中村康弘さんから青木大輔さんへの質問
Question
(MINX harajuku 中村康弘さん)では、最近ばったりお会いしたTIECHELの青木さんに。
美容師って、自分を基準にいろんなことを考えちゃいがちな気がするんですよね。
スタッフと自分の考えにズレがあったときって、どうしているのかなーと思って。
ついてこれなさそうな子に対して、どんなアプローチをしていますか?
あきらめます? 引っ張ります?
Answer
(TIECHEL 青木大輔さん)うーん。深い話ですねー。
サンドリヨンのリレーって、どんどん深く、っていうか
どんどん濃くなってきていますよねー。
えっと。
考えてみました。
ついてこれない子とかは、
その子の一人ひとりの個性や性格があると思うので
その子にあわせた方法できちんと引っ張り上げます
例えば、ちょっとひとことアドバイスして
あとは考えさせたりするパターンだったり。
じっくり話し合って一緒に悩みを解決したりというパターンだったり。
そういう、それぞれに合わせた方法で
いい結果を出せるように、と思っています。
うちのサロンの場合って、
いろんな問題についてもそうなんですけど、
どんなことでも
わりと上下関係を取り外して
意見交換しているんです。
それは、うちのアシスタントが
「うちって、どんなことでも話せるサロンなんだ」って
他のサロンさんにも言ってるくらい、
上下関係の枠を超えた話し合いを大事にしているんですよね。
少人数のミーティングをしたり、
お店全員のミーティングをしたり
そいういうときに、アシスタントの子の意見も
同じように聞ける体制を作っています。
それは、お店を作ったときに
すごく意識的にそうしていった部分。
サロンを立ち上げるときって、
自分の理想像ってあると思うんですよね。
レッスンのやり方ひとつとっても。
僕の中で、すごくこだわっていたのは
その「上下の枠を外して話ができるサロン」ということだったので、
そこは今でも本当に大切にしています。
朝日光輝さんから中村康弘さんへの質問
Question
(air-s 朝日光輝さん)アシスタントのためにと思って心がけて
意識的に力を入れていることは何ですか?
Answer
(MINX harajuku 中村康弘さん)朝日さん、こんにちは。
えーと、まず、airさんもそうだと思うんですが、
MINXは、アシスタントの数がものすごく多いので、
毎日できるだけ多くのアシスタントに声をかけて
ほんの少しでも話をしようと思っています。
あと
アシスタントっていうのは、
美容師としても、社会人としても、
若くて精神的にも不安定ですよね。
なにかあったらすぐへこんじゃうし、落ち込んじゃう。
一日の中でも、へこんだり、気を取り直したり
不安定な状態だと思うんです。
でも、そういう不安定な状態になって
ヘルプの信号を出し始めたときはもう遅いので、
その手前で声をかけてあげる、ということを意識しています。
物理的に体調が悪くなったりする前に気にしてあげる。
本当に信号を出し始めるようになる前だったら、
たわいもない話をすることだけで解決することが多いんです。
ただ声をかけてあげるだけでよかったり。
ただ、なんでも話をすればいいというわけじゃなくて、
例えば恋の相談に乗ってあげればいいとか
そういうことではなくって、
僕達がやるべきなのは、技術でつまずいている子には
あとで個人的に
「あれ、悩んでたみたいだけど、こうするとできるようになるよ」と
ひとりだけに教えてあげる。
個人的にね。
そうすることで、一気に目に見えて元気になったりするものなんです。
アシスタントに対して意識していることといえば、
こんな感じでしょうか。
信号を出し始める前にケアする。
先輩として、お兄さん的な役割として、
アシスタントのことをよく見ながら接していくということかな、と思います。
金子史さんから朝日光輝さんへの質問
Question
(Xel-Ha by afloat 金子史さん)朝日さんって、撮影のお仕事、ものすごく多いじゃないですか。
その仕事の極意みたいなものを、
アシスタントにはどうやって伝えているんでしょうか?
