太一朗さんから大川勇治さんへの質問
Question
(ACQUA omotesando 太一朗さん)大川さんのカラーリングって、
誌面で見るととてもキレイに出ているなーって思うんです。
カラーを撮影で上手に出すコツって教えてもらえますか?
Answer
(montblan criket 大川勇治さん)うーん。そうですか。
キレイに出てる、ですかぁ……。
実は、僕自身、最近すごく悩んでる部分ではあるんですよね。
自分自身で、
「キレイにカラーが出たなー」って思うことって、
9割くらいはないです。
やっぱり自分は現場に特化している人間だし、
カラーリングでモデルさんのビューティーを使い切ってしまうという
残酷性みたいなこともやはり気になりますし。
クリエーターの人であれば、
そういう残酷なことも含めて攻めていく人なんだと思うんですが、
僕は、クリエーターというよりは、
どっちかというと、クラフトマンだと思っているので、
やっぱり撮影に関しては、悩むことが多いですね。
まあ、そういう悩みはあるとしても、
カラーリングが誌面でよく出る方法ということについて
話をしてみようと思います。
業界誌だと、僕の場合、組む人によりますね。
カッターの人で、しっかりデザインを切り込む
キメキメのデザインの人であれば、
もう、どこの角度から撮影するっていうのは
最初からわかっているので、
カラーリングもそれを前提にキメキメでいきます。
モード系の撮影はそんな感じですね。
ハイライトとかも、スタイルの間にはさむニュアンス程度のハイライトではなく、
根元から毛先まで見られることに耐えられる、
しっかりラインのある、ハイライト単体でもキレイなハイライトを作ります。
よく、どんな色を塗っているんですか? ときかれるんですが、
大事なのは、塗る色ではなく、ベースだと思います。
最初のリフトがすごく雑なものが多いなって思うんですよね。
キレイにリフトしてからカラーリングすれば、
例えば同じイエローでも、迫力のあるカラーが表現できると思うんです。
ベース作りに、クリエイティビティというのが現れると思います。
一般誌の場合は、事前に必ず、
撮影する環境について聞きますね。
ロケなのか、スタジオなのか、どんな色のペーパーで撮るのか……。
一般誌というのは、あがりが可愛いことが大事なので、
カラーリングが優先されるわけじゃない。
そこに対してどういう提案ができるか、ということですよね。
あとで、「赤い背景だったから髪にも赤みが出ちゃった」とか
言い訳するのが嫌なので、
最初にどういう条件で撮影するのか聞いてから、
そこにあわせて仕事するようにしています。