高柳司さんから植田高史さんへの質問
Question
(FLOWERS 高柳司さん)ずばり聞きたい!
植田さん的「旬」って?
Answer
(S. 植田高史さん)すっごく考えちゃいました。
旬って何だろうって?
僕にとって今刺激があるものって考えると
モテ系はもうつまんなくて
やっぱり主張のあるモードなもの。
言うなら「ちょっとモード」という感じです。
それはバングなのか、レングスなのか、フォルムなのか
そういう部分に、
今までよりは主張のあるものを
しっかり作る
勝負所をしっかり作る、主張を出すということです。
アバンギャルドという意味のモードではなくて
可愛い、キレイ、カッコイイという魅力は
ちゃんとおさえつつ
ショートだったり、ボブだったり、攻めたバングだったり。
僕、最近、日本の女性の
ヘアデザインへの感覚って
ここ数年で成熟してきたような気がするんですよ。
だから、誰もが誰も
ロングで巻いてモテ系とかって、
ちょっともう気持ちが悪いと思う。
媚びている感じがちょっと気持ち悪い。
「ショートでもいいんじゃない?」
「ボブでもいいんじゃない?」
って思うんですよ。
髪に主張があって
パーマだったりしても
人に合わせてバングを決めたり
重さのあるフロントを作ったり
フォルムを大胆にキメていったり
そういうのが、今の僕の旬です。
一人ひとりの
「らしさ」を感じるスタイル。
あと、もうひとついうと、
デザイン自体はシンプルになってきてると思うんですよね。
こてこて作りこむ感じじゃない。
だから、最近の撮影は
モデルの選び方が変わってきましたね。
切れる人、フォルムを変えれる人、攻めれる人。
そういうモデルさんで
提案するようにしています。
萩野諒二さんから高柳司さんへの質問
Question
(TIECHEL 萩野諒二さん)ずばり!
今季、タカさんの旬のヘアは?
Answer
(FLOWERS 高柳司さん)今回、この質問されてから、
サンドリヨンのリレー、読み返しました。
みなさんもすごく勉強しているなと思いつつ
やっぱりそういう傾向なので
流れとしては、みなさんに準ずるところがたくさんあります。
その中で僕がおしているのはショートです。
ボブからのばしていってミディアムという流れと、
もうひと切りしてショートという流れがあると思うんですけれど
僕はショートがいいと思う。
同じショートでもグラボブ。
最近は、えり足すっきりの
グラデーションボブのバリエーションで
バシバシいってます。
ウルフ系ではなく、えり足すっきりな感じが
単純に可愛いかなーと。
今の気分にフィットするんですよね。
縦スライス、横スライス
ウエイトの位置、ライン設定……
そのバリエーションで
グラボブの進化系を切っています。
みなさんおっしゃってますけれど
花柄とか、ビビットなカラーとか
ヒッピーテイストとかが今年はハズせないんだけど
やっぱりそこにちょっと
クラシカルが入っているのかな、と。
ネオクラシカルというんでしょうか。
その流れの気分が洋服とフィットしている。
そんな中で、えり足すっきりのグラボブって、
切る側も切られる側も新鮮さがある。
思った以上にお客さんのオーダーも多いんですよ。
ここのところずっときてるラインではないので、
新しいんですよね。
まかせていいですといわれると
ちゃんと切りこめないといけないなーと思いますね。
よく「似合わせ」がどうとか言いますけれども
ファッションやトレンドや、骨格がどうだとか
その延長線上にある似合わせにプラスして、
もっとさらに深いところで決めていけないと
絵にならないスタイルなので。
今季は、歳くった人たちが死ぬほどやってきた
「切り込む」ってことが
武器になるなーと思うトレンドですね。
木村亜沙美さんから萩野諒二さんへの質問
Question
(K-two AOYAMA 木村亜沙美さん)センスを磨くために意識していることは何ですか?
ライフスタイルにヒントが隠されたりしてますか?
