが接する時間は、
僕とよりも店長とのほうが長いので、
僕の言葉を店長から話してもらうということもあります。
そうすることで、
コミュニケーションが取れていたりもする。
逆に僕が店長の言葉を話すことで、
店長にたいする信頼が高まったりすることもあるんですよね。
だから僕と店長が、考え方を常に共有していることが大事です。
そのために、上の方の人間は
コンスタントにミーティングなんかで
方向性を話し合っています。
僕が個人的に後輩をさそったりすると
えこひいきみたいになっちゃうので
そういうことはあまりしない。
調子よく後輩に合わせるんじゃなくて、
しっかり上のつながりを大事にしていくことで、
信頼関係は築いていけると思うんです。
上が結束してこそ、
下の子を同じ方向にひっぱっていけると思うので。
多田亜樹博さんから桜井章生さんへの質問
Question
(@+ 多田亜樹博さん)今後の日本の美容業界の展開をどうお考えですか?!
教育していく上で、っていうのを含めて、お願いします。
Answer
(BEACH 桜井章生さん)死ぬほど難しい質問ですよね~。
まずは多田さん、
こんな難しい質問ありがとうございます(笑)。
今の美容業界って、
僕が見た感じでは、
それぞれのサロンの個性っていうのが
すごく良く出てる。
大きくてスタッフがたくさんいるにぎやかなサロンもあれば、
うちみたいに小さくてアットホームなお店もあって、
本当にいろいろなんですよね。
持っている強みや弱みもそれぞれ。
それって僕らみたいな美容師から見てだけじゃなくて、
一般の人から見てもはっきりわかるほどの色分けで。
だから、
「こういうことをやりたいから、このサロンに行こう!」
っていう風に、お客様はサロンを選べるし、
選んでいると思うんです。
なので、サロンの色っていうのを
しっかり持って、それが全体に伝わるように
教育もしていかなきゃいけないのかなって思ってます。
あとは、
今って美容師になろうっていう人が少なくなってる。
美容師自体がいなくなっちゃったんじゃ
どうしようもないじゃないですか。
それをふまえて、
やっぱりスタッフは大事にしていかないと、と思います。
あまり頭でっかちになりすぎて
若い子達がやめていっちゃうってことがないように。
自分たちがいる現状も大事だけど、
今いるアシスタントがスタイリストになったり、
ひとり立ちできるようになったりする、
そんな未来にも、美容でちゃんと飯が食えるような
そういう時代をつくっておいてあげたい。
そういう先のことまで見越して
教育していかないとなぁ、と思っています。
お店での教育って言うのはそんな風に考えてます。
ちはるさんから多田亜樹博さんへの質問
Question
(ACQUA harajuku ちはるさん)若いスタッフがいっぱいいらっしゃると思うんですけど、
多田マインドを伝える時に、
良く使う手段を教えてください。
トイレにいい言葉がいっぱい張ってある、
とかいうお噂は、ちょっとお聞きしたのですが、
そういうのも含めてお聞かせいただければと思います。
Answer
(@+ 多田亜樹博さん)美容師として、っていうところでの話は、
あんまりしないんですけど、
人としてっていうところで話すことが多いです。
美容であろうと何であろうと、
『心・技・体』が必要だと思うんですけど、
やっぱり『心』の部分が一番重要だと思うんですね。
だから、心を鍛えてもらうようにと思って話をしています。
1月の定休日のうち2日は、
店は休みでも、出勤日としていて、
その日は1日中練習とミーティングに費やしてもらいます。
そのミーティングでも話はしています。
でも個人的に話すことのほうが多い。
心っていうのは、
自分との戦いじゃないですか。
なので、それぞれのタイミングっていうのがあるんですよね。
結局大事なのって、
そのタイミングを見て話をすることなんですよ。
そのタイミングって、当然ばらばらなんで。
その人その人のタイミングを見て話そうとすると、
やっぱり個人的に話すことになる。
メンタルの教育っていうのは、
とても大事にしていますよ。
心があれば、何でもできますから!
吉沢ジュンさんからちはるさんへの質問
Question
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)スタッフがスランプというか、伸び悩んでいるなと感じたとき、
どう教育されていますか?