いつもそばにいて、仕事を見ているのに、
なかなか育っていかなかったり、
いきなりピンチヒッターみたいなときに、
意外とできなかったりするんですよね。
朝日さんは、どうやってそういう部分をアシスタントに教えているのか、
そのポイントみたいなものがあったら、教えてほしいです。
Answer
(air-s 朝日光輝さん)おー。サンドリヨンですねー。
リレーですね~。
ありがとうございます。
えーとですね。あれですわ。
やっぱり実践ですわ。
僕、アシスタントに教えたりはしないんですよ。
余裕があるときに、実際にアシスタントに一人でやらせて、
ダメだったら、その部分を直す。
とにかく、やらせて、実践で鍛えていく。
もちろん、仕事ですから、失敗は許されないんで、
アシスタントにやらせるといっても、
ここまでなら修復可能、という部分までしかやらせませんが、
実践で使うことで、教えていきますね。
もちろん、いきなりです。
抜き打ちです。
いつ言われるかわからないという緊張感を
常に与えていますね。
わりと試しちゃうかなー。
そうすると、
毎日横で見ているのに、
見ているようで実はちゃんと見てなかったこととか、
意外と順番がわからなくなっちゃうこととか、
いろいろあるんですよね。
そういうことって、
実際にやってみてはじめて気づくことって多いんですよ。
自分ができなかったということに気づいたら、
今度はその部分を集中して、僕の仕事を見るようになりますよね。
だから、抜き打ちでときどきやらせて。
刺激をサンドイッチしながら、
忘れかけた緊張感を思い出させながら、
実践で鍛えていっています。
ちはるさんから金子史さんへの質問
Question
(ACQUA harajuku ちはるさん)金子さんって、撮影に営業に、
すっごく忙しいじゃないですか。
金子さんについているアシスタントさんも
すごく忙しいと思うんですよね。
その中で、アシスタントさんに対して、
どんなフォローをしているのかな、と。
その子の時間の使い方など、
アドバイスしたりするんですか?
Answer
(Xel-Ha by afloat 金子史さん)そうですねー。
朝、できるだけ早くきて、練習をみてあげたり、
今、アフロートはチーム制になっているので、
チームでご飯を食べたりして
できるだけコミュニケーションをとるようにしています。
ただ、一人ひとりの性格が違うので、
その子の性格に合わせて、接し方は変えていますね。
自分についているアシスタントについては、
撮影のときは、
「私じゃなくて、周りに気を使って、
周りをよく見て仕事して」と伝えています。
サロンでは、もちろん、お客様が第一なので、
「お客様をよく見て仕事するように」、と。
たしかに、ちゃんと練習している子は
寝る暇もないくらい忙しいんですけど、
でも、それが楽しいみたいですよね。
練習してうまくなっていくということが。
ただ、体調が悪そうなときは、
できるだけ早く帰らせるようにしたりして
そういうことは気をつけています。
私のアシスタントに限らないんですが、
特に女の子の場合、
辞めるときの理由って、
「忙しすぎる」というのが、多いんですよね。
「忙しすぎて、自分の時間が持てない」、というか。
でも、私、思うんですけど、
サロンにいる時間も含めて、
全部、「自分の時間」だと思うんですよ。
それが「やらされている」と思った瞬間、
人に使われていると思った瞬間、
自分の時間だとは思えなくなるんでしょうね。
とくに、私たちは技術職だから、
お店にいるときだって、うまくなれる時間だし。
そういうことはうまくアシスタントに
伝えられるといいなーと、思っています。
小川まやさんからちはるさんへの質問
Question
(HEARTS 小川まやさん)私もちはるさんに、自分が聞かれたのと同じ質問をしてもいいですか?
アシスタントに夢をもってもらうには?
特に、ちはるさんはご結婚されていて
仕事とプライベートな生活を両立されているので、
そのあたりを聞かせていただけると嬉しいです。
Answer
(ACQUA harajuku ちはるさん)こんにちは。
ご質問、ありがとうございます。
質問を聞いて、いろいろ考えたんですが、
これこそ、そうだな、やっぱり
自分の後ろ姿を見せていくしかないと思うんですよね。
結婚しても働ける、と思わせたい。
それから、ダンナに感謝していることを、
スタッフにもリアルに、嘘をつかずに見せていくということでしょうか。
私たちも、上司にいろんなことを言われて育ったんですよね。
アシスタントに夢を見させるために、
いい車を買えとか、いいマンションに住め、とかね。
でも、今って、そういう物質的なことだけではなくて
そのスタイリストがイキイキと仕事をしているかどうかということで
アシスタントって判断すると思うんです。
いつも家族に「ありがとう」って感謝しながら
働いている自分の姿を見せていく、ということでしょうか。
美容師になるとか、結婚するとかって、
ゴールじゃないですよね。
途中経過だと思うんです。
では、美容師として「夢を実現する」というのは
どういうことかというと、
多くの美容師にとっては「人を幸せにする」ということだと思うんですよね。
だから、自分もそう思うという姿勢を
いつもスタッフに対して見せています。
あとは、家にスタッフを呼びます。
サロンと両立することも可能なんだよってことは
家を見せることで、より夢を描きやすいと思うので。
なるべく家に呼んで、
忙しく働いていても、これくらいはプライベートな時間も作れるよーということを
伝えられるといいな、と思っています。
CHIEさん小川まやさんへの質問
Question
(anti lagoon CHIEさん)アシスタントに夢を持ってもらうために
まやちゃんはどんなことをしていますか?
