星ゴローさんから萩野諒二さんへの質問
Question
(NATUЯA 星ゴローさん)はぎちゃんの作るアレンジのデザインがすごく好きなんですが、
アレンジのデザインを考える時に、
イメージソースになるものをどこから持って来ますか?
また、アレンジヘアってデザインというものが
真新しくなりにくいと思ったりするのですが、
次に来そうなアレンジヘアは?
Answer
(TIECHEL 萩野諒二さん)完全に当り前のことなのですが
洋書は全部目を通します。
それで自分の中のバランスで
可愛いと思うものがあったらピックアップして
ファイリングしています。
イメージを膨らませたいときは
そのファイリングしたものを過去のものから全部目を通します。
それで新しいデザインを考える感じですね。
自分の中でいいなと思うものの
バランスが最近わかるようになってきて
アレンジでも、ボブの綺麗な形に近づけるように
考えてやってるなーと思います。
遊びが出たとしても
シルエットの基本はボブ。
形としてのボブがあって、
そこにやわらかさをプラスしていくイメージです。
最後に、星さんに。
これからも仲良くしてください(笑)—–
erikoさんから星ゴローさんへの質問
Question
(rêve erikoさん)以前勉強会で、星さんのアレンジを見させていただいたのですが
こんなやり方もあるんだ……と勉強になりました。
で、星さん流のオススメなアレンジデザインの
作り方とか見つけ方ってありますか?
Answer
(NATUЯA 星ゴローさん)質問ありがとうございます。
えっと、これ……考えちゃいました……。
作り方というか、見つけ方というか
ポイントにしていることは、
耳上の高さで上下に分けるという考え方です。
フロントはその人に似合うところで考えるのですが
サイドとバックは、上と下のデザインの組み合わせ。
ちょうど2セクションカットの考え方に近いかもしれないです。
自分のアレンジのデザインの引き出しの中には
上と下が別々に引き出しにあるんですよね。
あと、浦さん、erikoさんと
アレンジのネタ切れに関して話してらっしゃいましたけれど
僕は、ネタ切れしたとき、
ほかの雑誌やスタイリストさんの
アレンジの仕上がりではなく
プロセスを参考にします。
プロセスをマネすることによって
普段作る自分のアレンジとはポイントが変わってくるんですよね。
とめる位置とかでも全然がらっと印象が変わるので。
ネタ切れのときは
いろんな雑誌からプロセスをもらいます(笑)。—–
浦さやかさんからerikoさんへの質問
Question
(FLOWERS 浦さやかさん)最近、撮影でよく会うerikoさんに質問です。
撮影のデザインって、毎回同じものを作るわけにいかないけれど
ずっと撮影が続くと、
やっぱり新しいデザインばかりは出せなかったりしますよね。
そういう、ネタ切れのときって
どう発想していますか?
最近アレンジの撮影でよく会うんですが、
アレンジって、特にバリエーションが難しくないですか?
Answer
(rêve erikoさん)質問ありがとうございます。
ちなさん(GARDEN 秋葉千菜さん)→うらん(FLOWERS 浦さやかさん)のQ&Aを、
見ていたのでまさか自分に来るとは……。光栄です!
デザインのネタが尽きたときですよね。
私の場合は、本屋さんに行くことが多いですかね。
どんな本でもひたすら読みまくります(立読みですが)。
業界誌・おしゃれ系・ギャル系・ママ誌・ウェディング・写真集など。
あとは、手芸屋さんに行くのが大好きです。
そこにいくと、リボンとかボタンとか、
ボンボンとか、そういうものをみていると、
自然と「これをこうしたらかわいいなぁ~」とか、
「あのモデルちゃんにこのアレンジが似合いそうだな」とか。
いっぱい出てくるんですよ。
そういうスタイルを普通に撮影の後で、
撮影に関係なくモデルちゃんの髪にやらせてもらうとか。
撮影じゃないほうが緊張感がないので、
意外に可愛くつくれちゃったりします。
それが最近「今日はこんなアレンジがいいです」とか言ってもらえて。
逆に助かってて日々練習です…
後は公園とか好きで、
人間ウォッチングとかしちゃうんですけど、
自然とラフに束ねたり、
きっちりよりラフに造ってる人が多いです。
あと渋谷の109行ってギャルを見たり、
たまーに六本木でおねぇさまを見たりして参考にしています。
自分だけの技術で道具もなしっていわれれば、
限界があるかもしれませんが、
その時は、みなさんと同じことなのですが、
直感とか感覚ですかね。
でもスタイルに間違いはないと思うので、
全体のバランスをみたときに、
「あり」か「なし」かで考えてつくってますかね。
昔、学校の授業で、
50個のマスに違うスタイルを絵で描かされたんです。
大変だったんですが、意外と描けて、
それで、友達のみせてもらったら、まだまだ違うのがあって、
やっぱりヘアスタイルって無限にあるのかな~って思いました。
ってそんな感じで、
日々、色々と吸収できるように努力しているつもりなんですが、
わたし頭が固くて……。
参考になったでしょうか。
秋葉千菜さんから浦さやかさんへの質問
Question
(GARDEN 秋葉千菜さん)浦ちゃんって、すごくいろんなモノづくりをするひとで
すごく感性が鋭い人だと思っています。
よく話はするんですが、今日聞きたいのは、
ぶっちゃけ、どういう観点でデザインを創っているのか? ということです
たぶん、感覚だけじゃなくて、いろいろ考えていると思うんですが
ぶっちゃけどうなんですか?
