塚本繁さんから河野悌己さんへの質問
Question
(K-two AOYAMA 塚本繁さん)よしきって、すごくカットに
こだわりがあるんだと思うんですが、
一番重要視するのは、シルエットですか?
それとも、質感ですか?
それ以外のことですか?
そして、それはなぜですか?
Answer
(GARDEN 河野悌己さん)K-two塚本様ご指名ありがとうございます。
カットで重要視するのはシルエット? or 質感? それ以外?
っていう質問ですが、
難しい……。
一概には言えません。
っていうのでは、話にならないので……書きます。
ずばり、「バング」です。
僕は、バングのバランス・フォルムに、
今、一番力を注いでいます。
サロンワークの中で、カットって、
非常に大事だと思います。(当然)。
美容師として、そのことには、
ある意味命賭けてると思うんですよね。(古臭く言うと)。
だたいつも思うことは、そのこだわりって、美容師側の自己満足であって
お客様には伝わりきってない気がするんです。
そのこだわりって、お客様にももっと伝わっていいと思うんですよ。
一生懸命説明しても、
次の日の朝、髪びしょびしょのまま出勤されるお客様とか
顔まわりのレイヤーのラインに熱を入れてカットしても、
ワイドバングにカットしちゃって、
「いやー、我慢できなくて切っちゃいました」って
次の日サロンに来るお客様とか。
僕は、こんなお客様を変えたくて
バングに力を入れています。
そういえば、某有名サロンのSみさんが、言っていました。
「お客様が思っている前髪より、
1mm短く切っちゃっても、1mm長く切っちゃっても失客する」って。
Sみさんは、アフターで、もう一度、クロスをかけるんですよね。
そして、ほんのちょっと前髪を切ったりしてフィニッシュしたりする。
人によっては、クロスをかけても、どこも切らなかったりもする。
それは、どう考えても二度手間ではないか、って思って、
理由を聞いたことがあるんですが、
「最後の最後で、私は前髪1本でも切る用意がある。
それくらい細心の注意をはらっている、ということを示すのが
クロスをかける意味なの」
と言っていらしたのが印象的でした。
うちのボスも、前髪1mmに命をかけている美容師は
成功するって言ってました。
だから、前髪にこだわるんですかね~。
当たり前ですが、雑誌でも、前髪をすごくよくチェックします。
サロンでも、他のスタッフが作った前髪をよく見ます。
可愛い前髪って? 大人っぽい前髪って? ということや
立ち上がりやすいとか、ぺたっとするとか、
割れてしまうとか、もちが良いとか、
いろんな要素があって、キリがないんですけど、
僕が今一番重要視しているのは、バング、ということで。
ちなみに、
最近は、束感とツヤ感を同居させるカットを考えていまして、
すき間のとり方(トライアングルですね)とか
バングにインレイヤーを入れ、フォルムを作るとか……
そんなことを日々考えています。
なんか、暗いですかね? そういうのって(笑)。
でも、そうやってこだわってカットしたお客様って、
セルフカットをしなくなるんですよ。
お客様にそのこだわりがちゃんと伝われば、
わざわざ前髪のために足を運んでくれたりもするんですよね。
ご清聴ありがとうございます(笑)。