Answer
(HEARTS 小川まやさん)CHIEさん。こんにちは。
といっても、最近お会いしたばっかりですね(笑)。
昔は、美容師というと、バリバリやっているイメージで、
上の人たちって、女性でも男まさりなイメージの人って
多かったと思うのですが、
でも、美容に携わっているわけだから、
自分自身も女らしく、
自分自身もキレイになっていくことを
楽しんでいけるといいな、と思うんですよね。
そして、そういう姿をアシスタントにも見せていきたいと思うんです。
もちろん、仕事はパキパキやるんですけど、
女性らしさや生活感がちゃんとある、
そんな私生活もちゃんとあるような
美容師でありたいということは、
アシスタントにもよく話しますし、
家に呼んでパーティーをしたりもします。
サロンって、昔よりも女性が増えていると思うんですよね。
アシスタントにも女性が多い。
だから、女性らしさというのを
お店の中でも生かせたり、
女の子を女の子扱いしてくれるサロンを作ることって
大切だと思うんです。
特にうちは、泥くさい体育会系なので、
徐々に、女性スタッフの働きやすい
環境を作っていくことで
アシスタントにも
いろんな夢を描いてもらえるようになるといいな、と
思っています。
木附紀子さんCHIEさんへの質問
Question
(ZACC copain 木附紀子さん)4月に新入社員が入りますが、去年とは違う
なにか新しいやり方や対策ってありますか?
Answer
(anti lagoon CHIEさん)木附さん、質問、ありがとうございます。
まず、
去年、おととしから続けていることとして
ひとりに対してひとり、適任の子、
お兄さん役、お姉さん役をつけるようにしています。
その子が疑問に思っていることを
すぐ伝えてもらい、
答えを出してあげられる先輩をつけること。
いつでも相談できる相手がいる、という状態にしています。
だいたい、1年目~3年目くらいのスタッフが
このお兄さん役、お姉さん役になります。
それから、
例えばシャンプーなどは
教える側も、教え方というのを教育しています。
教える側が迷わないように。
そういった教育があった上で、
1年生のそれぞれの個性を生かしてあげるということを考えています。
この2つは、この数年継続していて、
いい結果が出ているのでオススメです(笑)。
そして、今年なんですが、
今年、特に新しくしていこうと明確に決まっていることはないんです。
ただ、アンティの場合だと、
今年の3月16日から2店舗だったサロンが
1店舗になっているので、
もう少し密な関係を築いていこうということは決まっています。
例えば、今日は入社式だったんですが、
同期同士の仲を深めるために、
一発芸をやってもらいました(笑)。
こういうことをすると、
なんとなく同期の中でリーダーになる子もわかるし、
それぞれの役割や個性も見やすくなりますよね。
あとは、みんなで相談しながら
ケースバイケースで進めていこうと思っています。
三笠竜哉さんから木附紀子さんへの質問
Question
(MINX harajuku 三笠竜哉さん)ZACCさん、ニューサロンオープンおめでとうございます。
(編集部注:3月18日に、ZACC copainが代官山にオープンしました)
ニューサロンにいく木附さんに質問です。
新しい環境になっていくうえで、
上に立つ人間として、
アシスタントにしっかり浸透させていきたいと思っている
本質的な部分ってどんなことでしょうか?
Answer
(ZACC copain 木附紀子さん)三笠さん、ご質問ありがとうございます。
18日に、代官山に新しくZACC copain(ザック コパン)がオ-プンしました!
宣伝です(笑)。
それにあたり、
こんな私ですが役職に就くようになりました。
(編集部注:木附さんはZACC copainのディレクターに就任されました)
話がずれましたが、
アシスタントとは、ですよね。
スタイリストになりたての頃の方が、
注意したりすることが多かったデスネ。
だんだん後輩も増えて、副店長になるにつれて、
直接言わなくてはいけないことと、
もっと近い人が言った方がいいことも増えてきましたね。
なので、なるべくアシスタントの中でも、
教育できる体制を作れるように声かけや
コミュニケ-ションをとるようにしています。
アシスタント同士、アシスタントとスタイリスト同士も
コミュニケ-ションを意識しています。
スタイリストがまとまらないと、
アシスタントもまとまらないので、
スタイリストが見本になるようにしています。
ZACC copainのオープンにあたって、
役職についてから、
アシスタントの居場所というか、
個性を活かせるような係り決めや、
いじりかた? も意識するようになりました。
なんだか教育の話ばかりになってしまいましたが、
大丈夫でしょうか?