Answer
(FLOWERS 浦さやかさん)最近、千菜さんに、髪切ってもらってるんです。
なので、なんか、恐縮なんですけれど……。
えっと、直感でやってるかどうかという話なのですが
ちょっと前までは、そうですね。直感でした。
直感でやりつつ、プラスアルファで、
それを整えてバランスをみていたという感じなんです。
でも、撮影をやってわかったんですが
実際に自分の目で見るよりも、
カメラごしの厳しさというか
奥行き感とか、髪1本1本の動きとか
全体の似合わせのバランスとか
カメラごしだとそういう細かい部分もみられているというか
見透かされたように感じたんですね。
で、自分のつくったものを見て
実際に誌面になって出たものを見ると
恥ずかしいものが多くて。
これじゃ駄目だと思って、うまい人の髪をたくさん見て
最近は、考え方をがらっと変えました。
もちろん、このモデルさんをどうしたいか
最終的にどうもっていきたいかは
絵としては自分の中にあるんですが
その、自分が頭の中で描いている、想像している
空気感だったり質感だったりを
実際にどうやったら誌面に出せるのかというのを
すごく考えて研究してみたんです。
ときどきほかのサロンさんが横でやっている技術をチラ見したり。
なので、今の時点では、
自分の作りたい絵を作るための技術の方を深く重視していて
プラスアルファで、感覚というか直感部分を足している感じです。
この今のやり方のほうが、昔よりも
カメラごしの仕上がり感が自分の中でしっくりきていて。
今はちょっとうまくいっているような気がしています。
今後の目標としては
そういう技術も身につけたうえで、もうちょっと原点に戻って
直感のみで作っても、
カメラごしでしっかり表現できるようになれたらすごいと思っています。
が、今は修行中なので、まだ全然。
今は研究しながらやっている感じです。
サロンワークでも同様です。
最近は、私自身が
お店の中でも撮影を中心にやらせてもらっているので
雑誌を見ていらっしゃるお客さんが多いんですね。
なので、お店で実際、
お客さんを裏切らない技術をやっていかなきゃいけない。
今は、雑誌で来てくれた人に対して、期待にこたえながら
再現性の高さとか、クオリティのキープをやっていく。
もちろん私がやったスタイルを見たお客様が
ほかのスタッフに入るようなこともあるので、
スタッフ全員に、このスタイルをどうやって作るのかというのを伝えるのは
私の仕事になってきたと思います。
そこでいい意味で、悩んでいる感じです。
撮影でも、自分がサロンワークでできないスタイルは
ぜったい作らないようにしています。
その人の顔立ちや髪質やライフスタイルとか
そういうのを一番に考えて
そこにもう少し喜びをプラスしてあげるような感じというんでしょうか。
お客さんが自分で思ってもいなかった可愛らしさを発見してあげるとか。
ただ希望通りにやるんじゃない、
うちにきてよかったと思ってもらえるような、
そういうスタイル作りを日々考えています。
堀之内大介さんから秋葉千菜さんへの質問
Question
(ZACC vie 堀之内大介さん)秋葉さんは、デザインをつくるときどんなところで
インスピレーションをうけていますか?