こういうことは、どんな相手であるかとか、
どんな状況であるかによって、変わってくるものだと思うので、
何か一つ事例をあげていただければ、
僕や読んでいる方々の参考になると思いました。
伸び悩むことのない人はいないものだから、ぜひお聞かせください。
Answer
(ACQUA harajuku ちはるさん)吉沢さんありがとうございます。
事例を挙げて、というところが吉沢さんらしいな、
と思いつつ……(笑)。
確かに、人によってもランクによっても、
悩んでる内容って違うと思うんですよね。
でもランクを問わず伸び悩んでいる人って
上の人の目を見なくなったり、
もごもごしていたり
そうやって自分の気配を消そうとしたり、
することが多いんです。
だからそこに気づいて、
声をかけてあげるようにしています。
自力で這い上がってこれる子っていうのは
もちろんいいんだけれど、
そうじゃない子は、そのまま消化しきれなくて
辞めるっていう決断をとってしまうと思うんですよ。
美容への追求心が無くなっていくと
モチベーションも下がってしまうし、
そういう危険な状態になってしまう。
何でモチベーションが下がってしまっているのかって言うのは
聞かなきゃ分からないことなので、
「最近元気ないじゃーん!」だったり、
「どうしたの? なんかあった?」だったり
その人の様子を見ながら、
相手が話しやすいように声をかけるんですね。
具体的にというところでは、
どなたもやっていらっしゃることではあると思うんですが。
結構最初のころっていうのは、ティーチングっていうか、
伸び悩んでいるなと思ったら、
色々アドバイスをするようにしているんですね。
今とか、だいたいどこのお店も
新入社員が入ってきたばかりだと思うんですが、
2ヶ月たってもうちょこちょこ差が出始めているんですよね。
シャンプーテストに受かった子もいれば
まだの子もいたりして。
うちをはじめ表参道界隈の美容室って、
美容学校では比較的できるタイプの子が入ってきたりしているので、
そういうので、すごく落ち込んでしまったりするんですよ。
今まで思っていたよりも、
自分ってダメじゃん……ってなっちゃうんですよね。
そういう子には、
「いつ合格するかじゃなくて、
どんなシャンプーマンになるかが大事なんだよ」
ってアドバイスをしています。
他の子と競争しちゃう気持ちも分かるけど、
お客様に感動を与えること、
お客様を喜ばせることが、一番の仕事。
「早くテストに合格する為に
アクアに入ったの? そうじゃないよね?
ああ、今日は気持ちよかったなっていって、
帰ってもらうために、がんばろうよ」って
技術ではなくて考え方をアドバイスするようにしています。
ただスタイリストになった後の、
売り上げが伸びないって悩んでいる時に関しては、
ティーチングというよりも、
コーチングが大事になってくると思うんですよね。
なぜそういう風な結果なのか、一緒に掘り下げて考えていくような。
何がダメなのか、どうしたらよくなるのか、
そのためには何が必要なのか……。
そういうことを1つ1つ問いかけて、
一緒に考えていくんです。
そんな感じでやっています。
岡村享央さんから吉沢ジュンさんへの質問
Question
(MINX central 岡村享央さん)技術を教えるテクニカルな教育ってあると思うんですが、
デザインっていう部分の教育は、
どんな風にされていますか?
それをどういう方法で、
技術と結び付けているのかも含めて、お聞きしたいです。
Answer
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)質問ありがとうございます。
岡村さん、覚えていてくれたんですね(笑)。
リップスでは、技術のベーシックトレーニング自体を、
トレンドやニーズによって変化させています。
そうやってデザインを教育に結び付けています。
ただ
今年のベーシックはコレですよっていうのは、
しっかり覚えておいてほしいのですが、
ニュアンスは各自、考えてやってもらっています。
デザインベーシックが、
共通認識として理解できていれば
そこからの味付けやさじ加減は、
各自のセンスの見せ所ですから。
こうじゃなきゃダメ!という教育は
極力しないようにしています。
あまり決め付けすぎてしまうと
その人その人の良さを
おさえてしまうところもあると思うので。
それよりはもっと
デザインすることを楽しんで欲しいなと思うんですよね。
スタッフの個性は人が作ってあげられるものではありません。
各自で勝手に伸ばしていくものなので、
そのきっかけとか、気づきのための手伝いをしている。
そんなイメージで教育しています。
VANさんから岡村享央さんへの質問
Question
(Double VANさん)1年目には1年目の、2年目には2年目の、というように、
それぞれの年数に応じて、
教え方って違うのではないかと思います。
うちもMINXさんも大所帯でやっている中で、
何かシステム的なものがあったり、
役割分担があるのかなって思うんですが、
そこら辺どうしていらっしゃいますか?
叱り方だったり、褒め方だったり、
意識的に変えていることや、していること何かがあれば、
教えていただきたいです。
Answer
(MINX central 岡村享央さん)1年目、2年目と、習うべきことが変わってくるので
教える担当者を変えているんですよ。
教わる内容ごとに、担当のスタイリストが違うので
それによって教え方も違ってくると思います。
ブローだったらブロー、
ワインディングだったらワインディング、というように。
ブローの中でも細かく種目をわけていますしね。
MINX全体を通して、
システム的にはそういった形をとっています。
それから、これは年次に関係なくですが、
スタッフ教育は
なるべく長所進展法でやっています。
人ってどうしても悪いところのほうが目に付きやすくて、
逆に良いところって、
案外見落としてしまいがちじゃないですか。
でも悪いところばかり指摘していても、
伸びては来ないんですよね。
いいところを見てあげて、
そこを引っ張っていかないと。
長所を伸ばすっていうのが、
うちの教育方針なんですよ。