Answer
(TIECHEL 萩野諒二さん)センスを磨くために……ですね。
もちろん、雑誌をよく見るというのはひとつなんですが、
僕の場合、洋服屋さんの友達が多くて
そういう友達とよく話をするんですよね。
それは大きいかも。
この春夏だったら、女の子の場合は
可愛いワンピースとかですかね。
やっぱり花柄系のやわらかい素材のワンピースは
はずせない感じ。
メンズだと、
カリフォルニアとかのスケーターとか、
そういうあんまりお金はないけれど、センスのいい
スケーターのファッションは注目しています。
ビデオとかDVDとかで見て
カッコいいねーという話をしています。
うちはサーフィンやっている人が多いから
そういうオシャレな人たちから
影響を受けることもあります。
あと、デカいのは青木さんの存在ですね。
やはりTIECHELの代表である青木さんが
カッコイイ、可愛いといったものを
常に感じるようにしています。
どこがカッコイイと感じているのかとか
そのお洋服屋の友達もそうなんだけど
カッコイイ、可愛いといったことを聞いた時に
なにかを感じるように。
そして、
自分の中の「カッコイイ」や
「可愛い」とリンクさせるようにして
センスを磨くようにしています。
平林理恵さんから木村亜沙美さんへの質問
Question
(DADA CuBiC 平林理恵さん)木村さんは、似合わせや、女性の魅力の引き出し方がうまいと思うのですが、
今季のファッションに、どう似合わせたスタイルを作りたいと思っています
Answer
(K-two AOYAMA 木村亜沙美さん)今季、私がおしたいスタイルは、
動きのあるショートスタイルと
厚めなフルバングの毛先ゆるカールロングです。
今季のファッションは、
ヴィヴィットな色づかいが多いので
元気のあるショートスタイルをMixするのが
オススメです!
もうひとつはヒッピーなスタイル。
フリンジやワンピースなどのアイテムが多いので
ラフ感のあるロングスタイル。
メイクもまつ毛超長なので
目力の出やすいフルバングがオススメです。
スタイルを考えるとき、
あらゆるジャンルの雑誌を読むのですが
やはりコレクションから
各ジャンルにかみくだいて発信されるので
原点のモードは要チェックしています!
yu-kiさんから平林理恵さんへの質問
Question
(U-REALM yu-kiさん)DADAさんって、「今年の打ち出しはコレ!」というものが
明確にあるような気がします。
とても強いメッセージを感じるスタイルなので、
それはファッションに先行して考えられているのかな、と思ったりもします。
実際のところ、どのような形でトレンドを打ち出していくのでしょうか?
Answer
(DADA CuBiC 平林理恵さん)yu-kiさん、ありがとうございます。
面白いというか、そういうふうに
DADA CuBiCを見てくださっているのだと思って
とても興味深く感じました。
確かにDADAでは
トレンドの提案に関して
「圧倒的なビジュアルを明確に打ち出す」ということを
とても大切にしています。
自分個人の作品撮りの場合は別ですが、
サロンワークスタイルは
やはりファッショントレンドを意識しています。
ヘアデザインだけが独立しないように
トータルバランスを感じられるようにしています。
そのときのファッショントレンドを組み入れながら
そこにDADA CuBiCらしさを出していきます。
ですので、ヘアが先行か、ファッショントレンドが先行かといわれると
ファッショントレンドを見た上で、ということになります。
DADAでは、毎シーズンのコレクションをみんながチェックしていて
カラーはこんな感じ、質感はこんな感じというように
ディスカッションします。
サロンは情報チームとか、サービスチームとか
いろんな担当に分かれているのですが
トレンドに関しては
情報チームの人たちがメインで動きながら
スタイリストミーティングのときに
こういう感じでいきましょうという話し合いをします。
言葉で表しながら
時にはワークショップとかも入れながら
どんどん形にしていきます。
ヘアカタログのアンケートって、
春夏のコレクションが出てないころから
「どんな髪型が流行りそうですか?」というアンケートがくるんですよね。
なので、今年の春夏のスタイルは、
そのぐらいから
つまり、去年の10月くらいから考え始めて
それを今のお客さん層、今のお客さんの現状のスタイルを加味しながら
ちょっとずつ具体的にしていきます。
今季、DADAでおしているのは
ボブの人がのびてきて、ミディアムからセミロング。
毛先に厚みのあるシルエットなんだけど
トップにはもうちょっとレイヤーを入れて、
軽さも動きもあるように。
エアリー感がある雰囲気。
パーマも、ウェーブすぎる感じよりも
質感を変えてあげるような雰囲気。
理想としている質感に近づくための
ニュアンス程度のパーマを提案しています。
カラーリングは中明度よりはもう少し高明度なかんじ
彩度を変えての多色使いから
同じ彩度の中で明度違い
寒色にいきすぎない寒色を考えています。
サロンとしてはミディアムからセミロングをおしていくのですが
個人的にはショートにも注目しています。
岡村享央さんからyu-kiさんへの質問
Question
(MINX central 岡村享央さん)去年ボブが流行ったじゃないですか。
はやい人は、ショートに行くと思うんですけれど、
でも、現実的にはのばしてミディアムの長さの人が
今すごく増えていると思うんですよね。
その長さの人たちに対して、yu-kiさんは今年
どうアプローチしていきますか?