自分は洋書とかそういうものだったり
ヘアメイクに行ったときの
写真家さんのこだわりとかを見ているときに
こういうふうにデザインしたいとか
インスピレーションをうけるんですが……。
Answer
(GARDEN 秋葉千菜さん)私自身は、感性の部分をすごく大切にしているというか
「こうでこうだから可愛い」と、
論理だっていわれたことよりも
自分の直感を信じてやってきたタイプです。
例えば、雑誌のヘアページではないページ、
ファッションページのモデルの
風に揺れる髪や下をむいているときの髪の感じ
頬杖ついている女の子の耳にかかっている髪の感じとか
そういうものを見たときに感じる
感覚的な部分を一番重要視しています。
洋服とからめて考えることも多いですね。
例えばお客さんが来店して初めてあったとして
髪型を決める前に、全身を見るじゃないですか
話をしながら、
きっとこういう服を着て、
きっとこういう生活を送っているのかなって想像しますよね。
ちょっと外にいって風に吹かれているようなシーンとか、
家にいてぼーっとテレビ見ている頬杖ついているシーンとか
そいういう生活のスタイルにはめこんで
イメージして作っていくというのが多いです。
日常の生活の中で、街を歩いていても
ふとした瞬間の女の人のしぐさだったり、
そういうところが気になります。
その人の体の一部として髪型を考える、という感じです。
普通に歩いている人、カフェでボーっとしている人
いいな、この後姿、っていう雰囲気で
インスピレーションを受けることが多いかな、と思います。
三笠竜哉さんから堀之内大介さんへの質問
Question
(Tierra 三笠竜哉さん)最近、堀之内さんと、飲み会だったりで
話をさせていただく機会が結構あったんですけれど、
デザインの話とか、したことがなかったんです。
モノを創ることに対する自分のこだわり
ここだけは負けない、という部分を聞かせてください。
Answer
(ZACC vie 堀之内大介さん)自分を客観的に見るようにするということを大事にしています。
自分の一人よがりじゃなくって
創ったものを一度外の目線でみるようにして
デザインを創るようにしています。
一度ひいて見ることで
いつも同じようにならないということだったり
足りないものが見えてくる。
幅が広がるというか。
そうすることで、その人に本当に似合うような
ヘアスタイルが創れるかなと
あとは、再現性ですね。
顔になじむようなデザインというか
ヅラっぽくないようなデザイン。
その人に合う、その人の顔にフィットするようなヘアスタイルを
創るように心がけています。
ここは人に負けないという部分は、
やわらかさ、でしょうか。
巻き髪とかでも
できるだけ質感をやわらかく見せること
なんか、つくられたっぽい感じにしたくないんですよね。
より自然な感じになるように、と考えています。
吉沢ジュンさんから三笠竜哉さんへの質問
Question
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)最近、三笠さん、現場でお会いしても
顔つきが変わられたなーと思っています。
なんか、男の顔というのでしょうか?
男の僕から見ても、カッコイイな、と思っています。
そんな三笠さんに、ものすごい抽象的なんですけれども
お聞きしたかったことを。
三笠さんにとってヘアデザインを創る際の
モチベーション(動機)はなんでしょうか。
いろんな広がりのあるデザインを創られる、
三笠さんの素敵な回答を期待しています。
過去のモチベーション、今のモチベーション、
昔と変わったところなどがありましたら、
聞かせていただけると嬉しいです。
Answer
(Tierra 三笠竜哉さん)なんか、吉沢さんがそういうふうに
見てくださっていたのって
びっくりしたというか、嬉しい感じです。
ご指名、ありがとうございます。
僕自身、撮影をさせてもらうようになってから特に
デザインというものを考えるようになりました。
僕自身は、人の考えていることを
一番大切にしてデザインに落とし込む人なので
例えば撮影であれば
編集やライターさんとの打ち合わせを一番大事にしています。
その打ち合わせの会話の中から
自分自身が考えたデザインを形にする。
そういう繰り返しだったと思います。
相手の求めている形をつくる、
そこに自分の好きなやわらかさや得意な分野を
足して2で割るようなことを続けてきた感じです。
ただ、今は、まるっきり違って
そういう、相手の求めるものに関しては
いい意味で無視をしています。
もともと飽きやすい人なので
自分の創るデザインに飽きている部分があって
今は逆に、誰もやっていない世界を出そう、出そうと
している感じなんですよね。
前は、読者が見て可愛い、
編集さんやライターさんが見て可愛いものというのを
今よりも大切にしていたと思うんですけれど
もちろん、それは今でも大事にしているのですが
今は、その雑誌の編集さんや雑誌を読む読者の気持ちも
そこがリバース、そこがフォワード……っていうような
画一的な作品に対して飽和状態になっていると思うので。
逆に新たなエッセンスを入れたりすることを
心がけているのはあります。
気持ちとしては
現状の飽和状態を「くつがえしたい」って感じです。
それは、サロンが変わったから、変わったというよりも
自分の仕事のスタンスと
自分自身のステップアップとつながっていると思います。
やっぱり僕、性格的に飽きやすいので。
自分自身を飽きさせないために
常に、新しいもの、新しいデザインを考えていきたいと
思っています。—–
宮川克也さんから吉沢ジュンさんへの質問
Question
(Liike 宮川克也さん)前々から素敵なデザインを創られるなあと思っていた吉沢さん。
今は、大学でデザインを勉強されていると聞きました。
ボクも実は、美容師を狙う前に
美術系の大学いいなと思っていたことがあり、
非常に興味深く思っています。
大学で勉強されていることで、
デザインとの結びつきという部分で何が一番変化しましたか?