とにかく、スタイリストとアシスタントがまとまることを
大切にしています。
榊原章哲さんから三笠竜哉さんへの質問
Question
(reve 榊原章哲さん)これからオープンに向けて忙しいと思いますが
(編集部注:三笠さんは4月6日に
ヘアサロン「Tierra(ティエラ)」をNEWオープンされます)
そのオープンにむかって、
アシスタントに何を求め、
どういう教育をすすめていますか?
Answer
(MINX harajuku 三笠竜哉さん)榊さん、ありがとうございます。
まず、アシスタントに対して。
MINXからTierraにくることになったということで
いろいろ変わる部分があると思うんです。
当然MINXよりも人数が少ないので、
一人ひとりの責任が大きくなると思うんですよ。
いままでは、人に頼っていても良かったものが
自分でやらなきゃいけなくなる。
自立しなきゃいけないですよね。
だから、なによりもまず
自分で考える大切さを教えています。
あとは、個性。
一人ひとりが、
ただ「手伝いをする」という意識ではなく、
「自分がこのサロンを背負ってたつ」という意識で
サロンに関わってほしいと伝えています。
今はまだ、言葉で伝えている段階ですけれども。
あとは、
人としての当たり前の正しさ、
例えば挨拶がちゃんとできる
感謝ができる、
そんなことを夜な夜な(笑)伝えています。
これはMINX時代からそうなんですが、
僕はアシスタントって
「手伝ってもらう」という感覚よりは
「その人の才能を発揮してほしい」という感覚で接しています。
僕と一緒に仕事することや、僕の姿を見てもらうことで、
その才能が引き出されたり、何かを考えてもらえれる
きっかけになればいいな、と思っています。
自分を信じてひたすら前向きに頑張ってほしい。
ただ、Tierraというサロンを出すにあたっては、
自分の姿を見てもらうということだけではなく、
アシスタントが働きやすい環境を整えることも
僕の仕事として考えていかなきゃいけないと思っています。
教育ということに関しては、
トップに立つということで
中村(編集部注:Tierraを一緒にオープンさせる中村康弘さん)と三笠の
社長としての夢と想いを
1年目の子までわかってもらうこと。
想いというのは、ただ思っているだけではなく
ちゃんと伝えなきゃいけない。
アシスタントのみんなは、
大きなMINXから、
僕たちを信じてTierraという小さなサロンにきてくれる。
だから、それに恥じない教育をしていきたい。
MINXで覚えた勉強のやり方などを、
僕たちなりに伝えなおしていくということが
大事になっていくと思っています。
吉沢ジュンさんから榊原章哲さんへの質問
Question
(LIPPS omotesando 吉沢ジュンさん)榊さんは、結婚したり、子どもが生まれて
アシスタントへの接し方が変わったりしましたか?
Answer
(reve 榊原章哲さん)ジュンさんご指名ありがとうございます。
また、これ、答えづらい質問ですねー(笑)。
まず、アシスタントに対する接し方の前に、
自分自身の変化の話をします。
・子どもをあまり好きではなかったのに大好きになった。
(自分の子どもじゃなくても見るとニヤける)
・お酒をべろべろになるまで飲まなくなった。
(たまになる)
・たばこの本数が減った。
(禁煙しろとZACCの大野さんに怒られる)
・お客さんとの会話の幅が広がった。
(同年代くらいのお客さん多いので・・・)
・飲みに行った場所に個室があるかチェックする。
(あまりないんですよねえ)
・朝はかならず七時半には起きる。
(ってゆうか起こされる)
・奥さんの体調より子どもの体調を先に考えちゃう。
(奥さんにはたまに怒られる)
・温暖化がまじめに気になる。
(将来大丈夫?・・・)
など、今まで自分中心でしか考えていなかったことが、
子どもの事、家族の事、これからの将来の事などリアルに考えるようになりました。
話をアシスタントへの接し方へ戻すと、
厳しく愛情を持って教育をしないと駄目だなあと気付きました。
みんなご両親に愛情をもって育てられ、社会にでてくる。
ご両親ほどの愛情はもてないまでも、
社会人として恥ずかしくない状態にまでは育てる義務があると思います。
そしてうちに勤めているアシスタントの子達が
立派に結婚して家庭を持てたら、
そんなうれしいことはないですねえ。
独身の時にくらべ、自分中心には考えなくなった……ってことが変化ですかねえ?
ってこんな質問をするってことはジュンさんもそろそろ……?