Answer
(U-REALM yu-kiさん)僕、レングスの中でいうと、
ミディアムが一番苦手というか
ぶっちゃけていうと、一番嫌いな長さだったんですよ。
お客さんでも、ミディアムにするんだったら切っちゃおう、とか
もう少しのばして、長くいこうとか提案していたんです。
でも、岡村さんがおっしゃるように、
確かに、ボブが流行ったので
今、ミディアムというのは、絶対はずせない長さで
僕のお客さんに関しても、やはり人数的にも多くなってきたんですよね。
そこに自分でも気づきまして、
ここ最近、自分でもウィッグを切ったりして
ミディアムを研究してお客さんに提案したところ
「あ、可愛い!」っていうミディアムを見つけたので、
最近はそればっかりやっています。
ミディアム自体も大好きになりました。
僕のミディアムは、
まっすぐめのワンレングスに
バックの頭頂部から
グラデーションとレイヤーのギリギリ間くらいの
どっちかな?って感じのグラレイヤーみたいなものを入れてくスタイル。
前下がりにサイドのワンレングス感を残した感じのミディアムです。
結果的に、
裾のボリューム感はサイドもバックも残る感じですね。
ただ、今までは裾重で返していたんですけれど、
今後はすごく裾重な感じは減るかな、と思っています。
でも、ワンレングス感は残ったままにしたい。
顔まわりは結構切っちゃうことが多いですね。
前髪は早い子はのばしているけど
まだ短めの人が多いので、
前髪は短くするんだけど、
最近は前髪とつなぎはじめていますね。
でも、すそに向かって逃がすようにっていうんでしょうか。
顔まわりをコーンケープぎみに切って
下にいくにつれてフェイドアウトしていく感じです。
なので、僕のミディアムのキモは
サイドの残し方かなと思います。
今まですずらんヘアだとか
昔のミディアムがいろいろあった中で
新しい部分、違う部分はどこかと聞かれたら
違うところはサイドの重さかなという感じです。
MARBOHさんから岡村享央さんへの質問
Question
(anti lagoon MARBOHさん)今年のトレンドのバング、フロントデザインをどう考えていますか?
20代から30代の女性に対して、
いかにかっこよさと可愛らしさを両立する
フロントデザインにするか、という部分について
岡村さんは、どのように考えていらっしゃいますか?
Answer
(MINX central 岡村享央さん)まず、前髪じゃない部分で
全体の話からしますと、
この春夏って、僕は、レイヤーの入れ方が変わると思うんですよね。
今まではAラインだったものを
裾を薄くするのではないんだけど、
ハチより上部分を独立して、レイヤーをしっかり入れる。
つまり、Aラインの上に短くて動く毛がのってくる
そういうようなレイヤーを考えています。
なので、前髪に関して言うなら
ドライで少し薄めというか、
透け感のあるほうがいいと思うんですよね。
もちろん、厚めもいいんだけど、
面でツヤツヤしているイメージじゃなくて、
カジュアルにするならちょっと薄目。
ちょっとほぐすのがいいですよね。
洋服にも合いやすいかな……と。
30代の方に対しては、
前髪は多少長さがあってもいいのかなと。
それを少し、女性像に合わせて分け目を変えてあげる感じで。
質感はドライでもいいと思います。
顔まわりとのつながり方は
短めだったら独立しててもいいと思うし
長めだったら後ろの質感につながっていくのがいいと思います。
どちらにしても
あんまり硬くつくりすぎないほうがいいと思う。
決まってるんだか、決まっていないんだか
わからない。
そういう前髪が、いいかなと思っています。
長崎英広さんからMARBOHさんへの質問
Question
(MINX central 長崎英広さん)今年のパーマ、どんな感じできます?
カールの形状でいうと、どんな形を考えていますか?