Answer
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)今、一番感じていることは
ヘアデザインを創造することと
美術的、芸術的なものを創造することが、
広い意味で同じであるということを感じています。
自分の中でそれらが同じものだと考えることができるようになって
毎日学んでいることの全てが
自然と吸収できるようになりました。
最初の頃は
授業の内容だったり、自分で表現したりしたことを
家で帰ってから振り返って
美容に変換するとどうなるということを一回一回していたのですが
それを繰り返して毎回変換していくうちに、
「これ、同じだな」と思うようになり
変換する必要を感じなくなったんです。
ものづくりの本質を深めたところでは
美容でも美術でも芸術でも、芯の部分は同じということを
感じるようになりました。
ちょっと離れたところから美容を考えるようになって
やればやるほど、それらは同じだと感じます。
デザインのところなんだけど、実はハートなところとか。
全ては同じだと、そう思えたことで、普段の授業もサロンでも
ものすごい広まり、深まりを感じます。
今まで得体の知れないものだと思っていた美術や芸術が、
いい意味で同じものだと思うようになって
リラックスして授業を受けられるようになったし
いろんなことをより吸収できるようになりました。
そうすることで日々、毎日成長している実感がありますし
その日々の実感が一番の収穫のように感じています。
今、サロンから離れる時間が
今までよりも長くなっちゃっているのですが
離れていることで
あらためて美容とかヘアデザインを創ることの
素晴らしさを実感しています。
大好きな美容を長く続けていくための
必要な時間だったり刺激だと思いながら
両立を目指しているところです。
飯田利教さんから宮川克也さんへの質問
Question
(BEAUTRIUM minami-aoyama 飯田利教さん)ベタな質問ですみません。
巨匠の宮川さんにお伺いしたいことは
お客様が納得されるデザインを作るポイント、
インパクトのあるデザインを作るポイントは
どこにあると考えていらっしゃいますか?
Answer
(Liike 宮川克也さん)ひとつは、顔まわりのデザインがすごく大切だと思います。
どこでインパクトを出すかというと、
長さを変えるのもひとつですけれども
長さをそんなに変えたくなくて
ただ雰囲気は変えたいという人なら
顔まわりのデザイン、
それから後頭部のボリューム
サイドから斜め45度で見たシルエット。
これらを来た時よりも数倍明るくしてあげて
すっきりして返してあげるというのが一番のポイントだと思っています。
重めに重めにうまくつくることは
僕の中では難しいところなので
重軽のバランスミックス
重すぎず、軽すぎずで考えています。
可愛く、すっきりと、
ナチュラルで明るく見せるということに
ポイントをおいています。
あと、僕はボブが好きなので。
切りたいって言われたお客様に対して
ボブですっきり可愛く見せてあげるということは大好きですので
そのボブのシルエットだったり
あご前後のバランスとか
ボリュームの質感とか
そういうところにポイントをおいて、
ボブにしたいんだけど迷ってますという子に対して
絶対似合うラインで切ってあげるということに、
ちょっと自信がついたかなと思っています。
薫森正義さんから飯田利教さんへの質問
Question
(Double 薫森正義さん)昔、何度か前田さん(編集部注:BEAUTRIUM エクゼクティブマネージャー)
つながりでお食事したことある飯田君に。
BEAUTRIUMさんって、女性スタイリストが多くて、
その中で飯田君って、元気があって注目していました。
スタイリストデビューして、きっと今までためこんだ色んなデザインを、
発信したいと思っていると思うのですが、
今、飯田君がオススメのデザインってどんなものですか?
Answer
(BEAUTRIUM minami-aoyama 飯田利教さん)まず、BEAUTRIUMって確かに女性スタイリストが多いのですが、
その女性スタイリストのいいところや感性を吸収しつつ、
男性スタイリストの持つ、第3者的な目線を大事にしています。
とにかく、常に新しいものをつくりたいと思っていて、
薫森さんと同じで洋書はよく見ます。
あと、自分が好きな民族的な衣装や、アクセサリーをチェックしたり、
美術館に行ったりしています。
何かで読んだんですが「モード」ってもともとは、
歴史から進化したもので、過去のものにつけ足したり、
切り捨てたりして生まれていくものだって。
なので、なるべく歴史的なものに注目して、
そこから新しいものをつくるようにしています。
この秋冬は、モードで重めのヘアが流行しています。
自分でも好きなテイストなんですが、
「モード」+「何か」が大切だと思っています。
人それぞれ、ファッションも髪質も体系も違うので、
同じ重めでもその人に似合う重さってあると思うんです。
カラーやパーマの質感、前髪のつくりかた、
チョップカットやスライドカットなどで重さの中に軽さを入れたりして、
「ブーム」+「似合わせ」を考えていきたいと思っています。