Answer
(anti lagoon MARBOHさん)今年注目しているのは
本来、ひとが持っているような「クセっぽさ」を
パーマで出すというテクニック。
クセ毛を作るテクニックというんでしょうか。
そういうものが流行ると思います。
もちろん、カールやウェーブという
パーマ独自で作られる形というものが
全然なくなるってことはないんですけれど。
例えば、UKの子たちが本来持っている
細くてやわらかい髪質の自然な髪の動きを
日本人の硬くて太くて多い髪に
どうあてこんでいくか、
それが今年のパーマの課題でもあり
それができるデザインの幅が求められると思います。
今季のファッションって
素材的にデコラな感じじゃないですよね。
ナチュラル系の素材なものに対して
ナチュラルなクセっぽい感じを合わせていきたい。
60年代や、50年代のように、
セットアップされていない雰囲気で
いきたいと考えています。
秋葉千菜さんから長崎英広さんへの質問
Question
(GARDEN 秋葉千菜さん)今季のファッショントレンドって、
「色のごちゃばこ」みたいな、あらゆる色がありますよね。
そんな中で、長崎さんはどんなカラーをオススメしていきますか?
Answer
(MINX central 長崎英広さん)いい質問を、ありがとうございます!!(笑)
僕自身は、ちょっと明るめのカラーリングを
おしていきたいな、と思っています。
髪色が暗いと服が目立ちすぎちゃうんで、
去年よりも明るい感じ、
中高明度のカラーを提案していきたいと思っています。
色み的には、アッシュ、ベージュ、オリーブなど、
やっぱり、寒色系ですね。
寒色系で出すカラーって、
軽さがあるので、今年の服にも合うと思うんです。
赤みの少ないカラーリングが◎です。
高明度のカラーを引き立ててくれると思います。
寒色系だったら、明度をあげても、
ヘンに派手すぎないのがいいところ。
ぜひ、この春夏は寒色系でいってください(笑)。
デザイン的なことでいえば、
細めのハイライトを本数多めで入れるのも
いいかな、と思います。
メッシュみたいにガツンと入れるんじゃなくて、
あくまで、明度をあげる、
透明感を出すというような感じの使い方。
ヘアも今年はツヤツヤな感じではなくって
ふわふわって感じがいいと思うんですよね。
そこに、ハイライトや寒色系のカラーって
合うと思います。
浦さやかさんから秋葉千菜さんへの質問
Question
(FLOWERS 浦さやかさん)私、ちなさんのスタイルが好きなので
ちなさんに質問したかったんです。
トレンドって、常に流れていると思うんですけれど
ちなさんは、トレンドのその流れにどう対応して
自分がずっと担当しているお客さんに、
どういうタイミングでトレンドを提案しますか?
そのスイッチのタイミングを教えてください。
Answer
(GARDEN 秋葉千菜さん)たとえば、雑誌の撮影とかって
やっぱりはやいですよね。トレンドに関して。
で、私の場合、
撮影帰ってきてそのまま営業する日なんかで
「今日撮影、いってきたんですよー」なんて話になったときは、
その、雑誌の撮影でどんな髪にしたかというのを
お客さんに言ってあげますね。
これからはこういうものがきますよ……って。
そうやって、前々から言ってあげると
次の展開につなげやすいと思うんですよね。
だから、出る前に言うことが多い。
3か月後にはこれがきますよーって。
お客様からもやっぱり聞かれますよね。
「今日撮影だったんです」っていうと
「次どんな感じですか?」って。
そのときに、イキナリそのトレンドのヘアを提案したりはしませんが
「次はこういうのなので、今回は違うけれど
次これにやりやすいようにしておきましょう」って言います。
例えば、次がパーマだったとしたら
今日は、次回パーマをかけやすいように
髪の状態をよくしていきましょう
長さを変えずにのばしておきましょう
トリートメントしておきましょうか
みたいな感じです。
コンサバなひとたちには
カットやパーマで形の提案をするというよりは
色の提案をするようにします。
色の提案って、形を変えたくないひとたちでも
オススメしやすい部分です。
パーマで、カットで、前髪を切って・・・と提案するんじゃなくて
今年のファッションには、
こういうカラーリングが似合うと思いますよと提案すると
すんなりと受け入れてくれるかたが多いですね。
あまり髪型を変えたくない人には
私の場合、髪色でトレンドを提案、です。